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【メンバーインタビュー② 上原幹太】視覚障害者から学んだ新しい視点ー 見ても見えなくても楽しめるカフェ企画の実現へ
こんにちは!ビーラインドメンバーの綾子です!
今回は広報担当の幹太にきていただきました!
自己紹介
ーー自己紹介をお願いします!
立教大学コミュニティ福祉学部に所属している4年生の上原幹太です!ビーラインドプロジェクトではカフェに関するプロジェクトと広報を主に担当しています。
中高時代はバドミントン部に所属していて、大学1年生からはアルバイトで高校生にバドミントンを教えるコーチをしています。社会福祉士の資格を取るために、3年次に児童養護施設やNPOで実習を行い、立教大学が運営している国際寮の学生スタッフとして1年半、留学生の生活をサポートしていました。今年の春から大学を休学して、フィリピンで現地の小学生に日本語を教えるボランティアをしたり、フィリピン大学の心理学部でインターンをするなど、国外の活動にも参加しています。休学を機に、ビーラインドプロジェクトにも加入しました!
ビーラインドに入ったきっかけ
ーービーラインドに入ったきっかけはなんですか?
代表の浅見とは大学1年の頃からの友人で、3年生の冬に一緒にご飯を食べた際に誘われたことがきっかけです。大学の学生スタッフの任期が終わり、休学をして半年間デンマークに留学をする予定でした。しかし受動的に留学プログラムを受講するのではなく、何か自分から積極的に取り組む1年にしたいと漠然と思っており、留学先へ入金するかどうか決めかねていました。ちょうどその時期に代表の浅見と友人としてご飯に行き、以前からビーラインドのことは外部から見ていて知っていたのですが、彼らが熱量を持って視覚障害者を取り巻く課題をエンタメの力で解決しようとしている姿勢に共感し、メンバーとして一緒に活動することになりました。
![浅見と幹太でグッドサインをしながら会議室で写真を撮っています。新規事業キックオフのミーティングをしていました。](https://assets.st-note.com/img/1721805755330-IaIuVkmnWj.jpg?width=1200)
プロジェクトで印象的だった瞬間
ーー活動で印象的だった瞬間はありますか?
ナナナナ祭のブースでスタッフをしている際に、5歳の女の子とそのお母さんと視覚障害のあるビーラインドメンバーの3人が一緒に「グラマ」を体験している場面を見たことです。年齢に関係なく「グラマ」を通して楽しい瞬間を共有している様子がとても素敵で印象に残っています。
ビーラインドプロジェクトのメンバーとして活動を始めてから、晴眼者(視覚障害がない人)として生活していては気づかない、日常の些細な不便や周囲の人から受けるマイクロアグレッション(自覚なき差別)がかなり多くあることを知り、視覚障害者と晴眼者の間に双方が無意識的に作ってしまっている見えない壁が存在していると感じました。そのような壁をボードゲームを媒体として取り除くグラマには代替不可能な魅力があると思います。現在取り組んでいるカフェプロジェクトも、「飲食」という老若男女問わず誰もが楽しめる分野なので、視覚障害を持つ人でもカフェ店員として働ける場所を提供するとともに、視覚障害があってもなくても飲食を楽しめるカフェを完成させたいと思います。
![カフェプロジェクトのメンバー5名、男性2名と女性3名で議論をしています。机の上にはグラマが置かれています。](https://assets.st-note.com/img/1721805680439-3u0hCmYXiV.jpg?width=1200)
活動を通して自分に起きた変化
ーー活動する前と後で自分にどのような変化が起きましたか?
ビーラインドに入る前から好奇心が人一倍強い性格であり、読書や新しい経験に対して飛び込むことが多かったです。ビーラインドに入ってからはその好奇心が知識や経験だけでなく人に向くようになり、より社交的になりました。「ナナナナ祭」に出店している他のプロジェクトメンバーと親睦を深める中で、今までは自分のことを内向的で人とコミュニケーションをとることが苦手だと思っていたのですが、1対1の対話形式は自分にとって得意で楽しいということに気づきました。
また、多様な人と関わる中で、今までなかった視点を持てるようになり、「視覚障害があってもなくても一緒に楽しむためには何が必要なんだろう?」と日常的に考えるようになりました。そのような毎日の思考の積み重ねによって、少しずつ発想力や着眼点が身についてきました。
![幹太一人が写っています。蔦屋書店のカフェで広報に関する本を読んでいます](https://assets.st-note.com/img/1721805826364-zLoK50oOlF.jpg?width=1200)
好きなVALUE
ここでビーラインドプロジェクトのVALUEをご紹介します。
① BE LINED - 横並びの目線で、横並びの「楽しい」をつくる
活動に関わるどんな人とも横並びのフラットな関係を築き、視覚の状態を問わず心から一緒に楽しめる体験をつくり続けます。
② BE A TOUGH DREAMER - 理想を語り、堅実な一歩を重ねる
視覚障害を取り巻く「当たり前」を変えるのは簡単でないからこそ、目先の結果にとらわれず、目標を下げずに粘り強く努力を重ねます。
③ BE A FUN WAVE - 共感で終わらない、楽しい共鳴で仲間を増やす
活動に対する「共感」だけでなく、自然と仲間になりたくなるような楽しい「共鳴」を増やし、社会を巻き込んで大きなビジョンを実現します。
ーー好きなVALUEを教えてください!
【BE LINED- 横並びの目標で、横並びの「楽しい」をつくる】です!
感覚の90%をしめると言われている視覚の状態に関係なく、誰もが楽しめるエンタメを作ることは制約が多くまだ社会が解決できていない難問ですが、視覚障害に関係なく同じ楽しさを共有できることの喜びやその瞬間が大好きで「BE LINED」が一番好きなVALUEです!カフェプロジェクトや広報を通して社会に見ても見なくても見えなくても横並びになって楽しめるモノ・コトをもっと増やしたいです!
![幹太を含むビーラインドメンバー4名で手を上に挙げながらしりとリズムを体験しています](https://assets.st-note.com/img/1721805601535-hm47uEOWAf.jpg?width=1200)
今後の目標
ーー今後達成したい目標はありますか?
現在オーナーとして活動しているカフェプロジェクトを成功させたいです!
以前メンバーのかずきと一緒に池袋のスイーツパラダイスに2人で甘党男子会をした際に、お皿に山盛りになったケーキを一輝が苦戦しながら食べていることが印象的でした。ケーキの味はとても美味しく、会話が弾んで甘党男子会はすごく楽しかったのですが、お皿の設計が違ったらもっと楽しんで食事をできたのでは無いかと感じました。他にも、視覚障害があるとつけ麺など食事が空間を比較的自由に移動する料理が食べづらかったり、平皿で食事をする場合に、手にお皿を持つことが日本では行儀が悪いとされているため心理的に食べづらい、という意見があることを他の視覚障害のある友人から聞いて知りました。カフェプロジェクトでは、そのような不自由を解決し、食事を通して誰もが横並びになって一緒に楽しめる空間を作りたいです!
まとめ
ビーラインドに入るまでは視覚障害者に全く関わる機会がなかったという幹太。活動を通して多くの経験や晴眼者にない視点を取り入れて成長しています。これからも経験からくる新しい着眼点や情熱を武器にして、視覚の壁を超えて誰もが一緒にドリンクやフードを楽しめるカフェプロジェクトを成功させて欲しいですね!今回はありがとうございました!
お知らせ
現在、視覚障害者と晴眼者が一緒に楽しめる新作ボードゲームを全国の大学に配るために、クラウドファンディングを行っております!
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