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【メンバーインタビュー① 布川詩子】視覚障害と晴眼者の架け橋を目指す―ビーラインドプロジェクトでの挑戦

こんにちは!
ビーラインドプロジェクト広報担当の幹太です!

インタビュー企画第1回目は、メンバーのうた(詩子)にインタビューをしていきたいと思います!


自己紹介

ー 自己紹介をお願いします!

現在、日本女子大学に所属している、大学4年生の布川詩子です。趣味や特技はピアノとブラインドスキーです!ビーラインドでは、踊りを通して自己を解放する体験を提供する、ミュージカルワークショップの開発プロジェクトを主に担当しています。ミュージカルの力を借りて、視覚障害者と晴眼者が一緒に楽しめるイベントを企画し、フラットな関係を築けるよう努めています。ミュージカルを通じて、みんなで素晴らしい体験を共有できる場所を作りたいです!

ー ビーラインドに入ったきっかけは何ですか?

そうですね、私は後天性の進行型の視覚障害があり、晴眼者から視覚障害者になる経験を通じて、視覚障害者と晴眼者の間にある心の障壁をなくす社会にしたいと考え、視覚障害関連の活動を始めました。そのタイミングで、大阪で開催されたビーラインドプロジェクトのボードゲーム「グラマ」の体験会で代表の浅見と出会ったんです。その時、ちょうどビーラインド内で新しくミュージカルプロジェクトを立ち上げるタイミングだったんです!元々ミュージカルが大好きだった私は、運命を感じてしまい、すぐにビーラインドプロジェクトに参加しました!

詩子がグラマを体験しています。
ビーラインドに加入するきっかけとなったイベントの様子

印象的だった瞬間

ー ビーラインドと運命的な出会いをしたんですね!プロジェクトで特に印象的だった瞬間を教えてください。

第一回のミュージカルワークショップ終了後に、参加者から嬉しい声をたくさんいただけた瞬間が印象的でした!例えば、晴眼者の女の子が「コロナ禍で高校時代に歌って踊る機会が少なかったので、久しぶりに歌って踊ることができて楽しかった!」と言ってくれました。他にも、視覚障害者の女性が「子供と一緒に鑑賞するくらいミュージカルを見るのは元々好きだったけれど、自分が歌って踊るとは思ってもみなかったので、すごく楽しかった!」と話してくれてとても嬉しかったことを覚えています!

また、丸井グループのアクセラレーションプログラム(FAG)期間中に行った視覚障害者と晴眼者が一緒に出かけることで新しい楽しさを生むことができるかという検証も印象的でした。メンバーが全員東京にいない中で一人で検証を進めることになり、とても大変でしたが、最終的にこのプログラムでは優秀賞を取ることができました。


メンターの水野さん、伴走社員のお二人、ビーラインドメンバー3名が写っています。優秀賞の看板を持って、甲を見せながら下向きにパーを広げる「ビーラインドポーズ」をしています。
FAGで優秀賞を受賞したときの様子

活動を通して起きた変化

ー 活動を通じて自分にどんな変化がありましたか?

ビーラインドの活動を通じて、自分自身のビジョンが明確になりました。元々、視覚障害者と晴眼者の心の壁を取り除きたいという思いはありましたが、その具体的な手段が明確ではありませんでした。しかし、活動を通じて、私自身がこれからどうしていきたいのか、どうありたいのかが明確になってきました!また、能動的に物事を推し進める力も以前より増したと思います!ビーラインドのメンバー間でお互いの良いところを学び合い、高め合える環境があることが自己成長につながっています!

詩子がマイクを持って、画面横で話しています。
3月に実施したイベント「青春障害突破展」でファシリテーターを務めたときの様子

今後の目標

ー うたの今後の目標について教えてください!

直近の目標としては、第二回のミュージカルワークショップを成功させることです!ミュージカルはあくまで手段で、参加者がワークショップを通じて自分の殻を破り、前に進むきっかけを提供したいと考えています!そして、最終的な目標は、視覚障害者と晴眼者の架け橋となり、「見ても見なくても見えなくても楽しめる社会」を実現させる「見見見人材」になることです。この目標に向かって、今後も引き続きミュージカルの検証を続けていきたいと思います!

特に大切にしているVALUEについて

ビーラインドプロジェクトのVALUEを画像で掲載しています。
ビーラインドプロジェクトが掲げるVALUE

ここでビーラインドプロジェクトのVALUEをご紹介します。
① BE LINED - 横並びの目線で、横並びの「楽しい」をつくる
活動に関わるどんな人とも横並びのフラットな関係を築き、視覚の状態を問わず心から一緒に楽しめる体験をつくり続けます。

② BE A TOUGH DREAMER - 理想を語り、堅実な一歩を重ねる
視覚障害を取り巻く「当たり前」を変えるのは簡単でないからこそ、目先の結果にとらわれず、目標を下げずに粘り強く努力を重ねます。

③ BE A FUN WAVE - 共感で終わらない、楽しい共鳴で仲間を増やす
活動に対する「共感」だけでなく、自然と仲間になりたくなるような楽しい「共鳴」を増やし、社会を巻き込んで大きなビジョンを実現します。

ビーラインドプロジェクト

ー ビーラインドのVALUEの中で、うたが1番大切にしているVALUEを教えてください!

3つとも大好きなのですが、強いて一つ選ぶとすると”be a tough dreamer”です。目が徐々に悪くなって感じた自分自身が視覚障害者になることへの心理的壁や晴眼者と視覚障害者の間にある心の壁を、10年20年後の視覚障害当事者が感じないくらいに、視覚障害に関係なく横ならびで楽しさ溢れる社会にしていきたいと強く思っています。一方でその社会の実現をする過程は厳しいものであるとも思っています。
そこでタフさはとても大事なマインドてあると考えますし、私も常にtoughな人であろうと心構えとして持っておきたいと考えています。

まとめ

ー 晴眼者から視覚障害者になるという経験を経て、自分にできることを考え続け、行動を起こし続けるうた。その姿勢には、同じ大学生として本当に刺激を受けました!これからも彼女の活動が多くの人に感動と勇気を与え、晴眼者と視覚障害者の間の心の壁が無くなることを期待しています!
(聞き手:上原幹太)

合宿中の深夜にメンバーで牛丼を食べに行ったときの様子

お知らせ

現在、視覚障害者と晴眼者が一緒に楽しめる新作ボードゲームを全国の大学に配るために、クラウドファンディングを行っております!
下記のリンクからご支援、拡散のご協力をしていただけますと幸いです!

各種snsもやっております!
随時最新情報を発信しているので以下のリンクからフォローお願いします!

https://www.instagram.com/blined_project/?hl=ja


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