ユニクロ公式サイトが使えません(ついでにレジも)
ブラインドライターズのスタッフは9割が視覚障害者。
先日、みんなで「どうやって服を買うか」の話になりました。
などと、たくさんの悩みごとがありました。
確かに、異性の店員さんに下着の相談はしにくいですよね。
タグが読めなければ、サイズも分からない。リアルでの買い物は一人ではけっこう難しそうです。
そんなときに便利なのがECサイトです。
また「リピ買いするならサイト」という意見もありました。確かに見えていないと広い店内のどこにあるのかサッパリ分からないですよね。
「買い物はオンラインが多い」
というスタッフはけっこういます。
ところが……!
視覚障害者がまったく使えないんです!!
ユニクロのオンラインストアを!!!
視覚障害者の多くはパソコン画面の文字をスクリーンリーダーというソフトに読み上げさせて、内容を耳で確認します。
このトップページ、下に表示されてる虫眼鏡マークをクリックするとカテゴリが出てくるのですが、そもそもその虫眼鏡がスクリーンリーダーが読んでくれないのだそうです。
その他にも、
アメリカではWEBアクセシビリティの対応をしていないと人権問題として扱われます。大手スーパー「ターゲット」は2008年の訴訟により、600万ドルの損害賠償金を支払うことになりました。
また2023年には4200を超す訴訟があり、その数は年々増えています。
日本でも、2024年4月から民間企業にも合理的配慮が義務化されました。
障害者が誰の手も借りずに自立して生活できれば、福祉や人に頼る必要がなくなります。ひとりの人間として、生きていけるのです。
近年、レジの無人化が進み、タッチパネルで操作するレジが増えました。
しかしタッチパネルだけでは、画面の読めない視覚障害者は使うことができません。
(アメリカではタッチパネルのレジにも音声対応するなどアクセシビリティ対応が進んでいます)
2024年4月にスタッフの声をユニクロ社(ファーストリテイリング)に送りましたが、1カ月以上経った今も無回答のままです。
読めないサイト、お会計できないレジ……視覚障害者は顧客ではないと思われているのでしょうか、店舗での対応はとても丁寧と聞くので、そんなことはないはずですが、とても残念です。
ちなみに、AmazonはWEBアクセシビリティ対応されていて買い物がスムーズだそうで、もっともよく使うサービスだそうです。