小さなはじまりの音
幸せの形は、人それぞれ
そうわかってはいる。
わかってはいるけれど、憧れを抱いてしまう。
障害があると恋愛や結婚、出産はとてもハードルが高いと感じてる人が多いはず。
私もその一人。それに加えて、不妊症の疑いがあった。
結婚して子どもを考える。でも趣味の時間も楽しみたい。
はじめは気が進まなかったけど.いろんなタイミングや考えの変化で不妊治療にトライ
ありがたいことに、早い段階で小さな鼓動が聞こえた。
嬉しい と 不安
未知の世界
これから自分はどうなってしまうのだろうか
頑張ろうと、そっと覚悟を決めた。
生まれた子は、白内障を抱えていた。
相方(夫)も生まれつきの弱視で、父からの遺伝で白内障がある。
子どもにも遺伝するかもしれない、心の準備はしていた。
想定内と言いたくはないが、正直驚かなかった。
どこから見ても、弱視ファミリー。
見え方は違うけど、辛いことやぶつかる壁もなんとなくわかる。
そっと寄り添って一番の理解者になりたい。
ぐっすり眠る生まれたての赤ちゃんの隣で、ぐっと小さな決意をかためて歩き始めた。