ある男のホロスコープ
ある男性(Y)の誕生日がわかったので、ホロスコープを立ててみました。
Yの正体についてはのちほど。
1980年9月10日生まれ。誕生は三重県としかわからないので、県庁所在地の津市にしました。生まれた時間はわかりません。
先行日食(誕生前の日食)は、1980年8月10日獅子座18度で起きました。
獅子座18度は、自分の気持ちに忠実で正直な生き方を望む。それが結果的に社会に縛られない自由な生き方につながるのだけど、敷かれたレールからは脱線してしまう。
Yの基本的な性質
ネイタルの太陽は乙女座17度。月は乙女座19度~天秤座1度までの間。
乙女座に太陽、木星、土星が入り、月とジュノーまで入れたら5天体も乙女座に入っていることになります。
乙女座強いので、かなり細かいことに気がつく性質があります。そして潔癖症で、完璧主義者でしょう。
太陽のサビアンシンボルは「ウィジャ盤(西洋版こっくりさん)」
この度数を持っている人は、感が鋭く、深い洞察力を持っていると言われます。
これら乙女座の天体は、蠍座22度の天王星とはセキスタイル。射手座19度の海王星とはスクエア。
天王星は「妖精に変容するウサギ」(感性が繊細。目に見えないエネルギーをキャッチして表現する)、海王星は「氷を切り出す男たち 」(強い精神力で困難なことをやり抜いていく)
魚座のルーラー海王星が乙女座太陽とスクエアになっているので、Yは霊感タイプ。勘がよく働くと思います。
乙女座は現実主義なのですが、対極の魚座はスピリチュアルや精神性をテーマとしています。対極は補完するエネルギーのせいか、乙女座生まれの聖職者やスピリチュアリストは意外に多いそうです。
でも、Yの現在の職業は、聖職者でもスピリチュアリストでもないようです。素性を隠しているということはあるかもしれません。
太陽と木星(乙女座20度)がコンジャンクションで、恵まれた家庭に生まれたことがわかります。略歴にも、実家は建設会社を営む裕福な家庭だったと書かれています。ところが幼い頃に父親が自殺したのをきっかけに、厳しい運命の道に入って行きます。
木星は、土星とオーブ8度でコンジャンクション。土星が木星の楽観性を抑制してしまうので、質実剛健で保守的になります。また木星と土星のコンジャンクションは、お金が貯まらない(あれば使ってしまう)と言われます。
木星は、海王星とスクエアで家族との縁が薄く、孤独感が強いことも表しています。
私が目を引かれたのは、二つのリトルアイ(セミヨド)です。リトルアイは、底辺の二つの星をスイッチのように切り替えて働きます。
ひとつは、頂点が木星で底辺が北ノードと冥王星(天秤座20度)。もうひとつは、頂点が冥王星で底辺が木星と天王星のリトルアイです。
Yが今世で上手に世渡りする手段として、この二つのリトルアイを使うといいわけです。
両方に共通しているのが木星と冥王星です。
木星のサビアンシンボルは「少女のバスケットボールチーム」(前向きで有能。面倒見がいい)
冥王星はのサビアンシンボルは「海岸の群衆」(優れた対人力。広く浅く付き合う)
Yは成績は優秀で、中学時代はバスケットボール部のレギュラー(サビアンシンボルとシンクロ!)で、高校では応援部に所属していたそうです。
MCがわからないので、今世の目的である北ノードをMCの代わりとして考えてみます。北ノードは獅子座20度。蠍座22度の天王星とスクエア。牡牛座18度のカイロンとで固定宮のグランドクロスを形成します。
北ノードのサビアンシンボル(ノードは、そのままの度数を採用します)は「ズーニー族の太陽の崇拝者 」
対極の南ノードは水瓶座20度「大きな白い鳩、メッセージの担い手 」
このふたつに共通しているのは、サイキックな力。
Yは、前世は自然の事柄から霊感を受け取るシャーマンのような仕事をしていたかもしれません。今世は別のスタイルで、精神性を極めようとしています。本人の自覚はないかもしれませんが。
試練が与えられるのは魂の計画
世のなかには生まれた時から恵まれた環境で、何不自由なく人生を謳歌している人もいれば、貧しい家庭や劣悪な環境で育ち、食べることにも困ったり、犯罪を犯さなければ生きて行くことも困難な人もいる。
その違いはなんだと思いますか?親ガチャ?
そうではなく、ハッピーな人生設計書を持って生まれてきた人は、まだ魂が若く、人間の経験が少ないんです。
この地球に生まれてくる理由は、肉体がないとできないことを経験するため。魂の地球経験は、物質体験、肉体経験でもあるわけです。
転生を繰り返すたびに魂の経験値は上がって行くので、だんだん難しいことにチャレンジするようになります。
たとえば、1回目の人生がお金持ちの家の子だったとしたら、2回目は真逆の貧乏子だくさんの家の子だったり、893な職業だったら次の人生では神父になったり、かと思えば普通のサラリーマンが途中でホームレスになったり、犯罪に手を染めたりするのも、魂が計画しているのです。
さて、Yの運命の歯車が大きく狂い始めたのは高校生の頃。1998年頃のようです。その予兆は1991年から始まっていました。
1991年は、Yのプログレス太陽(体内時計)がネイタルの土星に重なった頃です。この年、Yの母親は5000万円を某宗教団体に献金していました。
母親は、その後も1994年頃に1,000万円、1998年以降に4,000万円の献金しています。Yもまた、高校生の頃はその団体のセミナーを受けたことがあるそうです。
1999年にYは高校を卒業しましたが、家庭の困窮により大学進学を断念し、その後、任期制自衛官として海上自衛隊に入隊したそうです。
2002年に1億円の献金が原因で母親は自己破産。
wikiによると、Yは2005年に自殺未遂を起こしており、自殺の理由は自分の保険金で、生活に困窮している兄と妹を助けるためだったとか。
2005年は、トランシット天王星が魚座にあり、ネイタルの乙女座天体たちとオポジション。トランシット冥王星は射手座の後半で、Yの海王星とコンジャンクション。ネイタルの乙女座天体たちとスクエアでした。
Yのように主要天体が偏っている配置は、反対側の空いているところにトランサタニアン天体が来るとダメージが大きいです。
Yの兄は、子供の頃に発症した小児がんで闘病していましたが、2015年に自殺したそうです。2015年は、天王星が牡羊座、海王星が魚座で、やはりネイタルの乙女座を刺激していました。
Yは自衛隊を退職後は、仕事が長続きせず10社以上転職を繰り返したそうですが、無職の間に測量士補の資格を取得し、宅地建物取引士やファイナンシャルプランナーの資格も取っていたそうなので、社会で働きたい気持ちはじゅうぶんにあったんですよね。
2020年頃にYが働いていた派遣会社では「仕事を的確にこなし、評価も高かった」そうです。これも乙女座らしい感じですね。
もう「Y」が誰かわかったでしょうか。まだ判決がでていない事件ですので、実名は出さず「Y」とさせていただきました。
ホロスコープを見て驚いたのは、Yもカルト宗教に傾倒する素質がありそうなところです。代わりに母親が反面教師になったのか。Yのエネルギーが母親に仮託されたのか。
生まれ時間がわからないので正確な月の位置がわからないですが、月を母とすると、親子関係に対立はない感じです。Yは母親が宗教に依存してしまった理由は受け入れているようです。
過去世の因縁?
そして1年前の事件のトランシットを見ると、牡牛座18度の天王星がYのカイロンにぴったり乗っており、ネイタルのグランドクロスに参加しています。
カイロンは負荷をかけて改善しようとするエネルギーです。
カイロンのサビアンシンボル「新しく形成される大陸」(自分に対して正直に生きていくこと)
ニュースでたまに見るだけですが、Yは始めから達観しているようなところが見られます。それはなぜなんだろう?
攻撃性を表す火星は蠍座7度にあり、サビアンシンボルは「湖面を横ぎって輝く月 」
静かな風景が浮かびます。意味は、瞑想的な心で物事を達観する。
それから、乙女座のルーラーである水星は天秤座0度の「突き通す針により完璧にされた蝶」
ネガティブな見方をすれば、ピンで止められた「標本」のようだということ。ある意味、人身御供的なイメージがあります。
Yの肩を持つつもりはありませんが、Yは自分に正直に生きるには事件を起こすしかなかったんですね。
本当は某宗教団体の総裁を狙っていたけれど、コロナで韓国との往来が難しくなり、代わりに安倍元総理を狙ったそうです。
しかし、安倍さんとYの星の上での接点も多く、「たまたま安倍さんにした」わけではない、本人もまったく意識していない過去世の因縁のようなものがあるのでは?と感じました。
安倍さん獅子座アセンダントにYの北ノード、安倍さん牡牛座MCにYのカイロン、安倍さん蟹座の月にはYのセレス、安倍さん乙女座太陽にはYの土星、安倍さん天秤座水星にはYの冥王星、安倍さん蠍座土星にはYの火星がコンジャンクションという具合です。
また、安倍さん自身が月と南ノードがコンジャンクションしている配置を持っていました。月とノードがコンジャンクションしていると、見ず知らずの人に恨まれたり、攻撃されることがあるそうです。
長くなってきたので、安倍さんのホロスコープについては次回にしたいと思います。
以下の記事では、当日のホロスコープを事件図として検証しました。よかったらご覧ください。
今日はこのへんで。最後までお読みくださりありがとうございました。