The Spirit of 2023*パリは燃えている
相変わらずパリは燃えているようですが、次の動画を観て「確かに焚火だ」と思ってしまいました(苦笑)このカップルの余裕を見てください。
この動画はパリ市内ではなくボルドーとのことですが、ボルドー市庁舎が放火されたニュースもありましたので、フランス人にとって「燃やす行為」は見慣れた風景なのかもしれません。
また別の大規模騒乱も起きているとのこと。
フランス西部の農村地区で、農業用灌漑用の大規模貯水池建設に反対するデモ参加者と警察との衝突が起きているそうです。
第五共和政開始から65年
現在のマクロン政権は、1958年から始まった第五共和政 で、マクロン大統領は2017年からの2期目になります。
フランス革命(1789年)後のフランス政治
1793年 第一共和政
1804年 第一帝政
1814年 王政復古
1830年 七月王政
1848年 第二共和政
1852年 第二帝政
1870年 第三共和政、臨時国防政府、パリ・コミューン
1945年 第四共和政
1958年 第五共和政
2023年が、フランス革命から234年目、パリ・コミューンからは153年目になるというのは、占星術的にも数秘術的にも不思議なシンクロを感じます。
第五共和政のネイタルチャートに、来月4月20日の日食、10月15日の日食を重ねてみました。
10月15日の日食(天秤座21度)は、ネイタルの北ノード(天秤座22度)にコンジャンクションしています。
ノード軸は、現在は牡牛座蠍座ですが、7月に牡羊座天秤座軸に移って行きます。2023年~2024年の間に政権に変化があるかもしれません。
1968五月革命
1958年10月から始まった第五共和政は、カリスマ的な指導者だったシャルル・ドゴールが大統領でした。
1968年5月に学生主導による五月革命が発生し、フランス全土をストライキの嵐が襲いましたが、1968年は世界レベルで大衆の異議申し立て運動(プロテスト)が活発化した年だったそうです。
1968年の世界的なプロテストの中心は、大学生や若者。いわゆるベビーブーム世代が先導しました。※日本では「団塊の世代」と呼んでいます。<第二次世界大戦直後の1947年(昭和22年)〜1949年(昭和24年)>
日本のメディアではほとんど報道されていないようですが、現在、フランス以外でもプロテストがあちこちで起きています。
まるでタイマーがセットされていたかのように。
もしかしたら1968年のような規模(あるいはそれ以上の規模?)のプロテストが起こされようとしているのかもしれない。
1968年3月28日の日食のチャートを見ると、太陽と月は「水晶占い師」の度数(牡羊座8度)にあり、土星も入り、牡羊座ステリウムになっています。
牡羊座ルーラーの火星は牡牛座0度。
獅子座木星、乙女座天王星、蠍座海王星が同じ度数26度で、木星は海王星とスクエア、天王星は海王星とセキスタイル。乙女座で天王星と冥王星がコンジャンクションになっているのも興味深いです。
この日食図を、第五共和政のネイタルに重ねて見ると、ノード軸のハーフリターンでした。そして、日食はドゴール大統領のネイタル月(牡羊座4度)とコンジャンクション。
ドゴール政権は、結果的に五月革命の危機を乗り越えましたが、反対運動の影響で政権は弱体化し、1969年3月に金価格が高騰して24時間のゼネストが起こったため、1969年4月にドゴール大統領は辞任しました。
フランス政治における1968年五月革命は、パリ・コミューン(1870年の短期政権)から約100年でもあり、直接的に政権を倒すことはできなかったけれど、失敗ではなかったと思います。
wikiの五月革命の評価を見ると、
女性解放、黒人やアジア人への偏見の見直し、セックスやマリファナの再評価、反帝国主義、ベトナム終戦、マイノリティ運動、エコロジー運動など現代につながるより幅広い認識をせまる大衆運動のさきがけとなった。
この精神はフランスのみならず、アメリカやヨーロッパ、メキシコなどを包括して「68年精神(The spirit of 68)」と呼ばれ、それ以後の大衆文化におおきな影響を与えることとなった。
と書かれていました。
なんだか、今また起きていることとオーバーラップします。
気になるのは、1968年から60年目にあたる2028年です。
2028年1月26日の日食図を見ると、水瓶座に5天体のステリウムになり、双子座の天王星が、日食と同じ度数6度でトライン。
「28年精神(The spirit of 28)」と呼ばれるようになるかはわかりませんが、土星回帰でもあり注目です。
パリでは、五月革命以降ストライキが多く発生するようになったそうです。五月革命は、パリ市民には成功体験として記憶されているのでしょう。
ドゴール政権とGold war
五月革命の翌年1969年3月に金価格が高騰し、それが発端でドゴール大統領は辞任しましたが、ドゴール主義(政権)と金価格の関係は、1948年にブレトン・ウッズ協定に対立する形でCFAフランの対ドル相場がフランスフランと乖離し、ドゴールを支える金融資本家の経済利権となったことに始まります。
1963年にドゴール大統領は、国際通貨制度を金本位制に戻そうと言い出し、1965年1月にフランス銀行は1億5,000万ドルをに正金へ交換しました。
1967年11月のポンド危機に際しては、ドゴール大統領は金価格を2倍に引き上げるよう提唱しました。翌1968年3月の7か国中央銀行総裁によるストックホルム会議で金の二重価格制が採用されました。
ユーロダラーのインフレーションはドゴール主義の集大成でした。
現在、アメリカ発でリーマン・ショックの再来を思わせるような銀行トラブルが起きていますね。
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銀行トラブル、仮想通貨トラブルと、あここちで起こり始めたプロテストがどのように関連しているのか私は説明できませんが、なんか繋がっているんじゃないかと思っています。
今日はこのへんで。