2024年冬至図を読む*大嵐が来る前*体力と知力を養っておこう
暦の上では2024年は間もなく終わりますが、西洋占星術では2024年はまだ3か月続きます。
西洋占星術では冬至の瞬間の星配置で、残り3か月の運気を占います。
冬至は太陽が山羊座の場所に入ったとき、今回は山羊座のルーラー土星を中心にホロスコープを読んでみようと思います。
先に申し上げておきますが、私は基本的にネガティブ読みです(苦笑)
甘い食べ物は好きだけど、砂糖水は飲まないタイプなのです。
*****
土星は2025年5月末に牡羊座へ
2023年3月に魚座に入った土星は、現在、魚座の真ん中ぐらいにあります。
土星の公転周期は29.5年。前回、土星が魚座にいたのは1994年1月~1996年4月頃でした。
1994年は松本サリン事件、1995年は兵庫県だけで6,400人余りの死者が出た 阪神淡路大震災と3月にはオウム真理教によるテロ地下鉄サリン事件が起きました。
海外に目を向けると、NATOによるボスニア空爆、アメリカ・オクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件(死者168人)が起きていました。
1994年、1995年は山羊座で天王星と海王星がコンジャンクションしており、蠍座にいた冥王星とはセキスタイル(60度)でした。
現在は天王星は牡牛座にあり、海王星は魚座、冥王星は水瓶座にあって、世界を変容させる三角形を形成しています。
魚座土星のエネルギーと歴史を以下の記事で振り返っています。よかったらご覧ください。
*****
土星と海王星のサイクル
土星が海王星が重なるのは2025年~2026年なので、現在は1989年に始まったサイクルの終わりにいます。
1989年は、日本では新年早々に天皇が崩御し、20世紀の大半を占めていた「昭和」(64年)が終わった年でした。
また天安門事件やベルリンの壁の崩壊に始まる共産主義の衰亡、米ソ冷戦の終結(マルタ会談)なども記憶に新しいですね。
土星と海王星の組み合わせでは、現実的で制限するエネルギーを与える土星と、夢と幻想をサポートする海王星のエネルギーが相反し、混沌と混乱をもたらします。
現在と同じような配置だった1987年は、大韓航空機爆破事件(死者数 115人全員)の実行犯・金賢姫が「蜂谷 真由美」という名の日本人になりすましていたこと、北朝鮮に拉致された田口八重子さん、横田めぐみさんのことを知っているということでテレビメディアを賑しました。
*****
土星と木星のサイクル
現在の土星は木星とスクエア(90度)になっています。
これは2020年12月のグレートコンジャンクションに始まった、20年周期のサイクルです。
アメリカの占星術師スティーブン・ アロヨは、木星と土星のサイクルについて、前半の10年は木星のエネルギーが勝り、後半の10年は土星のエネルギーが勝るということを述べています。
前々回のサイクルを参考に振り返ると、日本は昭和55年~56年「竹の子族ブーム」、任天堂ゲームウォッチの発売、ソニーのウォークマンの大流行、漫才ブームがありました。
こうした楽天的なムードの一方で、猟奇的な殺人事件も続きました。
この時の最初の10年間のピークは、1986年(昭和61年)12月から1991年(平成3年)2月までのバブル景気でした。
しかし、90年代は不況に落ちましたね。阪神大震災やオウム事件もあり90年代後半は暗いイメージが大きいです。
景気が良くなれば、みんな良くなると思われがちですが、わりを食う人や業種もあるわけで、バブル時代に無理をして借金が解消できずに、後半に倒産したというケースも多くあったことでしょう。
*****
海外では、イラン・イラク戦争の開始(1980年9月)、ジョン・レノンの暗殺(1980年12月)、エイズの発見(1981年)と流行。
イスラム主義が強力になり、アルカイダを含む多くのジハード組織が設立され、1990年代は内戦とゲリラ戦が盛んになりました。
その他、湾岸戦争(1990年)ユーゴスラビア戦争(1991年)、コソボ戦争(1998年)など。
1990年代の海外は、前述の土星と海王星のコンジャンクションの影響も加味され、ソ連の崩壊、冷戦終結後の資本市場、グローバリゼーション、インターネットの普及などで、日本と比べると経済発展が進んだようでした。
土星と木星のスクエア
木星は、拡大するエネルギーで楽観的で未来志向をもたらします。
土星は、縮小するエネルギーで現実的な制限を与えます。
拡大するエネルギーの木星と制限する土星の組み合わせは、例えば「もっと欲しい(買いたい)。でもお金が無くなるからやめよう」というように欲望をコントロールします。
この場合はスクエアなのでコントロールが難しい状態。
欲望が勝ってやりたいほうだい。食べたいほうだい。お金使い放題。
あるいは逆に、禁欲や断食にはまってしまう状態になります。
*****
土星と木星がスクエアになっていた2005年は、7月7日にロンドン同時テロ事件(56人死亡、負傷者は784人)、同月にエジプト同時爆破テロが発生(80人以上死亡)。
10月にバリ島で同時爆弾テロ(23人死亡)、インド・ニューデリー同時爆弾テロ、11月にヨルダンのアンマンで自爆テロ(57人死亡)があり、8月は飛行機墜落事故が連続しました。
ロンドン同時爆破事件(2005年7月23日)は自爆テロで、アルカイダが関与していました。同日に起きたエジプトもアルカイダによる自爆テロでした。
11月のアンマンの自爆テロもアルカイダによるものでした。
7月24日~8月16日水星逆行中でしたが、それにしても連続しすぎですね。
魚座から牡羊座へ(2025年5月25日)
土星は、2025年5月25日から2025年8月31日まで牡羊座、逆行期間に魚座に戻り、2026年2月14日から牡羊座に再入し、2028年4月12日頃まで牡羊座に滞在します。
牡羊座のエネルギーは自発的で無茶をしても前進するエネルギーです。
ところが土星は、縮小して制限するエネルギーなので、そもそも合いません。
土星が牡羊座の勢いを減速することになるため、自分がやりたいことが出来ないというジレンマが2025年、2026年は多くなるでしょう。
しかし、世界を変容させる三角形が形成されているため混乱は必至です。
前回、土星が牡羊座に入ったのは1996年4月7日でした。
牡羊座に土星が入る前に起きた印象的な出来事は、1年前に地下鉄サリン事件がありましたが、1996年1月にコロンボ(スリランカ)中央銀行爆破事件(自爆テロ)でした。
91名が死亡、日本人6名を含むおよそ1,400名が負傷(少なくとも100名が失明)しました。
さて、以上を踏まえて2025年1月~3月の運気を示す冬至図を見てみましょう。
日本の冬至図
全体的に天体が散らばっており、ハードアスペクト(赤い太い線)が目に付きます。とくに中央の柔軟宮のグランドクロス(正方形)が印象的です。
柔軟宮のグランドクロスは、慌ただしい3か月になることを示しています。
アセンダントは蟹座。
春分図、夏至図も蟹座のアセンダントでした。蟹座のアセンダントのときは、不安になることが多い印象があります。
蟹座の防衛反応が働きます。
蟹座のルーラー月は乙女座にあり、3ハウスに入ろうとしています。
月は11ハウス木星、8ハウス土星とでTスクエア。
拡大する木星と制限する土星のスクエアについては前述したとおりですが、木星が5ハウス射手座の水星とオポジションになっていることから、行動の制限、とくに娯楽(アート鑑賞やライブイベントなども含む)が制限されるように思えます。
4年前のコロナの外出制限に似ている感じです。
2020年4月8日に最初の緊急事態宣言が出されたときは、木星と土星はコンジャンクションでした。今回は何で外出制限がされるのかわかりませんが。
6ハウスに太陽があるので、対極の12ハウス蟹座がルネ―ションポイントになります。6ハウスには医療衛生のテーマがあり、12ハウスには隔離のテーマがあります。
アメリカで鳥インフルが大流行しそうだとか。
日本でも何かあるかも。
話を戻して日本の冬至図は、双子座のルーラー水星と射手座のルーラー木星が守護星交換(ミューチュアルレセプション)をしているので、インターネットやSNS規制なのかもしれません。
私は極力触りたくない秋篠宮家への批判や、某県知事の選挙違反に関することもそうですが、一部で加熱している批判をメディアが取り上げて、さらに炎上させている気がします。
テレビ局も自社で直接取材しないで、Xから情報を取っているのがわかります。(まったく地に落ちたメディアばかり)
海外の例もあるように大事件が起きたとき、あるいは起きそうなとき、ネットが遮断されます。実際に何が起きているか国民には知らされず、知られたとしても拡散されないために。
その点で言えば、お隣の国の大統領の自己クーデターの失敗は当然でした。
*****
6ハウスの太陽は9ハウスの海王星とスクエア、7ハウス冥王星とセミセキスタイル(30度)。
11ハウス(議会)の木星は、冥王星とはセスキコードレート(135度)です。
6ハウスには軍事や食糧生産のテーマもあります。
たとえば7ハウス(外交)の冥王星なので、トランプ大統領から日本政府への要求や措置が大きな負担になると見ることができます。
9ハウスも貿易や外国に関係する場所です。
日本への関税についてはトランプ大統領はまだ何も言っていませんが、たとえば日本政府が中国寄りになった場合には高関税になるでしょう。
カナダのように「アメリカの州になれ」と言われるのでしょうか?
(植民地のようなものだから言われないでしょうね)
関税といえば、イギリスがTPPに参加することになったので、日本がイギリスに輸出する精米の関税が撤廃されたという話がありました。
これも6ハウスと9ハウスのスクエアですね。
また、6ハウスには労働奉仕のテーマがあり、移民受け入れと外国人労働者問題は引き続き、争点となります。
*****
1ハウスの火星(逆行中)は、7ハウス冥王星とオポジション。10ハウス天王星とはクインタイル(72度)
1ハウスは日本全体の国民の様子です。10ハウスは政府。
1ハウスと7ハウスとは緊張関係になり、火星が逆行中であるため交渉事はこじれやすいのですが、日本国民は今のところは警戒感よりもトランプ政権への期待感のほうが大きいのかもしれません。
代わりに日本政府への批判は強まるでしょう。
7ハウス水瓶座には金星も入っており、天王星とはスクエアで、11ハウス木星とはトラインです。
水瓶座の金星は、極端な例え方をすれば宇宙人やAIです。
外国資本(アメリカ・イスラエル)のAIの導入。テスラのロボット大量購入させられるかも?(苦笑)
あるいは仮想通貨のことを表しているかもしれません。
5ハウスの水星はトレーダーでもあるので、日本でも一気に仮想通貨のマネーゲームブームになるのでしょうか?
過剰に期待せず地道にやったほうが良さそうですけどね。
金融の事はわからないけれど、急にバブルになるようにも見えないですね。
*****
災害について
冬至図で海王星とノードがコンジャンクションになっているため、万が一災害が発生した場合、多くの人に影響があります。
自然災害に限らず、火星と冥王星がオポジションになるため人的な災害(テロ)も起きる可能性が高いです。
戦地ではないけれど、念のため防災用品等の確認を。
常に備えがあれば憂いなしですよね。
*****
ウクライナ戦争の行方ですが、水瓶座生まれのゼレンちゃんの太陽に、トランシット冥王星がロックオンをしてきているので、結論はそう遠くないと思われます。
ウクライナが負けたら、世界銀行の融資の保証人になっている日本はどうするのか。借金かぶって、また増税とかになるのかしら?
まさかウクライナの代わりに戦う?(ぞっとしますわ)
第一副首相が財務省を訪問したということは、次の段階に進んでいるということですよね。
2025年の春分図を参照すると、右半分、しかも6,7ハウスに天体が集中しています。
2025年は、一段と戦争の靴音が響きそうです。
*****
2025年3月になると太陽と土星がコンジャンクションを取り始め、世界を変容させる三角形に太陽も土星も否応なく組み込まれます。
あれよ、あれよと言う間に、2025年は良くも悪くも混乱の年になることは間違いないでしょう。
ここを乗り切るために、冬の間は急ぎ働きを避けて努めて冷静でいてください。体力と知力を養っておきましょう。
この場合の知力とは、サバイバルを生きるための知恵を得ることです。
ある人は幸運を得て、別のある人は不運を得るのはこの世の常。
どの立場になるかわからないけれど、おごらず、ひがまず、その時々に合わせて失敗してもいい、皆様が自分が納得する方を選んで行けますように。
今日はこのへんで。
最後までお読みくださりありがとうございました。
ではまた。