2025年「月の大停滞」の最大ピークは春分の頃&太陽の十字架
月も太陽と同じように毎日昇って毎日沈んでいます。
しかし、案外、存在を忘れられがちです。
月の昇る位置と沈む位置は、地球と月の動きによって常に変化していますが、以前に「月が!!この前見たときと違う場所にある!なんで?」と驚いている若い方がいらして・・・私は3日分ぐらい過去に飛ばされたような衝撃を受けました。(学校で教えられてないの?)
ましてや「月、いらね」みたいな人に会うと、一生分かり合えないかもと思ってしまいます(苦笑)
今さら月について説明するのもアレですが、そういうわけで本題に入る前に簡単な説明をさせてくださいませ。
月について
月は地球の自然な衛星で、約27.3日の周期で地球の周りを公転しています。
自転周期と公転周期が同期しているので、地球から月の裏側を見ることはできません。(自転と公転の同期)
新月は、月と太陽が地球から見て同じ方向に重なって見えるため、月面が地球からほとんど見えない状態です。
満月は、月と太陽が地球を間において反対側にあるときです。
天球上の太陽の通り道を黄道、月の通り道を白道と呼ぶのは理科の授業で教えられたので覚えていらっしゃるでしょう。
月は白道をほぼ4週間の周期で運行し、2週間ごとに黄道を横切ります。
白道は、黄道に対して約5度8分の傾きをもっています。
この傾きはほぼ一定ですが、黄道に対する昇交点(ノード)は18.6年で一周します。
交点は、インド占星術ではドラゴンヘッド・テイルと言われています。
西洋占星術でもドラゴンヘッド・テイルと呼ぶ占星術師さんが多いですが、私の先生がノード(ノースノード、サウスノード)と呼んでいたので、私もそれに倣っています。
黄道と白道の2つある交点を太陽が通過する期間中、太陽と月が同じ交点に来ていれば日食が起き、月が反対側の交点にあれば月食となります。
地球の傾き
太陽から見ると地球は軸が約23.4度傾いた状態で、自転しながら太陽の周りを回っています(公転)。
このため季節によって地表と太陽の位置関係が変わり、日射量(太陽光の量)が変化し季節が生じます。
北半球では4月から9月にかけて、太陽が春分には赤道の真上(北緯 0 度)にあり、夏至には北回帰線(Tropic of Cancer )の北緯 23.26 度まで昇ります。
その後、秋分に赤道に下がり、冬至には南回帰線(Tropic of Capricorn)の南緯23度26分の真上にで最低点に達します。
北回帰線が Cancer(蟹)、南回帰線が Capricorn(山羊)なのは、蟹座(黄経90°〜120°)が夏至点から始まること、山羊座(黄経270°〜300°)が冬至点から始まることによります。
しかし、軸歳差運動によりズレが蓄積され続け、今日では夏至点は牡牛座にあると言われています。
月の停滞について
さて、ここからが本題。「月の停滞」について書いていきます。
太陽と月には固定された赤緯(天の赤道からの角度として測定される天体の座標)はありません。
地球が約 23.5°傾いて太陽の周りを 1 周するため、太陽の赤緯は6月の夏至点の+23.5° から12 月の冬至点 -23.5° までの範囲になります。(南半球では状況が逆になります)
太陽系の惑星は、ほぼ黄道面上(つまり 23.4度の範囲内での軌道)を回っています。しかし時折、惑星がこの範囲を超えて境界外(OOB)になることがあります。
たとえば、次の満月(1月14日)は、月以外では、水星、火星がOOBになります。(赤字で表示)
惑星がOOBになっているとき、惑星のエネルギーが非常に強くなり、極端な形で現象化されます。
人々の感情や行動にも影響を与える可能性があります。
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月の停滞とは
月の軌道は地球の軌道に対して5.1 度傾いているため、太陽よりも5度高く、または5度低く昇ることがあり、月の停滞という現象を起こします。
月の停滞現象は、巨石時代から知られていたと考えられます。
イギリスのストーンヘンジ、アイルランドのニューグレンジ遺跡、スコットランドのウォーレンフィールドの遺跡、アメリカ、コロラド州のチムニー・ロック、オハイオ州のホープウェル遺跡など、他の古代文化の古代遺跡でも、月の停滞を石碑で表現していたことがわかっているそうです。
月の停滞には小規模な停滞と大停滞があります。
現在のサイクルでは2024 ~ 2025年は大停滞のピークの年で、2025年1月はノード軸が牡羊座ー天秤座から魚座ー乙女座に移動するため特別視されています。
最大のピークは、3月の春分と日食の頃です。
前回の大停滞のピークは2006年でした。
大停滞のピークについて、リネア・ヴァン・ホーンさんは、「大規模な停止は、潮汐や気象条件、そしておそらく経済だけでなく、出生率、一般市民の反応、不動産、株式市場 (大停止中はより不安定) など、月に関連する他の現象にも影響を及ぼします。
月は繰り返し OOB になるため、一般市民の反応が過度に熱狂的になる可能性があります。OOB が長ければ長いほど、反応は強くなります。異端者のような性質があります。反応と認識は極端で、制御されていません。環境はあまり安定していません。」と書かれています。月の揺れ - 月の静止周期
月の停滞の観測
写真を撮っておけばよかったのですが、12月15日の双子座の満月がずいぶん北寄りになっていて(しかも月の出が早かった)、ちょっとびっくりしたのです。
下の図で北東の「Northern Moonrise」と書かれている場所から昇ってきました。上のツイートで書いたように、月は最も北寄りを通っていたのです。
うちからは見えないのですが、明け方は下の図のように北寄りに沈んでいたはずです。
月の停滞は満月のタイミングじゃなくても、観測できます。
また、月が双子座と蟹座を通過するときは、月は北のかなり高くの空にあります。次の満月(1月14日)は蟹座の満月です。
月は射手座と山羊座にあるときに最も低くなります。
この先は、占星術の知識がないとちんぷんかんぷんかもしれません。
なるべく詳しく書きますので、ご興味があれば覗いてみてください。
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