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Full Harvest Moon in September 2023*9月29日牡羊座満月
秋分の熱気も冷めないうちに、29日に満月がやってきました。
この日は旧暦の8月15日で、「中秋の名月」と呼ばれる日でした。中秋は8月15日と決まっているため、実際にこの日が満月ではないことが多いですが、今回はめでたく満月と重なりました。
そして今年最後のスーパームーンだったそうです。
9月の満月にはいくつかの呼び名がありますが、秋分に最も近い満月であることから一般的にフルハーベストムーンと呼ばれます。
2週間前の新月で始めたことの一応の結果が現れたり、半年前の牡羊座新月に願ったことが叶うタイミングです。
牡羊座満月の概要
満月が起きる場所は、牡羊座6度。月が牡羊座のとき、私たちは積極的で活発なエネルギーに包まれます。
太陽は天秤座6度で、太陽と月が他の惑星とアスペクトを取っていないのも、今回の満月の特徴のひとつです。
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太陽(調和)と月(欲求)
月の牡羊座は「私」、太陽の天秤座は「私たち」をテーマに持っているので、今回の満月はおのずと人間関係がベースにあり、満月の影響が及ぶ約2週間は、家族や仲間、同僚、親しい間柄の人との関わりに焦点が当たることになるでしょう。
天秤座の太陽は、調和のパラスとコンジャンクション。
人間関係の調和に重きをおく天秤座の季節は、妥協も辞さないため自己犠牲しやすくなります。
太陽に対して鏡の関係になる月は、ハイテンションに自己主張します。
人間関係においてはある程度の妥協はつきものですが、牡羊座の月の時は主に自分自身の欲求を優先したくなります。
牡羊座の月は、自分の欲求に正直です。ポジティブな作用では、勇気と高いモチベーション。ネガティブな作用は、アグレッシブで利己的になります。
調和を尊ぶ天秤座太陽と、自分に正直な牡羊座の月のバランスを取る満月は、他者との関りを通して自分が本当に必要としているものがわかってくると思います。
人間関係は、自己犠牲ではなく、自尊心を損なわずに相手の要求と折り合いをつける方法を見つけ出すとバランスが取れるでしょう。
金星(愛情)と天王星(変化)
天秤座のルーラーである獅子座金星が、もうひとつルーラーを務める牡牛座に入っている天王星とタイトなスクエアを取っているのも特徴です。
また金星は、権利を主張するジュノーとコンジャンクション。隠れた欲望を意味するリリスも近くにあり、愛情問題を表しているようです。
天王星は予期せぬ事を起こすため、人間関係、パートナーシップにストレスが生じやすく、忍耐しなければいけないかもしれません。
自由を求める気持ちも強くなるので、不倫や別れを引き寄せる可能性もあります。もしかしたら新しい誰かとの関係が始まるために、今までの相手への執着を手放させられることもあるでしょう。
芸能人はわかりやすいです。
MEGUMI、夫の降谷建志と別居 - Yahoo!ニュース
いずれにせよ、自分自身が納得できる納め方をしたほうが、あとあと幸福を感じられると思います。
たとえばお金持ちで不実な配偶者か、貧乏で誠実な配偶者か。もちろんお金持ちで誠実な配偶者が一番いいわけですが。どちらを選んでも、自分が納得できれば別にいいんじゃないかと思います。
「あのとき選択したから、今はこんなに幸せ」と言える未来を信じましょう。自分に誠実でいてくださいね。
天秤座火星のフラストレーションの解放
金星とセキスタイルになっている天秤座火星は、牡羊座のルーラーなので満月にもエネルギーを供給しています。
天秤座の火星は「平和の戦士」と呼ばれるほど、アンガーコントロールが得意な性質がありますが、この満月では火星は天王星とクインカンクス(150度)で、フラストレーションが引き出されそうです。
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また火星は、山羊座の冥王星とスクエア、牡羊座のカイロン、北ノード(ヘッド)とオポジションになっておりTスクエアを形成しています。
北ノードには不和の女神エリスがぴったりと重なっています。
北ノードとカイロンは、運命と深い恐怖心を表しています。
南ノード(テイル)が刺激され、過去や過去のやり方にこだわる傾向が出てきます。「昔はこうだった」とか「あの頃はよかった」とか。
それには現在の自分に対する不満が投影されていると思います。
たとえば女性は特にそうだと思いますが、加齢によって変化する自分の容姿に不満を持ちますよね。年齢を聞いてびっくりするような美魔女もいますけれども。男性は、老人になっても若かりし頃の栄光やキャリアを手放すことができません。
現在に対する不満は、変化することへの恐れから出てきます。
変わらないものなどないのに、人は自分の変化、または相手の心の変化を許すことができないことが多いです。その不満と恐れが、衝動的な行動に駆り立てるかもしれませんね。
満月はそれらの執着を手放すのにとてもいいエネルギーです。でも、今急いで無理に手放さなくてもいいと思います。
自分の執着に気づいたら、ベストタイミングで手放すことが出来る。少し先の未来の自分を信じてあげましょう。
牡羊座カイロンの啓発
月と同じ牡羊座にあり、火星とオポジションの範囲のカイロンは、自尊心に結び付いています。
カイロンは癒しの天体と言われますが、その癒しはゆるま湯のように優しいものではなく、圧をかけて心の傷を癒します。
「いつまでも自分を哀れんでいてはいけない。立ち上がって進みなさい」と私たちを叱咤激励しているのです。
牡羊座のカイロンは、困難に直面したとき私たちの内なる戦士を呼び起こし、勇気と不屈の精神をもたらすでしょう。
変化を恐れず、足を前に進めて行けると思います。
満月のサビアンシンボル
満月の度数の牡羊座6度のサビアンシンボルは、「一辺が明るく光り輝く四角」。他人の意見よりも自分の意志を優先させる、我が道を行くというような意味。
裏になる天秤座6度は「男の理想が多くの結晶に変わる 」。意味は、自分の目標やビジョンを具現化させる。
この2つのサビアンシンボルからわかることは、個人の意識が社会(世界)に反映されるということです。
しかし「一辺が輝く」のは、偏りがあるということなんです。こだわりと言ってもいいかもですが。
たとえば人間を構成している要素を肉体、感情、知性、精神の4つとすると、偏りがあると具合がよくないですよね。
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知性が突出しても感情が欠けていたら、ロボットみたいな人間になってしまいます。
人が見ている世界は、人の意識によって作られています。意識のレイヤー(意識レベル)によって、体験する現実が違うとも言われます。
意識レベルが高いと頑張らなくても現実がうまく行くとか、願いが叶いやすいとか。意識レベルが低いと頑張ってもうまく行かない、願いが叶わないそうですが、レベルの高い低いは脇に置いといて、人は誰でも「そうなってほしくない」と思っていること(不安や怖れ)があると思います。
しかし、「それは嫌だ」と思えば思うほど、その嫌なことが現実化してしまうことがあります。ある意味、脳が引き寄せたと言えます。
それが一人の意識だけでなく、集合意識だったらどうなるでしょうか。
満月に対応する月のサビアンシンボルは「2つの領域でうまく自己表現している男 」。二元性や二つのレベル(たとえば現実と非現実)という対極を同時に表現するという意味があります。
裏の天秤座7度は「ヒヨコに餌をやり、鷹から守る女」。地面と空、弱さ(ヒヨコ)と強さ(鷹)の対比、攻撃と防御のバランスを意味しています。
ヒヨコは自分の心を表し、鷹は急進的な出来事や、変化を象徴しているように思います。人間は誰でも変化が苦手で、変化への怖れは強いです。
その怖れから自分の心を守る。というのは、変化を受け入れないという意味ではなくて、変化は宇宙法則である(変化しないものはない)と受け入れることで、ひどく傷つくことはないと思います。
傷つきますが、変化に抵抗した方が傷は大きくなります。
これら4つのサビアンシンボルをまとめると、自分の意識レベルで自分の周辺に起きる出来事が違うということ。
ポジティブな意識でいればポジティブな変化が起き、恐怖に意識を向けると恐怖が増えます。
ポジティブな日もネガティブな日も両方あるのが自然ですが、意識のバランスが大切です。
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数秘9
9は、一桁の数字の最後の数であり(完了)、1~8までのすべての数のエネルギーを包括(混乱)しています。
数秘術では、9は普遍的な愛、人道主義、叡智を表します。
個人が経験から習得した知恵や、ハイヤーセルフという内なる叡智を統合していくことを示しています。
タロットカードで表すと、9はハーミット(隠者)。
『神託のタロット』のハーミットには、クロノスが描かれています。
クロノスは、タイタンのメンバーでゼウスの父でローマ神話のサトゥルヌス(土星)と同一視されている農耕の神クロノスKronosと、もう一人、時間の化身であるクロノスChronusがいます。
本来、まったく別の神だったのが、名前が似ているために混同され、あるいは意図的に同一視されました。
この同一視はルネサンス期にさらに広まり、大鎌を振り回すファーザータイムの図像が生まれました。
一般的なタロットカードのハーミットは、水星(マーキュリー)に照応しています。そこから推察すると、ケルト神話のオーディンやヘルメス・トリスメギストスがハーミットに近いと思います。
『神託のタロット』のクロノスの肩には、カラスが止まっています。カラス(ワタリガラス)はオーディンの使いです。
クロノスは、時間の重要性と、相反する時間への抵抗を示しています。
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ハーミットは一般社会から遠ざかり、山奥で隠遁生活を送りながら精神鍛錬を行っている人を指します。
体を覆い隠しているマントは隠れ蓑。人間社会からの「庇護」であり、不適切な人物に感知されないためです。マントはフォースと呼ばれる内的エネルギーを蓄えています。
これは、上述の「ヒヨコに餌をやり、鷹から守る女」のサビアンシンボルにも通じるように思います。
手にしているランタンの火は、ひらめきや叡智の象徴で、進むべき道を照らしているように思います。
火を灯すには、燃料になる物質(地)、空気(風)が不可欠で、燃焼により光と熱(火)と水蒸気(水)が発生します。
火を灯す行為は、4つのエレメントに依っているわけですね。
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クロノスのカードのメッセージは、孤独の時間の大切さ、ひとりの時間が忍耐力や思慮深さを身に着けることを伝えています。
天秤座の季節は他者との交流が増えますが、それだけ他者の影響を受けやすいということ。自分が考えたと思っていても、それは誰かの受け売りだったりします。
もちろん受け売りでも構わないですが、いつも誰かの影響を受けていると自分の芯が出来ないし、応用が利かないことがあると思います。
またエネルギーに敏感な人はわかると思いますが、楽しい人間関係ではエネルギーのキャッチボールが行われ、過不足を補い合うことができます。
ところがエネルギーを奪われるだけの人間関係もあります。そうすると、他の誰かからエネルギーを奪うことも行われます。
ハーミットのマントのようなものがあればいいわけですが、孤独と向き合う時間が見えないマントを織るような意味を持つかもしれません。
2024年の日食との関係性
今回の満月は、2024年に起きる日食のプレビューのような感じです。
日本時間で2024年4月9日に、今回の満月と同じ牡羊座19度の場所でサロス139の日食が起きます。
それから2025年3月には牡羊座8度でサロス149の日食が起きます。
日食は突然の永続的な変化をもたらすため、2024年4月の日食はアメリカに大きな影響を与えると見られています。
2023年10月に起きる日食も要注目です。10月の日食は近くなったらまた別記事に書きますね。
今回の牡羊座の満月は、来年を垣間見るような感じのことが起きるかも。
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満月図(日本)
秋分から約1週間後なので天体の位置に大きな変化はありませんが、ハウスが変わるのでじゃっかんムードが変わります。
日本の満月図では、太陽が6ハウス天秤座、月が12ハウス牡羊座に入っています。アセンダントは牡牛座。ルーラーの金星は4ハウスに入り、1ハウスの天王星とスクエアです。
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ぱっと見て、まず最初に目が行ったのは天頂の冥王星でした。冥王星がMCにコンジャンクションしているときは、私はいい印象がないです。
冥王星は10ハウス(政府の部屋)に在しています。これは政府からのトップダウンを意味しているような感じです。
日本政府じゃなくアメリカの属州としての政権かな?
そして冥王星は、力関係で子分の6ハウス火星とスクエア、ノードともスクエアで、冥王星が頂点のTスクエアになっています。
太陽(政府)と月(国民)も6ハウス12ハウスの軸なので、日本は6ハウスと12ハウスが強調される満月になっています。
マンデン読みでは6ハウスは、医療衛生、労働奉仕、食料生産、軍事。
12ハウスは秘密の部屋と呼ばれ、密約、病院、刑務所、秘密組織などの意味があります。
たとえば6ハウスを仕事として見ると、上司や会社の要求が厳しい条件のものであったり(インボイス)、医療衛生と見ればワク💉関係で、軍事とみれば防衛問題で、政府が絶対的な力を行使しようとすると見ることができます。
12ハウスに月(国民)が入っているので、変異株(偶然にも不和の女神エリスと同じ名前)の感染者が増加するとか、インフルエンザの大流行などが当てはまると思います。
また12ハウスには「隠れている」という意味もあるので、表に出ていない超過死亡や潜在的な後遺症などもあると思います。
12ハウスで北ノードと不和の女神エリスが重なっているので、秋分に表れていたように政府と国民の間の溝が深まりそうです。
キッシ―は「増税メガネ」と呼ばれているのを知ってむくれているそうですが、まだマシなあだ名でしょう。と書いていたら、「増税💩メガネ」に変化していました。
アセンダントにラッキースターと呼ばれる木星がコンジャンクションしています。そのせいか、日本国民は危機感が薄いと感じています(苦笑)
木星は宗教や法律、または外国、外国人も表します。
経済面では、2ハウスのカスプルーラーが水星(5ハウスに入っている)で、水星と木星はトラインになっているので、インバウンドやディスカバリー・ジャパンのような企画、あるいは外国企業の誘致により雇用を増やすことで経済効果があがるかもしれませんね。
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水星は11ハウス海王星とオポジションで、トランスサタニアン天体とゆるくカイトを形成しています。このカイトは、水星と海王星の軸が重要です。
個人的には、水星、海王星、冥王星の組み合わせは「陰謀」を表すことが多いと感じるので、私はこっそり陰謀のカイトと呼んでいます(苦笑)
5ハウスは、レジャーやエンターテイメント、スポーツ、子ども、証券取引、ほかに投票などを表し、11ハウスは議会や同盟国、共同体を表します。
5ハウスには乙女座が、11ハウスには魚座がインターセプト(すっぽり入っている)しているため、水星と海王星のオポジションの影響が表からは見えにくいようです。
水星は通信やメディア、教育を表します。5ハウスにあるので、芸能ニュースみたいな感じもありますし、カスプルーラーが太陽(国)になるので、プロパガンダも考えられます。
海王星は、夢や流行、液体(アルコール、ドラッグなども含む)、ウイルスを表します。11ハウスにあるので、日本人全体で催眠術にかかっているかもしれません(苦笑)
現在ラグビー・ワールドカップが早朝にテレビ中継されており、寝不足になりながら観戦している人も多いと思います。
野球では大谷翔平選手、将棋では藤井聡太さんが常に話題になっています。彼らに自分の夢を仮託している人も多いんじゃないかと思います。
またエンターテイメントで物議を醸しているジャニーズ事務所問題があり、宗教では旧統一教会問題があります。
プラシーダスシステムで見ると、海王星は12ハウスのカスプに乗っています。
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12ハウスは秘密の部屋なので、海王星は見えないところで進行している何か、たとえば感染症やドラッグ、カルト宗教など中毒性のあるものが感じられます。
また12ハウスにはカイロンやエリス、北ノードも入っているので、社会に大きな影響を与えているような感じです。
天体の配置は世界共通で、ノードはさらに多くの人の魂に関係しています。たとえば、自由と平和を求めるデモが各国で起きる。しかし、問題提起するエリスが関わっているので、平和的なデモだったはずが暴走する、あるいはクーデターが起きる。または国家権力による厳しい取り締まりがあるという感じ。
アメリカでは、国境越えの移民が急増しているため大都市では市民とのトラブルが多発しているそうですが、なんと逮捕されるのは市民のほうで、まったくおかしなことになっています。
そして、火星とノードと冥王星のTスクエアは、大災害や大事故を表しているようにも思います。日本で起きるとは限りませんが、無差別殺人なども起きやすい気がします。
災害については、IC付近には天体がありませんが、冥王星が対極のMCにコンジャンクションしているので、油断できないです。
備えあれば憂いなし。防災用品の点検はやっておいて損はないでしょう。
まとめ
牡羊座の満月は、私たちに勇気と決意を持って自分の人生に取り組むように促しています。
人はこの世に生まれてくる前に、魂の設計図を書いて生まれてきます。それが生まれたときの天体の配置を表すホロスコープです。
牡羊座は十二星座の始めの星座。牡羊座生まれの人は自分に正直で、率直な表現をする人が多く、人生に対する熱量も大きいと感じます。
牡羊座のエネルギーに憧れます。
私たちは自分の使命がわからずに、人生の旅の途中で右往左往してばかりですが、牡羊座のように自分に正直にいれば、おのずと自分の命の使い方がわかってくるように思います。
私が思う「使命」は大それた意味ではなく、この命をどのように使うか、何のために使うかということです。
ちなみに生まれた時のホロスコープは、双子でも違いがあります。全く同じホロスコープは、2万5920年後にしか現れないとも言われます。
つまり、あなたのホロスコープは、現世ではたったひとつしかないのです。
占星術がわからなくても、自分のホロスコープを愛でてみてください。きっとタリスマンのようにあなたを守り、使命に導くのではないかしら。
満月は、意識のバランスを表しているとも思います。
変化しないものはないと受け入れて、自分の変化も他人の変化も許すことができると、ポジティブな未来が開けるでしょう。
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最後に
今回もUPが遅くなりました。
9月前半は水星逆行で頭が回らず、9月後半は水星が順行に戻ったというのに、蕁麻疹のせいで集中力が働かず。すべてが押せ押せになった感じ。
ワク💉済みの方から受けるシェディングについて、私は半信半疑でしたが自分に蕁麻疹の症状が出て、その酷さを実感しました。今までに経験したことがない痒みでした。漢方薬とデトックスでゆっくり改善しています。
書き漏れていることがあるような気がしていますが、キリがないので今日はこのへんで。
皆様もどうぞご自愛ください。