2025年3月海王星が牡羊座へ*AIと宗教
2025年の宇宙イベントのひとつに海王星の牡羊座入りがあります。
海王星の公転周期は約165年。
一つの星座に約13年滞在します。
海王星は、金星のオクターブ上のエネルギーで、宇宙の大いなる愛の星と称されますが、実態は境目がなく受け入れ融合します。
海に浅瀬から深海までいろいろな生き物がいるように、海王星が表すものは神秘的でもありグロテスクでもあり、海中が幻想的であるように正体不明なのにロマンをかきたてられる、それが海王星のエネルギーです。
占星術における海王星は、集合的な夢、幻想、欺瞞、理想、普遍的な愛、芸術性、想像力、スピリチュアルを意味します。
過去の牡羊座海王星時代
海王星が牡羊座に入ると、どんなことが起きるでしょうか。
前回、海王星が牡羊座に滞在していたのは、1863年頃~1875年頃。
リンカーンの暗殺やアメリカ南北戦争の頃です。
またイタリア統一戦争や普仏戦争(ドイツの統一)も同じ時代でした。
日本は明治維新の最中でしたね。
この時代の海王星は、天王星とスクエアでした。
その前は1697年頃~1713年頃。
スペイン・ハプスブルク家の断絶によるスペイン継承戦争がありました。
また、イングランド王国とスコットランド王国が合併して、グレートブリテン王国を創立しました。
興味深いのは、前述のドイツ統一に関連したプロイセン王国が成立したり、
みんな大好きフリーメイソン(笑)が現れたのもこの時代です。
富士山の宝永大噴火は1707年でした。
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さらにその前は1533年頃~1547年頃。
イングランドのヘンリー8世がブイブイ言わせていた時代であり、イングランドでは修道院の解散、カトリック教会の破壊が起きました。
カトリックとプロテスタントの間の世紀を超えた内戦に繋がっていきました。イエズス会が結成されたのも同時期で、なかなか刺激的な時代でした。
その前は・・・と、キリがありませんが、百年戦争の始まりや十字軍遠征も牡羊座海王星時代でした。
これまでの牡羊座海王星時代を総括すると、反乱、内戦、国家の崩壊という感じです。
2025年~2039年は統合へ向かう道のり
新しい牡羊座海王星時代は、2039年まで続きます。
その間に天王星は双子座に移動し(2025年7月)、さらに蟹座、獅子座へと進みます。
冥王星は2044年までは水瓶座に留まります。
海王星の性質として幻想、理想主義があります。
また制限からの解放(境目がない)、一体感を求めます。
私が「世界を変容させる」と思っている、天王星、海王星、冥王星が作るミニトラインは、サイン(星座)は違いますが第2次世界大戦中も出来ていました。
天王星、海王星、冥王星の小三角によって大改変が行われるのは間違いないですが、海王星が三角形の頂点になるのは500年に一度と言われています。
500年前といえば、マルティン・ルターの宗教改革がありました。
宗教対立が顕著になる
現在は、宗教や宗派の相違による戦争が起きていると感じています。
(今はまだ小競り合いに見えているが)
シリア新政権下で起きている残虐行為は、同じイスラム教でも宗派の違いで起きています。
ジハード戦士による新政権の警察は、少数民族アラウィー派の民間人を屈辱的に殺害する様子を録画し公開しています。
シリアのキリスト教徒は「次は自分たちの番かもしれない」という不安から武装化するようです。
世界統一宗教の計画
黙示録17:1~6は、世界統一宗教について書かれている箇所があります。
「大淫婦」「大バビロン」とは同一の意味があり、世界統一宗教を示唆しています。
「一人の女が緋色の獣に乗っているのを見た」とは、女が世界統一宗教、獣が世界統一政府を表しています。
女が獣に乗っている=一体化しているとなり、世界統一政府と世界統一宗教は共にあることを預言しているそうです。
この世界統一宗教の本部は、偶像崇拝が始まったバビロンに置かれるという説もあります。(創世記11:1~9、バベルの塔)
「 私は、この女が聖なる者たちの血と、イエスの証人たちの血に酔いしれているのを見た。この女を見て、私はおおいに驚いた。」は、世界統一宗教はイエスの証人であるクリスチャンを迫害し、殉教者が出ることを預言していると解釈されています。
つまり、世界統一宗教が設立する前には、キリスト教徒の迫害があるということなんですが、いま、世界はそこに向かっていると感じられます。
世界統一政府は、平和を求める声に押される形で樹立されますが、世界中が今よりもっと酷い状況になることが予想されます。
しかし、あくまでも聖書預言に沿って物事が展開していく場合は、世界統一宗教が樹立された後、反キリストがそれを滅ぼすんですけどね。
まあ、世界統一宗教と世界統一政府がいつ成立するのかはわかりませんが、聖書預言を成就させたい人たちがいるらしいので、キリスト教徒が迫害されるようになったら、その日は近いと思っていいでしょう。
スピリチュアリズム再来
1863年頃~1875年頃に流行ったのが「心霊主義」でした。
1848年にアメリカ合衆国で起こったフォックス3姉妹のハイズヴィル事件によって大きな流れとなり、最盛期には欧米で800万人以上の支持者がいたそうです。
近代神智学の創始者ヘレナ・P・ブラヴァツキー(1831年8月12日 – 1891年5月8日)はもともと心霊主義の霊媒でした。
心霊主義も聖書の黙示録や千年王国思想に関係しています。
アメリカでは、1850年代後半から1900年代まで第三次大覚醒運動が拡大する中、心霊主義、神智学、クリスチャンサイエンス(1879年設立)は、ニューソート運動、20世紀のニューエイジ思想に影響を与えました。
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フランスでトゥールーズの薔薇十字団 が1850年に設立され、イギリスでは1865年にアングリアの薔薇十字会社会(フリーメイソン限定)が形成されました。
アングリアの薔薇十字会社会は、最大 144 名の会員を認める薔薇十字団であり、グランド ロッジのフリーメーソンで「マスター」のランクに達した者のみを対象としていました。
アングリアの薔薇十字会から、のちに一般人にも開放された黄金の夜明け団(ゴールデン・ドーン)が派生し、現代でも人気のライダー版タロットカードを作ったアーサー・エドワード・ウェイトが所属していました。
シャーロック・ホームズで有名なアーサー・コナン・ドイル(1859年5月22日 – 1930年7月7日)は、イエズス会系の学校出身でしたが、大学在学中、チャールズ・ダーウィンの進化論『種の起源』に影響され、カトリックの信仰心から離れたあと、晩年に心霊主義に傾倒していきました。
進化論の影響で、キリスト教の信仰が揺らいだり、棄教した科学者は多かったでしょう。教会の権威の崩壊にも繋がりました。
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また、カトリックに対抗してプロテスタントの宗派が広めた「地球平面説」も新たな段階に進むでしょう。
「地球平面論者は、自分の理論を検証するために南極まで旅するが、結局地球は丸いと気付く」2024年12月18日の記事
2025年は理想主義的革命の始まり
フラットアーサーの有名人が自分の思い込みに気がついたように、人々は自分の目で真実を見つけたいという思いが強まります。
寡頭政治による搾取にウンザリしている民衆は、「我々全体」を救うための行動を起こすでしょう。それは内戦と呼ばれる戦いになるかもしれません。
海王星の性質である理想主義は、牡羊座の場所で前回とは違ったニュアンスの革命を起こすだろうと思います。
牡羊座は、まだ誰もやっていないことに取り組む開拓者のエネルギーです。
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芸術と音楽
海王星が幻想を見せ、私たちは現実を見ることを避けるようになることを忘れてはいけませんが、アートは面白いものが出て来ると期待できます。
前回の牡羊座海王星時代の芸術
文学&音楽
1865年
ルイス・キャロル「不思議の国のアリス」出版
ジュール・ヴェルヌ「地球から月へ」連載開始
トルストイ「戦争と平和」発表
1866年
ドストエフスキー「罪と罰」連載開始
1867年
ヨハン・シュトラウス2世ワルツ「美しく青きドナウ」初演
カール・マルクス『資本論』
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AI革命の正負
2018年から牡牛座に入って物質的価値観に革命を起こしてきた天王星は、2025年7月に双子座に入ります。
天王星が双子座に入っている間は、AIなど技術革新が急進歩するでしょう。
現在は兵器として使用されているシステムが民間で使われたり(インターネットが軍事使用から民間に開放されたように)
ロボット警察犬も今より多く見かけることでしょう。
バーチャル世界がより身近になりますね。
AI生成ソフトが、静止画からあっと言う間に動画生成できるようになったので、センスを生かして誰でもアニメーターや映画制作ができるようになりました。やってみるといいと思います。
私もアニメを作ってみたいな(笑)
作詞は好きなので、鼻歌で曲が作れるようになればいいなぁ。
昔はネット恋愛と言われたけど、結婚生活もバーチャルになるかもですよ。
料理の味を再現することができるようになったのだから、リアルな触感ももうすぐでしょう。
バーチャルでキスしてセックスもするようになるかも。
子作りは試験管で、出産は人工子宮で。
バーチャルの別の利点として、相手が同性でも誰にも遠慮がいらないという部分もありますね。
さらに科学者たちは、人間同士の結婚ではなくAIロボットとの結婚を予想しているようです。
男性がバーチャル恋愛やAIセックスドールに夢中になっているうちに、女性は生身の人間よりも献身的なロボットと結婚するかもしれません。
精神的革命の正負
思想や精神革命も起きるでしょう。
今まで当たり前だと思っていたことが次々に裏返っていき、人は新しい拠り所を探し求めます。
フランス革命の前に広まっていた啓蒙思想は、科学革命や近世哲学の勃興とも連動していました。
ただ、歴史上に記録されているような「哲学的思想」は、21世紀はまだ確立していません。
21世の哲学は、20世紀の近代哲学が英米、ドイツ、フランスなど地域により独自に発展し、それによって分断が生じていると言われています。
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世界が不安定になると宗教にすがる人が増えて、カルトも生まれます。
人気の宗教家や預言者が現れるかも。私が知らないだけで、もういるのかも知れません。偽預言者も出て来るでしょう。
占いも流行りそうですが、人嫌いの時代なので対面よりもネット占い、AI占い師が需要が高そうです。
聖書が警告している偶像崇拝が流行ったり、逆に強い反対運動や破壊運動が起きるかも。
キリスト教徒が教会へ行かなくなり、自分の家のテレビ画面でAIキリストの礼拝に参加するようになるのはそう遠くないと感じます。
牡羊座海王星時代の心得
2025年は、海王星が3月に、土星が5月に、天王星が7月にサイン(星座)を変えるのでエネルギーの振り幅が大きいです。
このような時には、新しい事を始めるのには大変有利でもありますし、逆にとても危険でもあります。
世界統一政府を目指している政治家や千年王国思想家がピッチを上げて来る可能性があり、混乱が極まるかもしれません。
ある日突然、戦争が起きるかもしれません。
このような時代には強いリーダーが必要となりますが・・・
(弱気な主権者はつけこまれる)
原子力や、生物兵器による災害の可能性もある気がします。
「我々が単なる仮想世界のプログラムなら、真実を知る意味はあるのか?」
赤いカプセルも青いカプセルもどちらも目覚めないと思います。
どちらも自分が見たい幻想的な映画を見ているだけです。
プログラミングされた時間の中で生きているのかもしれません。
それでも生きている私は、他者への思いやりを保ち、海王星が見せる幻想の中を手探りしても、自分が選んだ道を進んでいきたいと思います。
今日はこのへんで。
最後までお読みくださりありがとうございました。