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ええじゃないか、ええじゃないか!通過儀礼の2022年8月12日満月
遅くなりましたが、8月12日の満月について備忘録を兼ねて書いておきます。
満月の影響は、次の新月(27日)までは強く働き、新月後は減少していきます。
https://note.com/blessing_m/n/n3306df28429b
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12日に水瓶座の場所で満月になりました。満月になった時間は午前10時35分。また、同じ日の未明(3時30分頃)に金星が獅子座に入りました。
今、金星は夜明け前、東の空に見えます。
地球から月までの距離は約38万4400kmですが、 8月12日の満月は、361,411kmに近づくスーパームーンで、今年最後のスーパームーンでした。 このあと月と地球は離れ始め、次のスーパームーンは、2023年8月です。
12日の満月は、短いスパンでは7月29日の獅子座新月が満ちたものであり、長いスパンでは半年前の2月1日の水瓶座新月が満ちたものです。
7月29日頃、あるいは2月1日頃にスタートしたこと、決意したことに一応の結果が見られることでしょう。
土星と天王星のラストクォーター
土星と天王星のスクエアは、1985年から始まったサイクルの最後のスクエアの一環です。この満月ではオーブが3度ほどありますが、 10 月初旬にオーブ0°37′になります。
1999年8月11日に、皆既日食(ノストラダムス予言の「1999年7の月」)が起きていますが、その日食では、天王星と土星がスクエア、天王星とNノードがオポジションでした。
1985年に始まった天王星と土星の会合周期の最初のスクエア(ファーストクォーター)が1999年であり、今年(2022年)はその会合周期の最後のスクエア(ラストクォーター)になります。
レースなら最終コーナー。関西弁で言えば「必死のパッチ」になっている時です。
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また、1965年は天王星で「春分」がありました。1965年は、天王星は乙女座で冥王星とコンジャンクションしていました。
(1965年に主に起きたこと。2月ベトナム戦争。3月チリ大地震。8月松代群発地震。11月中国文化大革命。)
天王星の公転周期は約84年ですので、現在、天王星自身もラストクォーター(冬至の角度)になっているのかも知れませんね。
天王星は、2018年5月に牡牛座入りし、現在は牡牛座18度。サインの半分を過ぎたところです。この間に牡牛座の価値観を覆し改革を進めてきましたが、今後、2025年7月に双子座へ移宮するまでに改革の仕上げに総力を注ぐことでしょう。
2022年8月12日満月図(日本)
太陽は10ハウス獅子座19度。月は4ハウス水瓶座19度。
太陽は自分が守護するサインにあり、月は4ハウスルーラーですので、ともに強い力で対峙しています。しかし、4ハウスも10ハウスもインターセプトしているため、目に見える結果を得にくい感じもします。
太陽と月は、7ハウスの火星&天王星&NノードとTスクエアを形成します。オーブもきつめです。
天王星は、月がいる水瓶座のルーラー。月とコンジャンクションしている土星は、水瓶座のサブルーラーです。
マレフィック天体の火星、土星、天王星がイニシアチブを取るハードなエネルギーの満月になっています。
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フィックスドサインとアンギュラーハウスのTスクエア
フィックスドサイン(牡牛座、獅子座、水瓶座)
アンギュラーハウス(4ハウス、7ハウス、10ハウス)
エレメントは火が多めです。
満月の影響は、人それぞれに違う現象で現れると思いますが、火星、天王星が7ハウスにあるため、パートナーシップ、リレーションシップがテーマになります。国は外交、交流、個人は人間関係、契約問題など。
国(太陽)と月(国民)は緊張関係にあると見えますが、それは7ハウスの同盟国、あるいは敵対国の影響によるものです。
また意志(太陽)と感情(月)にも7ハウスが影響しています。
たとえば、このTスクエアは日本においては台中問題でしょう。
個人的な身辺の変化も著しく、たとえば、目の前にふたつの道があって、どちらに行くか選択をしなければいけない直面が出てくる場合もあるでしょう。新しい関係を結ぶとか、うまく行っていない関係性を切るとか。
半分に偏っている星配置なので、かなり、相手側の意見に影響されやすいところがありそうです。相手の要求を受け入れるとか、我慢して相手の言い分を飲むという感じ。
日本政府は、外交に大きな変化が出てきそうです。お隣の4つの国の動きが大きく影響してきそうですね。
感情を表す月は、土星とコンジャンクションしており、保守的な考えを強固にしますが、7ハウス火星、天王星によって、今まで持っていた価値観がそっくり入れ替わるような大変化が起きそうです。
ほんとは手放したくないのに、手放さないといけなくなるような強制的な力も加わっている感じです。やはり、かなりプレッシャーがかかる満月です。
ポジティブに考えれば、これはパラダイムシフトなのでしょう。
太陽と月のサビアンシンボル
太陽のサビアンシンボル(19度)「ハウスボートパーティ 」
20度「ズーニー族の太陽の崇拝者 」
月のサビアンシンボル(19度)「消しとめられた山火事 」
20度「大きな白い鳩、メッセージの担い手」
月は水瓶座19度にあり、その度数のサビアンは消し止められた山火事」。
これは危機的状況を感じさせます。それに対応する太陽は「ハウスボートパーティ」です。
「ハウスボートパーティ」は、松村潔先生が「遊び人度数」と言われていたのが頭から離れないですが、セレブリティな余裕を感じさせるサビアンですが、水に浮かぶボートですから足もとは不安定で、危機的な状況が隠されているわけです。
4ハウスにある月ですから、国内には解決しないといけない大問題があることを示唆しているように思います。
また満月に該当するサビアンは、「大きな白い鳩、メッセージの担い手」。
これは啓示を受ける度数です。このサビアンの背景には、大洪水を生き延びたノアに白い鳩がオリーブの葉をくわえてきて、洪水の水が引いたことを教えている聖書の場面があります。
ただこのメッセージは、オリーブがシンボル(象徴性)を表しているように、その意味を理解できる人は少ないようです。
対する太陽は、「ズーニー族の太陽の崇拝者 」。(おおっと、ムーニー族の月の崇拝者かと思った💦)
ズーニー族は、ニューメキシコに住むネイティブアメリカンの部族ですが、部族内で話されているズニ語は、他のネイティブアメリカンとは全く違う言語なのだそうです。ズーニー族の宗教信念は、超自然的なもので、地球の母、太陽の父、月光を与える母の 3 つの最も強力な神を崇拝しています。
つまり、このサビアンは自然と調和して生きる力を意味していると思います。太陽光を存分に浴びて、歌い踊る儀式には、生命力を回復する作用もあると思います。
これらを総合して今回の満月の意味を考えると、現時点での私たちは危機にあるのですが、それは通過儀礼のようなものということでしょう。
自然災害の懸念増大
そして、獅子座に入ったばかりの金星が、山羊座冥王星オポジション。
冥王星は3ハウスですが、ICに近いので災害が起きる可能性が高ります、
タイミング的には、台風が来ていますので大雨による被害だと思いますが、地震も起きないとは言えないこの頃です。念のためお気をつけください。
牡牛座天王星と水瓶座土星のスクエアは、自然災害も強めます。
8月に入って起きた韓国の洪水ほか。アジアやメキシコなどでも大洪水が起きている反面、ヨーロッパは、先月の熱波の影響で大変な干ばつが起きています。
これらは単に地球温暖化の影響ではなく、地球自体に異変が起きていることを表していると思います。
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また、このヨーロッパの干ばつは、今年はまだいいとして来年の食品の輸入に大きな影響を与えることになりそうですね。日本は、国内生産でどれぐらい国民を養えるでしょうか。
日本もまた、豪雨や災害レベルの猛暑による田畑への被害、作物の不作に留まらない、熱中症など人への影響などの問題が懸念されます。
獅子座の金星
そんなプレッシャーのかかる中ですが、アセンダントのルーラーである金星がホロスコープのてっぺんにあり、火星が金星と冥王星をする調停の位置にいます。
金星のサビアンシンボル「脳溢血の症例」
獅子座の最初の度数は、生命エネルギーを爆発させます。
私が獅子座の金星に持っているイメージは、華やかでダイナミックでパワーあふれるリオのカーニバルのダンサー。あの衣装も、自分を愛していないと自信を持って着れませんよね。
その獅子金が、満月のトップステージで激しく踊っている。そんな想像をするだけで、妙に楽しくなってくる。
歌え、踊れ、ええじゃないか、ええじゃないか。(あれ?ちょっと違う)
ええじゃないかは、日本の江戸時代末期の慶応3年(1867年)8月から12月にかけて、近畿、四国、東海地方などで発生した騒動。民衆が仮装するなどして囃子言葉の「ええじゃないか」等を連呼しながら集団で町々を巡って熱狂的に踊った。
その目的は定かでない。囃子言葉と共に政治情勢が歌われたことから、世直しを訴える民衆運動であったと一般的には解釈されている。
リオのカーニバルのダンサーのように、私たちはエネルギーを爆発させ、笑って、歌って、踊って人生を楽しむことが許されているはずです。
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獅子座金星が教えてくれているのは、自分を中心に置くということ。
広い世界では個人はほんとにちっぽけな存在だけれど、自分の人生では主役であり、国王であり女王なのだから。自分の世界は自分で創っていいのだと、彼女は教えてくれています。
今、あなたがどんな状況に置かれていたとしても、あなたはあなたの人生の主役なのです。どんな苦境にあっても、「自分が人生の主役」であることを決して捨てないでください。安易に人生を人任せにしないように。
今回の満月では、蠍座のSノードを入れるとグランドクロスになります。
牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座生まれの人が影響を強く受けそうです。
他の星座の方も油断しないで、シートベルトを締めてハンドルをしっかり握っていてください。投げやりになったり、怒りに任せて暴走しないように、丹田に力を入れてぐっと耐えましょう。
自分の未来は自分が決めるんだという気持ちを捨てないでいれば、このあとは良い方向に向かっていくと思います。
ええじゃないか、ええじゃないか(って、ソレ違うから)
以上、8月12日の満月の星読みでした。最後までお読みくださりありがとうございました。