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京都旅行 2023.2 実相院

今年の2月、「おひとりからのしずかな京都」を読んだことをきっかけとして、実相院に行ってきました。

宿泊先の大阪を朝の9時頃出発。
阪急、地下鉄、バスと乗り継いで、11時頃に実相院に到着しました。

この時期、訪れる人は少なく、私が滞在していた小一時間ほどの間に来ていた方は、海外の方を含め数名のみでした。

四脚門


実相院は元天台宗の寺院。門跡寺院であり、代々皇室から大きな支援を受けて栄えていました。とくに室町時代から江戸時代にかけては、天台宗寺門派では数少ない門跡寺院の随一とされていました。門跡寺院となったのは、寛喜元年(1229年)のことで、そのころは北区の紫野にありました。その後、京都御所の近くに移り、ここ岩倉に移ったのは応仁の乱の戦火を逃れるためであったと言われています。当時はここで、格式高い家柄の人々が集い、和歌の会や、お茶会などを開いていました。そのころの様子のわかる古文書の数々が今も残っています。

実相院HPより


山水庭園

私が訪問した2月下旬、西側にある山水庭園にはまだ雪が残っていました。


こころのお庭

東側にある「こころのお庭」は市民参加により作庭されたそうです。
比叡山の山並みを借景としたお庭でした。


ここ実相院は「床みどり」「床もみじ」で有名ですが、床の写真は撮ることは残念ながらできません。かつて無作法な観光客がいたそうで、今は磨き抜かれた床は撮影禁止となっています。


また、檀家を持たない寺院として、お参りによる拝観料を収入源にしてきたそうですが、近年は拝観者数がウイルスの影響によって激減。
貴重な文化的遺産を守るため、クラウドファンディングで広く支援を呼びかけた結果、目標とした1500万円を超える約1900万円の支援を得ることができたそうです。
私が知った時にはとうに締め切りを過ぎていたのですが、今後、同じような取り組みをされるようであれば、支援させていただこうと思っています。



京都1週目の私は、いつものように予定を詰め込んでしまいまして・・・。
また、慣れない一人旅であったこともあってか、なんとなく気が急いてしまって、落ち着いて拝観することができませんでした。

次は、自分の言葉で魅力を伝えることができるよう、ゆったりとした気持ちで再訪したいなあ、と思っています。

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