邂逅の道 #9
ウェディングドレス
一時入院していた彼女が、退院した。
主治医は、このまま病院で緩和ケアを受けることを勧めたが…
彼女はどうしても「退院する」と、言い張った。
主治医が言うには…
「『最期は自宅で』と思っているからだろう。」
ということだった。
そのため、それまでは2~3日に一回のペースで来ていた在宅専門の看護師さんたちが毎日来ることを条件に、彼女の退院が認められたのだ。
彼女が、主治医から告げられた余命から…既に5ヶ月が過ぎようとしていた。
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