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邂逅の道 #5

真実は時に残酷

優吾が作ってくれたクリームシチューを食べた後、俺は自分の部屋にこもって、丁寧に『日記』を読み進めた。

あの頃一緒に過ごした、彼女の言葉。
そして…一緒に過ごせなかった20年間の、彼女の言葉。

そこには、俺が知らなかった…知らされていなかった『真実』も記されていたのだ。


その「真実」は、彼女がこの家で暮らしていた、あの秋の日にかかってきた1本の電話から始まる。

*********************

―ピリリリリ!ピリリリリ!

夜も更けてきた頃に、急に携帯電話の着信音が鳴った。

通知を見ると…
見たことがない番号だった。

「はい、もしもし。」
俺が電話に出ると、声の主は探偵事務所に就職した「宮本」だった。


「話したいことがある」という宮本の誘いに応じて…

その夜、俺はいつもの喫茶店で宮本と会っていた。


夕べ、電話口で宮本は「陽輔のことで…話したいことがあるんだ。」と言った。

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