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「フィギュアを踊らせたい」と思ったら、1週間経っていた話 ① 〜 Reality Capture前編
ぼくはどうしてもフィギュアを動かしかったんです。
そんな軽はずみな思いによってまさか、一週間という貴重な時間は奪われ、上手くいかなすぎてストレスで口内炎フェスを開催するなんてこの時は知る由もなかったんです(だって1時間でできるって書いてあったしw)
まずはそんな罪深き問題の動画をご覧下さい。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/92935181/picture_pc_3c28470d82bc97535b0a0411f9d3b079.gif)
そーなんです!!この動画めちゃくちゃワクワクしないですか!こんなの見せられた誰だって「踊らせたい!」って思いますよね!
男のロマン!が詰まってる(鼻息)
ってなわけでそんな一目惚れをしてしまったがために、ぼくは悪戦苦闘を繰り返しフィギュアを3Dデータ化し踊らせる戦いに望むことになりました。
ちょっと鼻息が荒くなってしまいましたが、このフィギュアなどをスキャンして3Dデータにする技術をフォトグラメトリとかNerf(ナーフ)とか言ったりします。
そして、1週間を経てできた動画がこちらです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/92950940/picture_pc_becdf6a03582c97f9392dfedc1b90ae3.gif)
踊ってる!嬉しい😭
踊ってもらってみた🕺#LumaAI @LumaLabsAI #呪術廻戦 #踊ってもらってみた pic.twitter.com/H79oZHTQvz
— 荻原光人/オギ | 3DCG × WEB × オキナワ | BBCG代表 (@blender_ogi) December 8, 2022
今回フォトグラメトリに挑戦したわけですが、フォトグラメトリ初心者のぼくにはフィギュアを3Dスキャンして踊らせることが想像の100倍大変でした。なので、これからフォトグラメトリをしたいと思っている皆さんが辛い想いをしないで済むように、参考にしたサイトや気を付けたらいいポイントなどをいくつかのnoteに分けてまとめていきたいと思います。
これからフォトグラメトリやNerfにチャレンジする皆さんのお助けに少しでもなれば嬉しいです🙆♀️
「1時間」でおもちゃをデジタルの世界に移した方法
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— Sergei Galkin (@sergeyglkn) November 1, 2022
How I transferred a physical toy to the digital world in one hour with AI
-> LumaAI (3D scan)
-> Cinema4D (editing)
-> Mixamo (rigging and animation)
-> MetaSparkStudio (AR) pic.twitter.com/zChf6FRaqE
今回、ぼくの心を鷲掴みにしたSergeiは以下のようなツイートをしています。
'How I transferred a physical toy to the digital world in one hour with AI'
「1時間でリアルなおもちゃをデジタル世界に移した方法」
そう、彼は一時間でフィギュアをダンスさせたんです。おそらく、彼のやり方をスムーズにできればの話ですが、ぼくは1週間かかりました←しつこい
というのも、彼が提案している以下の手順をめぐるには様々なこまかい設定をおこなう必要があります。ぼくは「データを取り込めば3Dモデルが作れるでしょ!」甘っちょろい考えを持っていたんですが、そこには大きな誤算があったわけです😂
Sergeiが提案する4ステップ
ちなみにですが、下記のソフトはどれも無料で使えます♪ほんとすごい時代ですよね。
Sergeiが提案する4ステップ!
-> LumaAI (3D scan)
-> Cinema4D (editing)
-> Mixamo (rigging and animation)
-> MetaSparkStudio (AR)
ここで補足ですが、彼が3Dスキャンに提案しているLumaAIを使うためには事前申請が必要で(2022年12月執筆)ぼくが3Dスキャンを始めた当初はLumaAIを使う権限がなかったため3DスキャンにはReality Captureを利用しました。
Reality Captureは世界中で人気オンラインゲーム・フォートナイトを制作しているEpic Gamesが提供しているサービスでプロ、アマ問わず3Dスキャンの分野で使われています。知名度も高くしかも、データを書き出すまではすべての機能を無料で使うことができます。
ただプロ仕様のためかなり細かい設定が可能で色々とできすぎる分、初心者には少しハードルが高い印象です。ただ、3Dスキャンをこれから初めてみたい人にとっては覚えておいて損はないソフトとなっているので、興味がある方はこの機会にぜひチャレンジしてみてください。
(余談ですが、2023年以降はかなり高い確率で「コピーワールド」や「フォトグラメトリ」がバズワードとなって登場してくるでしょう。3D関係の仕事についている人に限らずあらゆる場所で街やモノをスキャニングする人がでてきます。まだまだ強豪が少ない点からも今から参入することは大きなチャンスとなるでしょう。)
4ステップに沿ってフィギュアを踊らせる
今回のnoteはSergeiが提唱する4ステップに沿っていくつかのnoteに分けて細かく説明していきたいと思います。次回は、最初のステップの3DスキャンについてReality Captureを用いて気をつけたいポイント等を解説していきます。
これを機にちょっとフォトグラメトリーをやってみようかなという人が少しでも増えたらうれしいです。もし、質問などあれば気軽にコメント欄でもDMにてお知らせください。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
Boon Boon Computer Graphics - BBCG代表の荻原光人・オギです。
オキナワを拠点に3DCGアニメーション制作 | Webサイト制作 ・マーケティング| 3Dプリンターオリジナルグッズ制作、採用サイトや製品プロモーションの3DCGを制作しています。お気軽にツイッターのDMでご相談ください:)
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荻原光人