「美味しんぼ再読備忘録2024-2025」第一巻から第五巻まで振り返り
さて、全百十一巻あるなかの第一巻から第五巻まで再読して、適当な感想をあーでもないこーでもないと綴ってきたわけなんですが、5巻ごとに各話で触れられなかったこぼれ話的なものやってたいと思っとります。よろしくお願いいたします。
まず現在一番読まれている記事が、「酒の効用」、続いて「炭火の魔力」、「女の華」、「板前の条件」、「うどんの腰」といったところが上位です。
当初ずっと「炭火の魔力」がダントツだったのですが、「女の華」が急激に追い上げ「炭火の魔力」と並ぶかな?くらいで、その勢いがなくなったと思ったら、「酒の効用」が一気にごぼう抜きし、現在も引き離しているという状態です。
…と思ってたらこの2025年1月末から2月初旬にかけて何故か「土鍋の力」が赤丸急上昇で一気にランキング二位まで上がってた。何があったの?。謎。
そして「スキ」を多く頂いている記事が、「ダシの秘密」、「味で勝負‼️」、「女の華」、「サラダと美容」。逆に全く「スキ」をいただけていない記事が「野菜の鮮度」、「活きた魚」、「手間の価値」、「舌の記憶」、「そばツユの深味」、「日本の素材」です。多いな。
最初の方の話が多いのは、皆様の目にとまっていないということもありそうですかね。実際、「野菜の鮮度」は、感想を書くことなくてお手上げだった「技巧の極地」と並んで最低のアクセス数です。(´・ω・`)ショボーン。
ここまでの記事で、自画自賛させていただきますと、「炭火の魔力」、「女の華」、「日本酒の効用」と皆さんによく読んで頂いている記事はやはり自分でもよくできていると思います。ただ「縁日のにぎわい」、「油の音」も自分ではよく出来ていると思っとりますが、あまりお読みいただいてないようで残念です。
さて、2025年にもなって「美味しんぼ」を読み返している奇特な方々といいますか、noteでの「美味しんぼ」感想文投稿仲間といいますか、そちらをご紹介します。以下のおふたりです。
・パスタライオン~鉄道と交通と漫画の人~さんの「今更真面目に読む『美味しんぼ』各話感想」の
のオススメの回はこちら。「直火の威力」。
「今回は私の大好きな回です、ちょっと力が入って超長文になるかも」って冒頭で断わっておられるけど、実際無茶苦茶文章に熱入ってます。素晴らしい。そして考察が深い!深すぎる!。
最初、この方のほうが先行して感想をアップされており、同じ話でもこの方の感想と同じようなものにならないように、被らないように、違う視点で見ないといけない、どうしたらよいか、って凄い頭を悩ませてました。
それが続けていくうえで非常に勉強になりました。美味しんぼ連載中に自分はちょうどバブル世代の大学生でしたので、当時の世相や状況などを自分の記憶をもとにつけくわえることで、自分なりの特色が出せるようになったんじゃないかと思って感謝しております。
さて、この回なんですけど
自分の記事がこれ、パスタライオンさんのがこちらですが、
このラストシーンですが、この海原雄山の豪快な笑いを自分は最初「破顔一笑」としてたんですよ。でも「破顔一笑」は「破顔」は顔をほころばせること、「一笑」は軽く笑うことを意味します。無表情や真面目な顔から一転して、にっこりと微笑むような様子、なのでちょっとおかしいですよね。
パスタライオンさんは、「呵々大笑」と表現されており、からからと声高に大いに笑うようす。 「呵呵」は、大声で笑うようす。 「大笑」は、思う存分笑うこと、ですので、正しいんですよ。
パスタライオンさんの記事を読んで、自分の「破顔一笑」ってのが間違いだと気づいて、今は「破顔大笑」と修正しています。顔をほころばせて、大笑いすることという意味らしいのでまあ良いかな?と。でも呵々大笑のほうがぴったりくるよな、と。間違ってたこと含めちょっと悔しいんですよね。(´∀`*)ウフフ。
X(Twitter)でも相互フォローしてもらっていて、「美味しんぼ」再読仲間と呼んでいただいており、光栄です。自分もパスタライオンさんの記事を見ていつも刺激をもらっております。これからも更新を非常に楽しみにしております。
続いては、
・うめさん/美味讃さんの「美味しんぼから学ぶ最強の美食術」
新進気鋭の再読初見者現る。全百十一巻を一気に大人買いしての鮮烈デビューです。まあこの方の第一話の感想・解説を読んでいただければ、一目瞭然といいますか、「美食家」を名乗ってはるけど、まあ名乗るだけのことはあるわ!と納得するしかないですわ。
一見砕けた文章からひしひしと伝わる美食に対する見識の広さ、深さ、確かさ。到底真似できないので、ホヨヨ!!!とDr.スランプアラレちゃんになるしかないのです。こちらも更新を楽しみにしております。
さて、「炭火の魔力」はやっぱ皆さん、鰻の成瀬を思い出し、若旦那は早すぎたんだよ!改善のサイクルを回せ!若旦那!って共感してもらったんでしょうね。ちょっとあの回で蛇足かなと触れられなかったお話をさせてください。
実は私、ベトナムに在住し働いております。2009年から、ですのでかれこれもう15年になります。そして働き出してちょっとして、全然知らない日本人から、ベトナムだったらうなぎの養殖を安く出来るんじゃないか?ってお問い合わせが何件か来ました。ちょうど鰻の不足が言われ出した頃なんですかね?。
でもその2010年当時でも鰻はもうすっかり目をつけられておりまして、素人が儲かりそうだと安易に手を出せるものではなかったのでした。ベトナムの南部、いわゆるメコンデルタ地方ってエビの養殖とかそれはもう凄いんですけど、自分もその手の知り合いに「日本から鰻の稚魚を…」って話したら「いやもう(ヾノ・∀・`)ムリムリ。5年遅いよ。」って感じでした。目をつけてる人って凄いよね。
そしてなんか知らんけどミャンマーならまだイケる、みたいな話があり、知り合いが実際にミャンマーで鰻を育てて、鰻をさばいて調理して、パック詰めして冷凍して、輸出して、みたいな仕事やり始めたらしいよ、みたいな噂話が普通に聞こえてくる、という凄さ。ベトナムこういうとこ面白いというか、なんで全然関係ない仕事してる自分のとこに全然知らん人から、鰻なんとかならんか?みたいな話がちょこちょこ来るのも謎なんですが。
でもそのミャンマーもあっというまに不動産価格がそれこそウナギ登りになり、その後すぐ、「ミャンマーもう全然美味しくない」みたいな話が聞こえてくるのでした。ベトナム来てすぐの時のカンボジアもそんな感じでしたね。
このエピソードを入れようと思ったけど、本当に与太話なので、話がとっ散らかるかな?とやめたのでした。そして、とっ散らかりついでにベトナム四方山話を少しどうぞ。
ベトナムも原材料や部品や素材なんか色々と中国から仕入れしてやってる部分があるというか、完全に中国頼みなので、中国より安く作れたりしないんですよ。
日本から来た人って大体先に中国でやってるので、ベトナム来ての感想は、皆さん同じように「ベトナムだったら人件費がまだ安いし、中国より安く作れるかと思ってたのに全然安くないじゃん」とおっしゃいますね。いやほんと中国には絶対に勝てないです。
日本でもベトナム人とか採用してる、一緒に働いているってあると思うのですが、ベトナムに15年も居て、全然ベトナム語をマスターしていない自分が言うのもなんですが、ちゃんとしたベトナム人は日本人が聞いてもおかしくない日本語を話しますし、ちゃんと日本人同士で会話する速度で話しても聞き取って理解しています。ここ怪しいベトナム人はちょっと警戒したほうが良いかもですね。
ベトナム人のことすごく信用して、例えば「グエンは自分の兄弟みたいなもんだ。」「ベトナムの息子だよ。」「家族も同然だ」みたいにおっしゃる日本人の方、自分も十人くらい知っておりますが、ほぼ100%その家族同然のベトナム人に騙されております。日本人がベトナム人のことを家族同然と思うのは勝手ですが、ベトナム人はそんなことこれぽっちも思っていません。ご注意ください。
旧正月休暇と5月のゴールデンウィークとベトナムの独立記念日のある9月はまとまった休みが取れるので、このうちのどれかに日本に一時帰国しておりますが、せっかく帰って一番最初にコンビニ入って買い物したり、居酒屋入ってビール頼んだら、店員さんが全員ベトナム人で全然帰った気ィせえへんという悲しみがあります。
もし、これらに期間に帰った際に一緒に大阪あたりでいっぱいやろうぜ!という奇特な方は是非お声掛けください。また帰る際に成田に降りても大丈夫なので、東京で一杯やろうというお誘いも大歓迎です。よろしくお願いします。ただ、今年の旧正月休暇は帰れないので、5月もしくは9月でよろしくお願いします。(つづく)