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「美味しんぼ」再読備忘録2024‐2025「日本のコンソメ」‐第六巻「牛肉の力」第6話‐

どこかのビルの一室で「クリス・ボーン超能力実験会」なる催し物が開催され、マスコミ各社が集まっているようだ。栗田さんと山岡も取材に来ている。

クレヤボヤンスと呼ばれるやつだな。この言葉仏語由来みたいだが何故なんだろう?
いたずらっ子栗田さん
透視の結果はピタリ
オチに使われる山岡
サイコキネシスの実演
タネも仕掛もないですよ!と見せているのか?

クリス・ボーンさんの超能力は疑う余地のない「本物」であった。そこで共同取材を申し込んで会食しながらお話を伺うことになった。さきほどの会場にはTVカメラもあった。生中継されているとしたらユリ・ゲラーどころでない大騒ぎになったと思うが…。

会食にて…
エエトシして人前でしかも仕事中に舌なめずりすんな!

この舌なめずりする記者だけでなく、その場の記者連中が全員クリス・ボーンさんやその超能力をそっちのけでコンソメスープの話をしだすのであったってオイッ!

いやおかしいやろ?

本物の超能力者現る!という衝撃よりコンソメスープのほうが勝つ、ってこの人たちの頭の中どうなってんねん?。クリス・ボーンさんの生涯とか超能力の話とかもっと聴かなアカンやろ?。

しかし、上のコマの最後の記者のコンソメスープを持ち上げるのは良いが、和食の吸い物を馬鹿にする発言が山岡の癇に障った。なぜ良いものは良いというだけで充分なのに、他方をくさす必要があるのか?以降、こういう表現増えていくのよね…。

コンソメスープを褒めるだけで良いのに…
当然こうなる。山岡だもの。
突拍子もないと言ってるけどお前らも取材そっちのけでコンソメスープの話、したやんか?
時間と場所を飛び越える?まさか!

この辺の表現、アニメ版で観たかった…。記憶ないな?全部観たけどと思ったら映像化されてなかった。流石にか…。いや絶対にやってほしかったわ。

そして鹿児島県枕崎の山岡の旧知の工場で最上級の鰹節の製造工程を見学し、次は、昆布。鹿児島県から北海道南部尾札部の、しかも7月末の昆布の解禁日にタイムスリップする!。

そして昆布漁を見学し…

北海道から東京銀座の「岡星」へ

すっかり慣れっこになってなんかそこら辺に買い物にでも行くのに車出してくれへん?くらいの気楽さで頼んでるけども…。

そして「岡星」主人に最高の吸い物を作ってもらい、レストランに戻って来る。

吸い物の椀、「岡星」主人に後で返した時どう言い訳したんやろね?
このオチで良かったのか?

…というように「美味しんぼ」全百十一巻の中でも飛び抜けてぶっ飛んでいる回なのである。どうやったらこんな発想が出て漫画にしようと思えるのか、原作者の雁屋哲が凄すぎる!。

最後に「美味しんぼ」はグルメ漫画じゃない!実はSF漫画だったんだよッ!!!

つづく



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