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「美味しんぼ」再読備忘録2024「鮮度のスピード」‐第五巻「青竹の香り」第9話‐

以前、前回の話が引きとなって今回の話に繋がるような構成が大好きだと話しましたが、今回そんな感じで始まっております。ヤッホー!!!。

いつも迷惑かけてるであろう山岡を思いやる二人
と思ったら山岡がまたやらかした?
サンダーボルツ!花村さんの顔芸がおかしい。

山岡が暴走族批判の記事を書いたことに腹を立て新聞社に乗り込んできたサンダーボルツの面々。前回は総裁選を猿山のボス猿の争いと揶揄した記事を書いてたな。普通に当たり障りのない記事は書けないのか?この男は?。

いつもヘタレキャラなので、堂々と反論する士郎に違和感が…
サンダーボルツのボス

山岡は車の免許を持っているが、車は所有しているようにみえない。そして実はかなりの旧車カーマニアである。第88巻の「情熱!のお弁当論」の冒頭で好きな車を見つけ、わざわざタクシーを降り、駆け寄るくらいだ。

この車、原作者の雁屋哲が乗ってたらしい?
スペックも暗記しているし
後日、テストコースを嬉しそうに爆走している

好きな車のスペックを丸暗記してるのだ。相当なマニアであろう。しかも旧車でテストコースを爆走しているのだ。でもバイクは嫌い。カッコつけたバイク乗りが嫌い、というのは不思議な感じがするが…。

さて、騒動は無事に収まってお昼休み。唐山陶人と新婦領子さんが東西新聞社を訪ねてくる。士郎と栗田さんにご飯をご馳走してあげようというのだ。普段の士郎なら喜んでタダメシをご馳走になるであろうが、

唐山陶人の気遣い

寄らなきゃいけない店というのは、前回登場した窯焚きの木村さんが田舎に帰るというので送別会を開くそうだ。その会場となるレストランである。唐山陶人は士郎にも来いよと声を掛ける。

唐山陶人の気遣い その2

落ち込んでいるだろうから、と昼ご飯をご馳走しようとしたり、離れてしまった親子を一緒に居らせるようにして、なんとか和解させようとしたり、前回のことで落ち込んでいるであろう士郎になんとか汚名返上、名誉挽回をさせようとするなど、唐山陶人は本当に士郎に優しい。若い頃であれば気づかなかったこの唐山陶人の心。トシをとった今は心に染み入るものがある。

送別会で出される牡蠣を食べて、もっと美味しい牡蠣があるという士郎、昔遊んでもらった木村さんの送別会でもあり、まるで本当の血のつながった孫のように心を砕いてくれる唐山陶人のこともあり、士郎は一計を案じる。

それが…

不可能を可能にする

ってここ、かなり具体的な場所にあるバイクショップのようだが…本当にはない…よね?そしてその山岡の提案は当然のように反発を喰らう。

犯罪の教唆だろ?これ?山岡も捕まるよな?
奥さんが美人!やるなボス!

質の良い牡蠣を選ぶ必要があるので、士郎も同乗し、200km/hでぶっ飛ばすことになる。高速道路でのバイクの法定速度は最高速度100km/h、最低速度は50km/hとのこと。当然、下道でも速度違反しているでしょうし、今だったらこの漫画は無理かもね。

アニメ化も無理なんじゃ?と思ったけど、あるね。しかも前回の「もてなしの心」もアニメ化されていた。やるじゃん!。ボスの声をあててる郷里大輔さんの演技が見事なので是非ご覧ください。(2025年1月31日まで全話無料配信中です)

郷里大輔さんといえば、「ドラゴンボール」のMr.サタンや「機動戦士ガンダム」のドズル・ザビの声優さんとして有名です。独特な太く迫力ある声をイメージできる方も多いんじゃないでしょうか。

しかし、醤油とか蒲鉾とか大メーカーの商品を利益重視で、とか表現すると放送禁止になっちゃうのに、思いっきり道路交通法を違反しまくっているこの回は普通に放映可能ってなんか変よね?。なんだかなあ…。

戻ってきた!

あの美人の奥さんのバイクが、日本が誇る素晴らしい名車のひとつ、スズキカタナであり、非常にセンスが良い。そしてこのコマなんか「西部警察」のオープニングみたいと思った。(小並感)

そしてサンダーボルツの面々は逮捕され…しかし届いた牡蠣は…

牡蠣は大絶賛である

そして唐山陶人が警察に手を回してくれてサンダーボルツもなんとかなった…ってなんとかなるのか?。ま、なんとかしないと山岡も犯罪の教唆で一緒にお縄になるからなあ…。でもこういう無茶苦茶な話嫌いじゃないわ。漫画だもん。これくらい良いでしょ!(つづく)


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