ドキュメンタリー「ライト&マジック」をすべてのクリエーターにおすすめしたい理由
こんにちは、にじまるです。
僕は映画が好きでよく観ますが、それと同じくらい映画のメイキング作品を観るのも好きです。
映画のメイキング作品は、クリエイティブ系の仕事をされている人の中には興味を持たれる方もいるのではないかと思います。
メイキング作品の中でも特に注目したいのが、ドキュメンタリー「ライト&マジック」です。
メイキング作品から受ける影響
クリエーターが映画のメイキング作品を観ることで受ける影響は次の3つだと考えます。
思いもよらない制作方法に刺激を受ける
特撮やVFXを駆使した映画の場合、予想もしない方法で作られていることも珍しくありません。
自分の好きな映画のシーンがどのように作られているかを知ることで様々な刺激を受け、自分の仕事のアイデアにつながることもあります。
本編の映画がもっと面白くなる
映画のメイキング映像を観て制作の裏側を知ることで、映画を違った視点で映画を観ることができ、舞台裏を想像して映画を楽しむことができます。
自分も映像を作りたくなる
映画のメイキング映像を観ることで、何気なく観ている映画のより深い部分まで知りたくなるはずです。また、メイキング映像を観て自分自身も映像を作りたいと思えるきっかけにもなるかもしれません。
ライト&マジックとは
「ライト&マジック」は、映画監督のジョージ・ルーカスが映画「スター・ウォーズ」を製作するために作った特殊効果専門の会社「ILM(インダストリアル・ライト&マジック)」での、様々な映画を製作する裏舞台を描いた全6話のドキュメンタリー作品です。
この作品では「スター・ウォーズ」、「E.T.」、「ジュラシック・パーク」、「ターミネーター2」といった誰でも一度は観たことがある作品の特殊効果の舞台裏を知ることができ、特殊効果で映画がどのように変わったかがわかります。
本作にはジョージ・ルーカスのほか、映画監督のスティーブン・スピルバーグ、ロン・ハワード、ジェームズ・キャメロンや、映画のVFX・特殊効果において多大な功績を残したデニス・ミューレン、ジョー・ジョンストン、フィル・ティペット、リチャード・エドランドらも出演しています。
この作品は、動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」にて視聴可能です。
作品を創る情熱がすごい
「ライト&マジック」は、1970年代半ばから現在までの映画における特殊効果の変遷に迫った内容で、作品前半では才能ある若者たちが手探りで特殊効果の手法を試行錯誤する過程が詳細に描かれています。特に1977年に公開されたSF映画のエポックメイキングな一作目の「スター・ウォーズ」の製作では、特殊効果のノウハウがまったくない状態からスタートしたため、若者たちは会社に寝泊まりして、かなりブラックな環境で働いていました。
しかし、この作品からは悲壮感はまったく感じられず、むしろ「スター・ウォーズ」を完成させるために生き生きとく様子を観ることができ、作品に対する情熱がひしひしと感じられました。
まだデジタルがない時代、カメラ、ミニチュア、クリーチャーなどすべてを、アイデアと熱意でアナログで泥臭く作り上げていく過程は、モノ創りの原点を観た気がしました。
クリエーターや映像業界志望者に観て欲しい
現在では映画製作におけるVFX・特殊効果は、ほとんどがデジタル技術によるものですが、それらの技術を支えているのは、「ライト&マジック」で描かれたような若者たちの情熱、アイデア、技術なのは間違いないと思います。
本作では、アナログからデジタルの特殊効果の変遷と、それらを作り上げてきた人達の情熱を技術を知ることができるので、現在クリエイティブ系の仕事をされている人や、これから映像業界で働きたい志望者にとって、少なからず胸に響くものがあるはずです。