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観戦がより楽しくなる大型映像装置をクリエイト!

ブラウブリッツ秋田、元フロントスタッフの須藤です。
2012年〜2017年までクラブに広報として在籍、以降は外部からブラウブリッツ秋田のサポートをしています。
クラブとの関わりは2011年初頭。クラブのホームページをリニューアルすることになって…という話はまた今度。現在は、デザイン全般や、HP・SNSのサポートを主に行っていますが、今回の話題は違います。

なんと、審判員の家本政明さんに取り上げていただきました。ありがとうございます。

SNS等でここ一年ほど、大型映像装置に触れていただくことが増えました。ついては、せっかくなのでどういった意図で大型映像装置周りを運営しているか、クラブ側の視点で公開したいと思います。

そもそも大型映像装置が設置されることのきっかけは2017年に遡ります。ブラウブリッツ秋田はJ3優勝したにもかかわらず、スタジアムの条件が揃わずJ2ライセンスの取得ができませんでした。シーズン前には後援会を中心に署名活動が行われ、優勝という結果も後押しし、それに行政が応える形で、2019年、八橋運動公園陸上競技場に大型映像装置と照明が設置されました。さらにはネーミングライツ制度によって「ソユースタジアム」と名称が変わりました。

スタジアムの整備により、新たに「大型映像装置の運用」がクラブの運営項目に加わりました。
どういった運用をしていくかという話し合いの中で、この大型映像装置を秋田市に納入したパナソニックさんより「試合中スコアボードだけが表示されているのはもったいない」という話が上がりました。多くの運用事例を見ているからこそ気付ける視点です。
おそらく、ほとんどのスタジアムにおいて、試合中はスコアボード+ゴールやシュートシーンのリプレイ、交代など、その試合のゲーム内容のみが表示されているのではないかと思います。
対してブラウブリッツ秋田では、両チームの得点パターン・スタッツ、秋田側のフォーメーション、果てはハーフタイムコメントまで映し出します。

それはなぜか。
大きく関係しているのかブラウブリッツ秋田を取り巻く環境です。J2に昇格したとはいえ、ブラウブリッツ秋田の来場者数はお世辞にも芳しいとはいえません。まだまだ新しい層を取り込んでいく必要があります。そこで、新たにスタジアムに来るであろう「サッカーがあまり詳しくないという方」に、よりサッカーを楽しんでいただけるように、という観点で大型映像装置を活用することとしました。

オフサイド-04

ですので、家本さんがご覧になられたオフサイド説明の映像まであります。
※コチラ、アウェイチームがオフサイドしない限り表示されない、ある種レアものです。

さて、こちらが、4月25日のホームゲーム時に新たに作成をした素材です。

スクリーンショット 2021-04-26 22.59.26

※この日は少ないです。

ブラウブリッツ秋田の大型映像装置の素材を幾つかご紹介します。

選手紹介

選手紹介。今年は「AKITA STYLE」をテーマに作成いただきました。
なお、選手紹介はこのためだけに動画を撮影、毎年なかなかのハードスケジュールで作成いただいています…。
どんな映像なのかは、ぜひスタジアムでご確認ください。監督紹介部分までご覧いただきたいです!

akita得点パターン

試合中に表示する得点パターン。
チームの特徴がわかります。ブラウブリッツ秋田はセットプレーとショートパスに、特に期待!

awayスタッツ五角形

同じく試合中に表示するスタッツ。満遍ないですね!
スタッツ画像は正確には8角形なのに、なぜか「5角形」と大型映像装置操作室内では呼ばれています…。

「フォーメーション画像(秋田のみ)」や「ハーフタイムコメント」は、試合当日作成をしてもらっています。

これに加えてリーグやクラブからのお知らせ映像が20本程度、選手紹介・選手入場等の映像が40本程度、ほかにもクラブスポンサー紹介などがあります。また、緊急時用に地震や雷等の用意もしています。

さて、大型映像装置操作室です!

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この時表示していたのは通称「爆弾」、後半アディショナルタイムにブラウブリッツ秋田がリードしている時にのみ表示されるタイマーです。
ちなみに、青い服を着た方(トラパンツさん)が表示する画像や動画をパソコン上で選択、一番右の方(ヴィジュアルスペースさん)が表示されるパソコンやカメラ、映像を選択する、という動作をしています。

※本来ならば勝利の瞬間を撮ろうと思ったら、終了間際の交代が発生しそれどころではなかったため撮れず。シャバさんの「おっしゃー!」の声が響き渡りました。

余談ながら、この「爆弾」を考えた岩瀬社長は、タイマー終了の10秒前になったら「10、9、8…」と来場者の皆さんで大声を上げてカウントダウンをして欲しいそうです。本noteを読まれた皆さん、新型コロナウイルス感染症が収束しましたら、ぜひスタジアム全体でカウントダウンをお願いします。今は手拍子でカウントダウンをしてくれると嬉しいとも話していました。
※表示はあくまでも目安です。
※表示自体は問題ないことを関係各所に確認した上で実施しています。

大型映像装置グループは、演出・音響・MC・カメラなど含めて総勢10名超で動いています。私が担当をしているのは画像作成と事前の仕込み作業まで。そこから先はプロフェッショナルがシナリオ作成から当日の操作まで全てを行っています。
なお、今年は新たな取り組みとしてBBパークからの生中継も始めました。

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※風が強すぎて吹き飛びそうなかほちゃんとたまちゃん。実施時間は試行錯誤中。日によってはハーフタイムにも実施しています。

今後も「観戦がより楽しくなる」取り組みを行って参ります!

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