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一般企業から高校教師への転職5

#お仕事小説部門 #創作大賞2023

第5回立番

底辺校には、「立番」という仕事がある。
立番とは、その名称のとおり立って番をするのである。

・朝のあいさつの番
・授業中に徘徊していないかの番
・食堂でちゃんと食事をしているかの番
・休み時間に脱走しないかの番
・放置されたゴミがないかの番
など

教員の仕事のリソースの多くは、「立番」注がれる。

曜日によって当番が決まっている。
「今日は月曜だから、校門か…」という感じである。

特に教員としての専門性は求められない。

とはいえ、立番での生徒との関わり合いを楽しんでいたり、やりがいにしている人もいる。
生徒との関わりを大切にすることは大切だが、教科教えたい者からすればいかがなものかと思う。

つづく


第1回 教師に転職する決意

第2回 配属先の生徒たち

第3回 同僚の先生たち

第4回部活

第5回立番



この話は、自分が見たり聞いたりした教員の仕事(働きかた)についてを基にしたフィクションです。


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