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ゲーム会社、ガチでNotion使う#2実践編(DBテンプレ配布中)
清水でございます。ゲーム会社、ガチでNotion使う#1検討編と続きまして、今回は実際の運用例を交えて説明します。
当社も初導入、試行錯誤しながら運用中ですので、他にも良い方法はあるかなと思います。会社やプロジェクトの特色で異なる部分もあると思います。
デバッグDBは普段の仕組み(redmineなど)に似せましたので割愛します。今回は、開発タスクのDBの構築に注力します。
開発タスクDB構築を制する者は開発を制する!
「スムーズかつ、わかりやすい開発を進めるにはどうしたらよいか」を優先事項として試行錯誤したところ、、、
開発タスクDB(メンバーがすることが書かれたDB)の構築でいかに最適解を探れるか?が重要なことがわかってきました。
その結果、下記のDB構成でタスク管理を進めることにしました。
「作成のしやすさ」「管理のしやすさ」2つを重視しています。
ちなみに、プランナー、デザイナー、プログラマーそれぞれのタスクをDBで分けるか迷ったのですが、「管理のしやすさ」を重視して一つのDBにしてタスクの種類を分けることにしました。
タスク作成時に種類を選び、種類に応じてサブ種類、ファイル名など各々選ぶ想定です。サブ種類はそれぞれの「プログラム種類」「キャラ種類」と作業ごとに分けました。1つだと選択肢が増え入力が大変なためです。
1タスク50プロパティ、という暴挙
必要なプロパティを洗い出すのですが、参照する仕様書DB、背景、モーションの尺など、1タスクに「全種類のタスクに必要なプロパティ」を全部入りさせると、、、
なんと約50個ものプロパティが追加されることとなりました。
(今後、プロジェクトの需要にあわせて増減させていきます)
1ページに50個のプロパティが表示されて大変、、、と思われますが、非表示設定「未入力時は非表示にする」の設定を活用して解決しました。
すると空欄項目は隠れてくれるので、こんなにスッキリしています。
この設定は「ページをカスタマイズ」からも調整できます。思い切ってプロパティを増やしてみました。
テンプレートでタスク入力の手間を節約
タスク作成時は、テンプレート機能が大活躍します。タスクの種類ごとに入力済みのテンプレートを作り手間を省略(もはや必須レベル)。
非表示設定と事前入力でこんな形から入力開始。
以上で、「タスクの入力しやすさ」を実現させました。
対象データ参照DBについて
下記の5DBは独立して作り、リレーションでつなげました。
リレーションとは?
他のDBの項目を参照するテクで、DBは分けておきたいけどつなげたいときに重宝します。
今後も増えそう、逆引きするときに便利そうなものを分けました。
「サウンド、モーション、エフェクトデータは別DBにすべき?」と悩みましたが、開発タスクDBの1レコードと扱うことにしました。ビューのカスタマイズで、各アセットに適したリストの表示を作っています。
モーションリストはこんな感じ
エフェクトリストはこんな感じ
マイルストーンDB(すべてのはじまり)について
プロジェクトはマイルストーンを区切って進行しています。
下記のような構成で達成項目を列挙しています。
マイルストーンDBの項目と、実現に必要な開発タスクDBの項目をリレーションでつなげています。
たいてい、1つのマイルストーン項目に複数の開発タスクが紐づきます。
そして、、、あとは理想のビューをつくるだけ
ここまで作れば大丈夫(?)。使用者、用途に応じてビューを整えるだけですね。例えば、社内では以下のようなビューを用意しています。
今のマイルストーンのタスク進行管理をしたいPM
各マイルストーン項目ごとにしてタスク名を並べ、タイムラインビューにしてタスクが空いているスタッフには、次のマイルストーンタスクを振る
背景データ制作を発注、監修するデザインリーダー
タスク種類「背景」に絞り、背景IDごとに制作するプロップ、地形、建物をリストビューで列挙。監修者も表示して、未監修のデータを潰していく。
自分のタスクをひたすら作っていきたいデザイナー
担当者=自分でフィルタリング。締め切り、優先度の順番でソート。期日が近くて優先度が高いものから順番に並べる。
ビューはデータベース内でつくることもできるのですが、自分だけのビューを作りたい場合は、ページを作って中に「リンクドデータベース」で埋め込むことをオススメします。
まとめ
以上のフレームワークで、プロジェクトを本格運用することにしました。といっても、まだこの形式で1週間程度しか経っておらず、、、
とにかく大事なのは、柔軟性のある開発タスクDBを設計して、好みのビューのカスタマイズすることかなと思いました。会社やプロジェクトごとに項目は変わると思うのですが、この原則は不変かなと思います。
タスクに約50個のプロパティを追加することに抵抗はあったのですが(今でも)、非表示設定とビューの調整をすることであまり気にならなくなりました。
今の課題は、アセットの制作を外部発注するときはどうするか、です。
外部には関係するタスク以外見せたくない場合ですね。
よかったら参考にしていただけますと幸いです。
NotionタスクDB無料配布中
下記にて、弊社で作っている開発タスクのテンプレを配布しております。よかったら複製をしてお試しください。
ご意見ご要望などありましたらご連絡くださいませ。
wantedlyも最近はじめました
次回は、、、#3発展編を予定しています。notionにはAPIがあり、他のツールと色々と連携できるみたいです(特定の条件でslackにポストするとか)