スコットランドが呼んでいる!世界遺産を訪ねて
はじめまして
2014年に旅したスコットランドでカメラをなくし、食事の記録用として持っていたスケッチブックに風景などを描いたことから始まった旅絵日記。
そのページをめくりながら、記念すべき旅を振り返ってみました。
1日目 空路グラスゴーへ
福岡からヨーロッパ直行便が就航したオランダ航空に乗ってみるのも旅の目的のひとつ。3年弱で撤退したけど、連れて行ってくれてありがとう!
風邪気味のせいか離陸、着陸のたびに襲ってくる耳の激痛に耐え、厳しい入国審査も突破して若者で賑わう深夜のグラスゴーのゲストハウスにようやく到着。
2日目 鉄道で北上
スコットレールという鉄道で荒野にぽつんと建つ Corrour 駅を目指します。
1996年公開の映画『トレインスポッティング』を観た時に「ここに行く気がする」と感じたのがこの駅周辺で撮影されたシーンでした。
映画では寒々とした曇天でしたが、あいにくの快晴であの雰囲気は全く感じられず、ユースホステルに着く頃には汗だくに。
3日目 さらに北上
再び鉄道でたどり着いたフォートウィリアムの駅には出発前の蒸気機関車『ジャコバイト号』が停車中。ハリーポッターが魔法学校に行く時に乗る、アレらしいです。楽し気な観光列車を外から見物。
4日目 山に登ろう
麓は晴天、山頂は霧に覆われた800m弱の山スクール・ナ・キーチャに登ります。あと少しで山頂!というところでやはり濃い霧に入り、雨も降り出したのであきらめて下山。登山口でレインウェアを脱いでいたらカメラがない!!水場に生えたかわいい苔の写真を撮ったの、結構上の方だったな~・・とあきらめました。
宿に戻り、街はずれにある『ベンネヴィス蒸留所』に行ってみたら今日のツアーは終わったとのこと。明日は早朝出発なのでここもあきらめて・・色々あきらめたけど、それはそれで楽しい一日。
5日目 今度はバスで 北へ北へ
グレートブリテン島の北端目指してひたすら移動です。遠く離れた日本で調べたバスが時間通りにやって来ることに感動。
バスとフェリーを乗り継ぎ、出発から10時間でようやくオークニー諸島カークウォールのユースホステルに到着しました。
6日目 旅はいよいよ核心に
今回の旅の最大のお目当て『オークニー諸島の新石器時代遺跡中心地』を知ったのは、何気なくつけたTVのドキュメンタリー番組でした。湖をバックに佇むストーンサークルを観た時に「ここに行く気がする」と思ったのです。「これって『トレインスポッティング』の時と同じやん!」そして「これってスコットランドに行けってことやろ!!」と激しく思い込み、旅の計画を練り始めました。
7日目 さよならオークニー
後ろ髪を引かれる思いで昼過ぎの飛行機に乗り込み、最後の街エディンバラへ向かいます。どこもホテルがお高いので本日の宿もユースホステル。
8日目 エディンバラぶらぶら
帰国後に気付きましたが、ここエディンバラも世界遺産の街でした。
訪れたのはスコットランドの独立をめぐる住民投票が行われた直後。他の街では感じられなかった熱気が残っていて、この日も広場で『YES』の集会が行われていました。『アーサー王の玉座』という名前の丘をバックにひるがえるスコットランドの国旗がとても印象的。
9日目 あ〜 最終日
この日一番心に残っているのはエディンバラ空港のトイレで使ったダイソン製ジェットタオルの威力!今までの人生最高の乾きでした。「さすがダイソンやね~」と感心しながらスコットランドとお別れです。
ホントに呼ばれた?
「スコットランドが呼んでいる!」って行ってみたけど、べつに呼んでたわけでもなさそうだったな~・・と、帰国してから思っていました。
でも、今こうしてどなたかに見ていただいているなら、そのきっかけをくれたスコットランドの旅はやっぱり特別でした!8年かけてようやく着地できた気がします。