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今日のお稽古 (2/16) 合氣道

出稽古 パヴェウ・ズドゥノフスキ(6段)先生


Paweł Zdunowski / パヴェウ・ズドゥノフスキ(6段)先生 は、普段はポーランドのワルシャワの道場で教えてらっしゃる先生ですが、今回はベルリンで合気道のお稽古会があり、そこに参加してきました。
今回は、色々な巡り合わせから先生のお稽古に参加する機会を得、土日のプログラムだったのですが、予定の合う日曜のお稽古に2時間ほど参加してきた。

参加者は20名以下という募集で小さいグループのお稽古会との事でしたが、チューリンゲン州や、ハーノーファの方からも皆さんベルリンに集まられているようで、偶然ベルリンに住んでいた私はラッキーちゃん。

ワルシャワ合気道 合気会

パヴェウ・ズドゥノフスキ(6段)先生のご経歴 (日本語)

ワルシャワ合気道会のHPをgoogle翻訳かけたものです

合気道を2023年秋から始めた私は、守破離でいうところのまだ「守」の段階の初心者。今も尚、毎回のお稽古で新しい技や技術を取得しまくっている最中の人間だ。そんなレベルなので、正直、朝はドキドキ緊張しながら出かけて行った訳で、今回のパヴェウ先生のお稽古は、初心者の私にとって、素敵な体験と経験が出来、結果的に「とても有意義な時間」となったので、ここに記録を残し布石とし、日々のお稽古の指針にしたいと思う。


お稽古の肝


先生がこのお稽古で特に教えておくださったのは、主に


気つなぎ
keeping or connecting with ones ki energy (e.g. in a relationship)

気のエネルギーを切らさない
Never lose ki energy


だったように思います

Lesson.1 片手取り→ 転換

  1.  片手取り→ 転換 → 掌を返す → 受けを取りの前に誘導 → 受けに反対の手で片手どりして貰う →→ 繰り返し、受けと取りの交代

    注意点:
    手を取るときに握らない、腕に貼り付けるだけ
    気繋ぎに集中
    受けは攻撃を緩めず、取りの気を感じて受ける(動く)、
    なんなら全身を使って感じてくから受けは楽じゃないんですよとの事
    転換の際に腕、掌の使い方にも注意(タイミングも)

Lesson.2 片手取り→ 四方投げ

  1.  片手取り→ 転換 → 取られた手と、同じ側の足を少し前へ移動 → 四方投げ用に腕を取るとき、片手取りで取られている手の上側から取る → 受けをアンバランスに誘導 → 受けの手を握らないで四方投げ

    注意点:
    手を取るときに握らない、腕に貼り付けるだけ
    気繋ぎに集中
    受けは攻撃を緩めず、取りの気を全身で感じて受ける(動く)
    転換の際に腕、掌の使い方にも注意(タイミングも)
    ☆四方投げの技を、握らない、腕力で行わない、気の流れだけで誘導する

Lesson.4 片手取り→ 四方投げ(裏)の動き →入り身投げ

  1.  片手取り→ 転換 → 取られた手と、同じ側の足を少し前へ移動 → 四方投げ用に腕を取るとき、片手取りで取られている手の上側から取る → 受けをアンバランスに誘導 → 受けの手を握らないで四方投げの動き → 腕を取りながら→ 相手の背側に入り身で回る → 転換 → 投げる

    注意点:

  1. 四方投げの最後の腕を極めて落とすところまで一緒で、極めてる手(片手)と反対側の手を入り身と同時に相手の背中、首に添わせ、

  2. 四方投げの極め手の方を肘の内側に差し込んでコントロールして回転、

  3. 肩口に受けの頭を寄せて、投げる


入り身投げの形が加わったタイミングで、先生方から見取りとお話が入った、このポイントは私的にメモを残しておきたい。


☆全行程を力でなく、気つなぎだけで行う

+目線
eye contact

+残心
zanshin


先生はご自分が説明されたポイントを示しながら、見取りで、動きの見本を示してくださるので、すごくわかりやすかった。

目線と、残心で受けに伝わる流れを体得するという意味合いかな。。とも?
気つなぎが自然に行われる導(動)線と目線で方向を示したり、目で気を合わせたり?

私にはまだ高度すぎるテクニックだけど、なんか武道の奥義を聞いてると本能が感じて、ゾワゾワした。

Lesson.3 片手取り→ 四方投げ(裏)の動き →入り身投げの挙動途中まで → 腕の内側をトンネル → 三教表

注意点:

  1.  三教の手(受けの肘を上に持っていく挙動の時)を取りが極める時は、力まかせに手のひらや手首をとって極めるのではなくて、理合に沿った点を極める事で技をかける 

    ☆先生は1本指で極めポイントを抑えるだけで、相手をコントロールできてしまった(体感)

Lesson.5 ここまでの技の工程を、取りは目を閉じて行ってみる

注意点:
取りは、受けの身体に対して「情報ポイント」を与えすぎると、受けは取りの動かしたいようには身体反応してくれない→ 取りは誘導できない

Lesson.6 片手取り自由技
(取りは目を閉じて自分の得意な技を掛けてみる)

閉じたくない人は目を閉じなくてもいいと言われたので、技によって対応。咄嗟にあまり技を思い出せず、その場でふと思い出した技を臨機応変適当に、、、

Lesson.7 呼吸法

語れるほど上手くないので、説明は割愛


先生から最後のご挨拶

パヴェウ先生 は、皆さん合気道の技に関しては、普段通われている道場で十分練習されていると思います。ですから(昨日)今日は、私が出来る(←私だから出来る)お稽古を皆さんとしてみました。
素敵な時間をありがとうございました。


私の感想

本当にその通り、力任せの技だったり、腕力だけで掛けられる技よりも柔らかく繊細で、でもしっかりと芯が通ると思わぬ力強さで技がかかっていく。先生の身体操作もそうだけど、優雅でしなやかで柔らかいのだが、受けには、相当効く技の出し方をされていた。

合気道は、「取り」と「受け」の「氣」の流れと、身体的な動きや操作の理合で成り立っているのかという事をこんなにクリアに実感できるお稽古をここベルリンで受けれたのでとても有意義だった。
お稽古の後、感動でこんな気持ちになるのは、去年長野の地元で遠藤征四郎師範の夏のセミナーに参加して以来の事。色々巡り合わせで今回は急遽参加させていただいた出稽古で意図せず!とてもいい経験をした。

パヴェウ・ズドゥノフスキ(6段)先生 は、日本にも出稽古でよくいらっしゃっているとのこと。
合気会本部道場でベーシック合気道を、明治神宮弘道館で剣術を、大阪の嶋本 勝行師範(8段)の道場でもお稽古を毎年されているとのことでした。

優しくてフレンドリー、必要な情報を理解しやすい言葉と動きの見本で、超初心者な私を的確に誘導してくれました。
生徒さんが理解しやすい例えや、言葉、説明の選び方に先生のセンスを感じました。
また、見取り稽古の際も、
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1. 基本的な技の説明
2. 細かい注意ポイントの説明
3. 先生が本気でこの技をかけるとどんな風になるのかのお手本
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穏やかな淡々とした空気の中で行われるお稽古は、とても気持ちが良かった。

私も呼ばれて見取りの受けを一度させてもらったのですが、先生との事前打合せは0でしたが、めちゃくちゃ動かされることに。

優しいけど芯のある気の通り方がスゴイ✨ 
これだこういうのを目指したい!と素直に感動。
↑ きっとこれも先生は、初対面初回参加の私に感じさせたかったんだろうなぁと思う、先生の粋な計らいにも嬉しくなってしまいました。

人の数だけ色々なお手合わせ、合気道があって面白い。私は普段道場の人しか知らないからだけど、一体、クリアな氣の通し方で動ける人ってどのくらいいるんだろう。

技を覚えて一通り動ける黒帯になった暁には、色々探究していきたいなという目標が出来た。

まずは基本の動き、基本の理合をいつもの道場でお稽古したいなと思う。普段の道場のC先生は元柔道家の先生で、彼の所作も強く美しい。クリアで力強い気で操作される。

握らずともかかる技の掛け方、氣の操作どこまで出来るようになるのか、どこまで極められるか、
あ〜合気道って楽しい♫


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