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開創1150年記念 特別展「旧嵯峨御所 大覚寺―百花繚乱 御所ゆかりの絵画―」@東京国立博物館
昨年から行きたかった『開創1150年記念 特別展「旧嵯峨御所 大覚寺―百花繚乱 御所ゆかりの絵画―」』の備忘録。
狩野山楽の『牡丹図』が目当てだった。
御朱印帳
2017年に大覚寺に行った。
『牡丹図』の御朱印帳をこの時に買った。8年前になる。
またずっと見たいと思っていて、やっと叶った。
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左が2冊目(東博で購入)
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大覚寺で狩野山楽の襖絵に出会ってから、またいつか見たいと思っていたのが、この特別展に行くきっかけ。
情報を知ってすぐにチケットを予約した。
願えば叶う。
話したり書いたりすると叶いやすいのかも。
大覚寺で撮った襖絵 2017年
この時は、blancという名前にしていたので写真の署名が今と違う。
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もう一度、改めて大覚寺で見たくなってしまった。
ひと月くらい、関西に住んで京都、奈良、大阪の美術館、博物館巡りをしたい。
ひと月で足りない気もするけれど、ともあれ、その場合どこに住むのが正解なんだろう。
8年ぶりに見た襖絵は素晴らしかった。そして直接とガラス越しはやはり違う。
牡丹図/狩野山楽
枚数が多くなるのでこちらに載せた。
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人が途切れた隙に一枚
前期と後期に分かれているが、『牡丹図』は通期なので、3月16日(日)まで見ることができる。
開催開始からの初の土曜日。
もっと混んでいるかと覚悟していたがそれほどでもなくゆっくり見ることができた。
紅白梅図/狩野山楽
こちらの襖絵も素晴らしい。
牡丹図の裏側に展示(出口の手前)されていた。
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Fの上の方、出口の手前
ここはもう少し広いといいなと思った。
おそらく最後を飾る・・・ということかもしれないのだけれど・・・。
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紅梅のピンク色もなんとも言えない。
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狩野山楽は安土桃山時代から江戸時代初期の狩野派の絵師。
狩野永徳は、狩野山楽の師。
大覚寺宸殿を飾る襖絵。
全部で8面。
紅梅はその右半分で、梅の上部は霞がかかっていて途切れている。
霞は上下に金で表現されて、その合間から岩組や池が描かれていた。
第4章の襖絵だけでも大満足・・・。
山水図/狩野山楽
御冠の間
「山水図」は、水墨画。
画題の中でも、水墨の山水画は格式が高いので、「御冠の間」に飾られている。
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「御冠の間」は通常は非公開だが、この特別展のために、許可を得て原寸大で再現されている。
大覚寺に行っても見られないので行って良かった🥹
部屋の北側にあたる奥半分が一段高くなっており、そこに上畳を敷いて座所としています。脇には冠を置くための冠台が置かれており、背後には華やかな桐竹文様の蒔絵を全面にほどこした帳台構と呼ばれる座敷飾が付されています。
奥の襖を開けた先にある「剣璽の間」は、三種の神器のうち剣と玉璽(印章)を保管した場所と伝えます。
この部屋の構成は現在の京都御所の「御常御殿」に大変よく似ていることから、正寝殿もかっては御所の建物のひとつであった可能性が考えられます。
宇多法皇が院政を執った部屋で、執務の際は御冠を傍らに置いたことから、「御冠の間」と呼ばれている。南北朝媾和会議が、ここで行われたと伝わる。
大覚寺ホームページ
山水図
写真だとうまく伝わらない気がする。
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煌びやかな襖絵もいいけれど、こういう水墨画は心が落ち着く。
非常に良かった。
いろんな襖が全て煌びやかだった疲れてしまう。
よく考えられているなあと思う。
野兎図/渡辺始興
正寝殿に腰障子の絵。
渡辺始興筆。
狩野派や大和絵など多様な様式で描いたが、一般に琳派の絵師に分類されることが多い。 (Wikipediaより)
兎は19羽いるとどなたかが言っていたが数えなかった。
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この絵の御朱印帳も販売されていた。
白が好きだけれど兎は、白以外が可愛いと思う。
引手金具
2つ展示されていたが、非常に細かく優美。
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細かく格子模様がある
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徳川将軍家の家である三つ葉葵
ここも手を抜かず、作り込まれているのが素晴らしい✨
一方、宝接蔵と歳殿の各類の引手
釜員(No. 42、図3)には、天皇家の象徴である菊と、徳川将軍家の家である三つ葉葵がデザインされています。他に例のない組み合わせであることから、こちらは江戸時代初期の元和5年(1619)、後沢慮美堂と徳川秀忠の娘・和子の婚姻の際に造営された女御所の遺構と考えらています。
開創1150年記念 特別展「旧嵯峨御所 大覚寺―百花繚乱 御所ゆかりの絵画―」
正式な特別展名は長い。
平成館 特別展示室にて、
2025年1月21日(火) ~ 2025年3月16日(日)の間開催中。
今までの襖絵などは、写真撮影可能エリア。
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特別展の構成
出品目録はこちら。
第1章 嵯峨天皇と空海
ー離宮嵯峨院から大覚寺へ
不動明王を中心に5体の明王から成る五大明王。京都の上級貴族の仏像制作を担った円派えんぱを代表する仏師・明円みょうえんが制作した。天皇家ゆかりの仏像で、整った顔立ちや柔らかな体つきには気品があふれ、貴族好みの洗練された美しさを表わす。
第2章 中興の祖・後宇多法皇
ー「嵯峨御所」の始まり
第3章 歴代天皇と宮廷文化
第4章 女御御所の襖絵
ー正寝殿と宸殿
第4章だけでも大満足だった。
見どころ
詳細はこちらに。
・天皇家ゆかりの「五大明王像」初めて5体そろって東京に登場
・歴代天皇による優美な書の数々
・非公開「正寝殿しょうしんでん 御冠おかんむりの間ま」を会場内に再現
(前述)
・清和源氏に代々継承された「兄弟刀」
五大明王像
写真撮影不可。
不動明王を中心に5体の明王から成る五大明王。京都の上級貴族の仏像制作を担った円派えんぱを代表する仏師・明円みょうえんが制作した。天皇家ゆかりの仏像で、整った顔立ちや柔らかな体つきには気品があふれ、貴族好みの洗練された美しさを表わす。
日本画から工芸品、そして仏像までいくとまだ手が回らない。
以前奈良で四天王を見た一日があったけれど、美術館や現地でこちらも少しずつ広げていくしかない。
降三世明王(ごうざんぜみょうおう)が2人の人を踏みつけていた。調べたら人ではなく、大自在天(シヴァ神(しん))と大自在天妃(ひ)(ウマ女神)だった。
理由が分からないので、調べた。
だんだんキリがなくなりここで仏像はやめる。
ちなみに他の明王は、
不動明王、軍荼利夜叉明王、大威徳夜叉明王、金剛夜叉明王。
国宝
『後宇多天皇宸翰 弘法大師伝』(ごうだてんのうしんかん )
後宇多天皇が記した空海(774-835)の伝記。残された史料をもとに天皇自らが作り上げたもので、空海への尊崇の深さがしのばれる。謹厳な楷書から力強い草書と変化する書体がみどころ。
画像はリンク先にあるが、一文字一文字丁寧に書き込まれて、根気のいる作業だと思う。
見る側も根気がいる。書く作業はどれほど大変だったのか。
でも、もしかしたら昔の人は苦にならない(それが当たり前)のかもしれない。
私も子供の頃漢字の書き取りなどしていたことを思い出す。
パソコンやスマートフォンの出現で書くことの根気を失った気がした。
このnoteの備忘録だって、手書きだとどうだろう。
何年か前に美術鑑賞ノートを作ろうか考えたことがあったけれど、残す人もいないし、他人にとってはゴミにしかならないと思って始めなかったけれど、老化防止にはいいのかもしれない。
話が逸れた。
清和源氏に代々継承された兄弟刀
薄緑<膝丸>と鬼切丸<髪切>
こちらは展示室内でも人だかりができていた。
刀は桑名で一度じっくり見たことがある。
刃文もあまり波なみしていなくてシュッとした品格のある刀だなあと思った。
人だかりで、襖絵より人気なのか会場の配置のせいなのか、そこだけ賑わっていた。
会場C(第3章)に展示。
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会場C 第3章に展示
ショップ
図録は重たくて買わなかったが・・・買えばよかったかもしれない。
「牡丹図」「紅白梅図」「野兎図」合計11枚の絵葉書を購入。
休みの日に友人たちに葉書を書く予定。
マグネットも使うので1つ購入。
あとは冒頭のご朱印帳を購入。
不動明王のぬいぐるみを前の男性が買っていた!
需要あるんだ・・・
野兎のキーチェーンも販売されている。
ショップとは関係ないが、音声ガイドを借りていたご夫婦の会話が耳に入る。
京都府出身の俳優・吉岡里帆さんが話し手。
「この吉岡さんの喋り、聞きやすいなあ」と男性が話していた。
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予習不足を痛感。
もっと調べてからいけばよかった。
もう一度機会があれば行ってもいい・・・。
ただ友達と「奈良と京都に行きたいね」という話になり、やっぱり現地に行って見たい。
来週は、こちら。
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