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秘湯の入り口にある富村牛簡易郵便局と可愛らしい姉妹とお母様が営むカフェ

風の向くまま気の向くまま

トムラウシ温泉を去る朝。

友達が言った。

『富村牛簡易郵便局があって、カフェが併設なんだって。』

この日は札幌に向かって移動しながら適当に動く日だったので何にも決めいなかった。

スタンプも押せると聞いて寄ってみた。

富村牛簡易郵便局

誰もいない
いたのは私たちだけ
山の交流館とむら
ここが何だか
私はあまり分かっていなかった
(友達はトムラウシ温泉に
置いてあったチラシを
見ていたらしい)
入り口はこちら
郵便局のマークもある


近寄ると、、、

ん?

ただいまから、施設水道工事により
カフェの営業を一時休止いたします
とむら管理人
可愛らしいカフェメニューが
あるのに一時休止?!


そんな。

でも簡易的なカフェなんだろうし、とその時はさほどがっかりはしていなかった。
(今思うと簡易なのは郵便局💦)

そもそもカフェなるものにもそこまで思い入れはない。
カフェで仕事するとか興味ないし、カフェ目的で何処か行くとかもほとんどない。

でもでも。

暖炉の火がパチパチと心地よい
何やら雰囲気は良い感じ
後から聞いたら
このクリスマスツリーは
ここの姉妹が
子供の頃からあるもの


話していると、手作りのケーキや淹れているコーヒーに並々ならぬこだわりを感じ、今頼めるメニューはないのか伺った。


そしてとりあえず先に。
郵便局の用事を足す。

ここで押してもらえる消印と
スタンプをお願いする

この簡易郵便局も平日しか開いていないし、次平日に来られるか分からない。

手紙魔のお友達にもここからハガキを出した。

なかなかこの富村牛簡易郵便局にも気軽には来られまい。

ようやくカフェメニューの話

そして。

そうこうする間に工事の方が頑張ってくれたのか水は復活して、コーヒーは飲めるという。

こだわりのコーヒー。
紅茶党なのだが頼んでみた。

友達と飲み比べようと
エチオピアとマンデリンを頼んだが
美味しかったからケニアも追加


カフェを切り盛りしていたのは、
なっちゃん、ももちゃんという姉妹とますみさんというお母様。

コーヒーを淹れてくれたのは妹さんのももちゃん(だと思う)。

エチオピア
手作りのチーズケーキ
きっちり形が美しいし
甘さも控え目
付箋も手作り
マンデリン

ケーキが思いの外美味しくて、ガトーショコラも頼んでみることに。

ガトーショコラってなかなか美味しいのに当たらない。
パサパサしていたり甘すぎたり。
だから普段は頼まない。

なっちゃん作
ガトーショコラ

このガトーショコラが、
食べた瞬間、私の好きなガトーショコラ!!!
だった。

しっとりして、パサパサしてなくて甘すぎず。
その匙加減が私が美味しいと思う味そのものだった。
驚いた。

聞けば試行錯誤して、これがなっちゃんが好きな味だそうで、
握手したいくらいだった!

ちなみに、
なっちゃん→南月(なづき)さん
ももちゃん→百葉(ももは)さん
だそう。

Instagramはこちら。


こんな山奥にこんなカフェがあるとは。

コーヒー、私は素人だけど
美味しいと思う。
ブラックで飲めたもの。

ケーキ作りの試行錯誤や
コーヒーもそのうち自家焙煎しようと機械も買ってあるらしい。

びっくりした。

こんな山奥(しつこい)に、
秘湯トムラウシ温泉の入り口に
こんな憩いの場があるなんて。

ここはコテージもあって、泊まれるらしい。



郵便局の隣にある、ちょっとしたカフェかと思いきや、

とても丁寧な仕事をしている素敵な方たちのカフェだった。
(他にもスタッフはいらっしゃるのかもしれないがこの日はお母様のますみさん、姉妹のなっちゃんとももちゃんしか会わなかった。
ちなみに皆様名札をつけており、それで名前が分かった。)

神さまたちの遊ぶ庭

こちらの本も置いてあった。

北海道のちょうど真ん中、十勝・大雪山国立公園にあるトムラウシ。スーパーまで三十七キロという場所へ引っ越した宮下家。寒さや虫などに悩まされながら、壮大な大自然、そこで生きる人々の逞しさと優しさに触れ、さまざまな経験をすることになる。『スコーレNo.4』の宮下奈都が「山」での一年間を綴った感動エッセイを文庫化。巻末に、「それから」を特別収録。

Amazon紹介文より

この本の舞台となった場所。
気になる。

またいつかトムラウシ温泉には行くだろう。
その時また立ち寄りたい場所になった。

皆様ももしトムラウシ温泉に行かれることがあったらぜひ!

とはいえここから
トムラウシ温泉まで
さらに約30分!

おまけ。熊の話

カフェの入り口にあった缶
熊がかじったものらしい


今年も熊の被害が多い。
この夏、道東で酪農家を悩ませていたオソ18(ヒグマ)が駆除された。

足跡の幅が18センチあったからオソ18という名前になったとも聞いたけれど駆除されて測ったら20センチはあったらしい。

次々と牛を襲い、なかなか捕まらず忍者の異名を持つヒグマだった。

そもそも、ヒグマは牛を襲わないのに食べ物がなくなり仕方なく、動物を襲い、そして一度その味を覚えたら肉食になってしまうらしい。

鹿も増えすぎて、森で食べ物を食べるがそのせいでヒグマの取り分もなくなり、ということもあるみたい。
また増えすぎた鹿を熊が食べ出して肉食化したり。

なっちゃん曰く、人と熊と共生している感じ。
普通にしていたらヒグマは人を見たら襲わず姿を消す。

でも先の缶のように、人間が肉などと味のついた缶などを捨ててしまうと臭いで熊が何とか食べようとして、その味を覚えてしまうと第二のオソが出てしまうのだ。

ゴミを放置して、ヒグマがそれで肉食化するのは恐ろしい。


熊の肉食化、なんとも恐ろし過ぎる。

自然環境を破壊したツケが人間にもまわってきている気がする。。。

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