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9.11
今日はあのニューヨーク🗽の同時多発テロの日だ。
リアルタイムで見ていた。
私が初めて行った外国は、アラスカ経由でアメリカ。
ニューヨークだった。
そこからワシントンD.C.やバージニア州でホームステイをしたのだが、その時はツインタワーもあった。
成田美奈子さんの『サイファ』という漫画がニューヨークが舞台でその場所を見られたのも嬉しかった。
そんなニューヨークで起きたテロ。
私の母の友達のお嬢様が富士銀行にお勤めでまさにあのビルにいらしたのだ。
その方は一度非常階段を降りたのだが、日本人の同僚は皆大丈夫かと思って執務室に戻ろうとしたらしい。
一度は1階まで降りていた…?
では夫は? 彼は非常に用心深く、楽天的というよりは、いつも最悪の事態を想定して動くタイプの人間であった。なぜ彼が逃げ遅れたのか? わたしは心底、不思議だった。
そしてわかってきたこと、それは、どうやら2ワールドの人々が避難している最中に、「危険なのはとなりのビル、2ワールドは安全なのでその場にとどまるか職場に戻ってもよい」とのアナウンスが入ったということ。
それとなによりわたしが思ったのは、9月のこの時期。夫の仕事の量は半端でなく多かったということだ。休日も出勤になるだろうと彼は言っていた。安全だというアナウンス、そして多忙な仕事。小心者の彼ではあったが、このふたつの理由で80階という高い場所へと戻っていったのだろう。
彼女は階段を下る途中戻ろうとした同僚がいたので同じく戻ろうとしたら、そこにいた全く見知らぬ外国人の方に戻ったら、戻ったらダメだ!と抱えられてビルの階段を下り、命拾いしたのだ。
彼女はその後テロの追悼セレモニーに出るのが辛くて富士銀行を辞めたと母から聞いた。
その見知らぬ外国人の人がいなかったら、彼女も執務室に戻り帰らぬ人となったかもしれない。
9.11になると思い出す話。
あれはもう20年以上前の話なのだ。
亡くなられた方のご冥福を改めて祈ると共にこういう悲惨な事件は2度と起きてほしくない。
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