『はばたく中小企業・小規模事業者300社』2020に選ばれた訪問看護ステーション
2014年から実施されている中小企業庁によるはばたく中小企業300社ですが、11月12日に新たな企業が紹介されました。
大きくわけて「生産性向上」「需要獲得」「担い手確保」と大きく3つに分類されて紹介されます。今回は、私の専門の医療介護福祉分野から複数企業が紹介されたので、紹介致します。
ちなみに全て読むのが面倒な方のために読み上げをStand.fmでも配信しましたのでもしよかったらこちらを聴いてください
株式会社アオアクア
東京都江東区
働きやすい環境づくりで優秀な人材が集まる医療と介護に特化した事業所
同社は、城東地区を中心に訪問看護リハビリステーション、居宅介護支援事業所、福祉用具事業所を展開している。看護師、リハビリ、ケアマネ、福祉用具専門員、医療事務等の医療福祉分野の経験スキルを持つ約100人の専門スタッフが、利用者に合った最適なケアプランを考え、必要なサポートを24時間365日体制で提供している。さらに地域医療機関と連携し、より良い在宅医療と高いサービス提供の実現により、利用者数が毎年増加している。
●所在地 東京都江東区大島8-5-1 N&Hビル4階
●電話/FAX 03-5628-6120/03-5628-6140
●URL https://aoakua.net/
●代表者 代表取締役 井上 晴貴
●設立 2011年
●資本金 950万円
●従業員数 96人
社員の目的意識を高め、モチベーションアップで生産性向上
同社は、社員一人ひとりが自己分析と年間自己研修計画を策定して、目標を
明確にすることでモチベーションの向上を図っている。また、チーム単位で利益獲得を競うしくみを導入し、個々の競争を促すとともに利益に対する意識を高め、生産性の向上を図っている。さらに、同社では残業の抑制や様々な節約の取組に対してポイントを付与しているが、同相当額を毎月外国の孤児に寄付する制度を設けている。社内では、孤児の写真等を掲示し、社員の経費削減に対する意識と社会貢献に対する意識を高めている。
ICTの活用と個人のスキルアップにより業務効率化
同社では、電子カルテやクラウドシステムの活用による各営業所との情報共
有により、効率的な業務運営がなされている。なお、音声入力を導入した電子カルテの活用により、厚生労働省委託事業・日本看護協会の「看護業務の効率化・先進事例アワード2019」のAI・ICT等の技術の活用部門優秀賞を受賞している。また、個人スキル向上のための制度では、外部研修費用の全額支給がなされ、先輩社員との同行訪問での実務指導や症例検討等、徹底した個人教育によるスキル向上を図っている。
ちなみに2019年の看護業務効率化先進事例アワードのサイトは下記
【AI・ICT 等の技術の活用部門】
訪問看護リハビリステーション アオアクア(東京都)
音声入力で時間短縮 残業を減らそう
積極的に休暇取得を促す働き方改革を推進
同社は、有給休暇消化率100%、年間休日130日以上、休日管理表のクラ
ウド上での可視化等、休暇取得を積極的に促す働き方改革を推進しており、「日本生産性ワークライフバランス大賞」や「東京ライフワークバランス賞」を受賞している。外部からも働きやすい職場と認識されており、働きたい人が自然と集まってくる状態である。その結果として、適正な従業員数が確保されており有給取得を推進できる好循環サイクルが構築されている。また、高齢者人材の活用でも、70歳以上のパート採用も行っている。