下垂体腺腫 術後の経過と今後
2023年3月に浸潤性下垂体腺腫の内視鏡手術・2週間の入院をしました。振り返ってこんなことがあったな、ということを書いておきます。
人それぞれだと思いますが、困っている方があれば参考にしてください。
今回は術後の定期通院を通して主治医に言われている今後についてです。
◼️定期通院の様子
脳外科と耳鼻科に通っています。
脳外科が主で、耳鼻科はおまけな感じです。四半期に一度通院して経過観察、半年に一度MRIのペースです。血液検査もずっとしていないし、ちょっと拍子抜けな感じ。これはホルモン異常などを伴わず、物理的な大きさが問題で手術に至った経緯もあると思います。下垂体腺腫によってどんな影響が出ていたかで、検査の頻度や内容も違うのだと思います。
◼️下垂体腺腫の様子
私の術前の下垂体腺腫の様子は、下垂体腺腫はあまりに大きく、上は脳に攻め入りかけ、下は副鼻腔に攻め入ろうと骨を突破していました。最大のリスクは脳への大動脈(内頸動脈)をすっぽり取り囲んでいたことでした。また手術では硬膜が薄くなっていて破れ、脳髄液が漏れ、腹部の筋膜を移植しました。
そんなこともあり、大動脈周りはじめ切除にリスクが高い箇所は下垂体腺腫を除去しきらずに、残存がある状態で手術を終えています。
その後MRIで経過を観察していますが、縮小傾向で、増大はしていないとのことでした。
先生がおっしゃるには、腫瘍は大きくなってくると血管などを自分のものとして増大するスピードが加速度的に増すそうです。今回のように内頸動脈を我が物としていたメジャーリーグな状態から、細々とした少数派に転落することで、更に縮小したり、成長が非常にゆっくりになるそうです。
◼️不幸にも増大してきたら
定期通院は今後も何年も続くそうです。
そして何年か後、また下垂体腺腫が復権、増大してくるかもしれない。その時にはまずはガンマナイフでの手術になると言われています。
◼️鼻の癒着
内視鏡手術は結構鼻の粘膜が傷つくそうです。頭蓋骨切って脳みそ持ち上げて、硬膜破ってアクセスされるよりは、格段に素晴らしい手術ですが、致し方ない。治りも早いけれど、狭い中で元々くっついていなかったところどおしが予定外にくっついてしまうことも。私は退院後の耳鼻科の再検診で癒着がひどいと言われました。治そうとすると、手術は簡単だが術後のケアが大事なため、数日間入院しての手術になるとのことでした。
癒着の影響としては、いびきをかくようになりました。術後すぐはかなりいびきかいていたみたいです。他に副鼻腔炎になりやすくなったり、風邪をひいて悪化したりが懸念点でしたが、1年様子を見てきましたが、そこまでひどく体調不良になることも起きていません。手術はしないでもイイかな〜と思っているところです。
今回は術後の定期通院を通して主治医に言われている今後について書きました。
似たような場所で見つかる脊索腫のように、少しでも取り残すとすぐに増えるため、初回手術の結果によっては再手術が繰り返し必要になるようなタイプもあるそうです。あくまで私の例ですが、参考になると幸いです。