子どもとあたたかい心育んだ本ーHappy Holidays高校生にみる昔の種まきのあと
ブクログを、積読リストとして使っています。読みたい本をメモる以外興味が無かったのですが、#世界が広がるというお題でブックリストを募集しており、興味が湧いたのでいくつかトライしました。
今回は下記のブックリストを通し、私が出会ってよかった本を振り返ります。
子どもとあたたかい心育むHappyHolidays 集会所さんが作ったブックリスト #ブクログブックリストhttps://booklog.jp/booklists/84946
◼️じっくりとした時間を感じる絵本
だんだん寒さが増してきますね。でも心にはワクワクが灯り、だんだん強くなってくる。ホリデーシーズンにはそんな特別感があります。昔の人は気持ちが弱らずまた再生する喜びをうまく表現したものですね。誰かを想って、少し先を見て準備したり、ゆっくり楽しみにしたりする気持ちを育むことは、つい目先のことに追われがちな慌ただしい子育ての中でなかなか難しいです。だからこそ、この季節は本当にありがたいですね。子どもとじっくりした時間を楽しんだ絵本として、ブックリストでは以下の3冊を挙げました。
たのしいふゆごもり 片山令子作
ちいさなもみのき マーガレット・ワイズ・ブラウン作
ベッキーのクリスマス ターシャ・テューダ作
おまけ:やまのこどもたち 石井桃子作
◼️ものへの愛、相手への愛
たのしいふゆごもりは、ものや相手を慈しむ気持ちでいっぱいの本です。一言一言が大事に選ばれていてあたたかい気持ちになります。
お友だちやお母さんとの交流もあたたかいものですが、子どもの大事なものを大事にしてくれるお母さんグマの姿にグッときます。自分はガサツでそういうタイプの生まれじゃ無いですが、クマのお母さんをお手本に意識して行動するようにしました。優しさも学んで理想を演じればいいんだと思います。ものに対する愛も柔らかく温かく、寒い季節に心をほかほか温めてくれます。子どもと私の大事な本でした
最近仕事に追われ慌ただしくなりがち。週末高校生の子どものお誕生日会を前倒しで実施し、お祝いをプレゼントしたのですが、開けずじまい。寂しいなと想っていたのですが、なんとお誕生日当日に隣に座ってきて、ゆっくりあけて一緒におしゃべりしました。待っててくれたんですね。子どもが見せるゆったりした優しさに包まれて救われることがあるのですが、遠い昔の種まきがこんな感じで実ってるんだなとあたたかい気持ちになりました。
◼️何年もじっくりかかること
ちいさなもみの木は、クリスマスツリーと男の子の交流です。年を重ねていくこと、じっくりした間柄だからこそ、心震えるような嬉しい瞬間があること、いろんな思いを学びました。子どもからすると見守ってくれるものに誇らしい姿を見せる喜びなどもあるでしょう。
結果を求めてガツガツしがちな日常の中に、長くて優しい時間の流れを知っているのは大事なことだなと思います。
高校生の子どもと会話すると優しさを感じることが増えました。話を傾聴して私が次のことを話すのを待ってくれる。今答えが出ないことも急かさないし、そういうこともあるもんだと知っていてくれる。
信じて寄り添って待ってくれる相手になってくれてとても心地いい。ベビーマッサージのところで書きましたが、私も子どもがモミモミして、ときてくれたとき、そういう相手になろうと改めて思う交流です。
◼️準備して楽しみにしていよいよ迎える時間
王道かもしれませんがターシャ・テューダのベッキーのクリスマス、ベッキーのたんじょうびも、我が家には欠かせない本でした。
長い時間をかけて相手を想って準備するワクワクやドキドキ。葛藤も描かれるので、ちょっと大きい子向けかなとも思います。
5歳ごろでしょうか。子どもが自由に描けるハードカバーの白い絵本に「きょうたんじょうび」というおはなしを描きました。今もとっておいてあります。
じゅんびするとき、きょうたんじょうび、ろうそくをけすとき、ぷれぜんとわたすとき、おたんじょうびのおわりとニコニコベッドに入るところまで描かれていました
プロセスを愛して楽しむところ、相手を想像して気持ちをこめていくこと、想像して愛せるものが増えるのは本当にすばらしいなと思います
高校生は進路などどうにもならない大きな悩みと隣り合わせで苦しそうなことも多いです。成長を楽しみとだけ感じられないところも増えているようです。つい忘れがちになるけれど、また思い出してほしいな。
◼️特別なことが特別な時間を作る
やまのこどもたち 石井桃子作
昔のつましい時代のお話です。特別なことが特別な時間を作る。ささやかなことだけどすごくワクワクする。そんな気持ちが伝わってくる絵本です。
今の時代だと何を特別なことにすえるのでしょうか？今の時代だと「特別に〜する」他に「あえて〜ない」的な行動が特別を作るのかもしれませんね。祝祭性は日常とのギャップにより生まれるものです。テーブルクロスをかけるだけでも、ランチョンマットをひくだけでも、お箸置きを使うだけでもいい。特別なお皿を使うのかもしれない。お決まりの特別な飲み物かもしれない。皆さんのお家はどうですか？
子どもが大きくなってきて、子どもの方が伝えたかったことを体現していて、よろこばしさとちょっと反省とが混じることも。
仕事も大忙しになってあちこちルーズになっちゃったな？と反省しながら書いています。今年のクリスマスとお正月はちょっと気合を入れようかな？