見出し画像

圧倒的ヒロイン力

女子力、脚力、集客力。
『力』とつく単語は多かれど、
オーストラリアのみなさんにあって
日本のみなさんにはあまりないものとして
『ヒロイン(ヒーロー)力』があるのではないかと
思う今日この頃。

みなさんご存じのとおり、ヒーロー、ヒロインは
映画やドラマの中で一番目立つ、かっこいいアレです。

日本人の多くは、他人と比べがちといいますか、
「あのこより私は背が高い」とか
「私はクラスで一番成績がいい」など
相対的な価値観で立ち位置を決める文化だと感じます。

一方、オーストラリアは
「昨日より痩せたい」
「5年後にはもっとお金を稼げるようになりたい」
など、軸が過去の自分、今の自分、未来の自分のような気がします。

これが何を意味するかといいますと、
昨今日本でも言われている
「自分の人生の主役は自分」になるわけです。

ご存じの方は思い浮かべてください。
Sex and the cityでは主人公はキャリーであるものの、
ミランダ、シャーロット、サマンサにもそれぞれの人生があって、
それぞれが主役として輝いています。
言うなれば、色んな物語の主人公が一同に会する感じでしょうか。

レストランで働きますと、誕生日パーティの予約なんかが入ったりするわけです。
すると、ケーキを預けられて
「この料理が終わったら持ってきて」みたいな演出を頼まれたりするんですね。
日本でもありますね。
ただ、なんか違うのは、「ヒロイン力」なんです。

誕生日を祝われる人はもちろん、目を見開いて「オーマイガー」とか言いながら大袈裟に驚いてみせるのですが、
周りで祝う人たちもみんなそれぞれが「主役」なんです。
「バースデーソングを歌う私」
「惜しみない拍手を送る私」
「友だちの誕生日を心から祝う私」

ここまで来ると、大学とかによくいる「意識高い系」とか「厭世系女子」のようですが、
彼女らは結局、他人から見られて自分がどういう立ち位置なのかという価値観だとずっと感じています。

オーストラリアのみなさんは、他人がどう思おうが知ったこっちゃねーけど、ヒロインなんです。

そこには、かわいい、きれい、細い、太いとかは一切関係なく、瞬時にヒロインになる能力が介在しています。

これが、主張の強さとか社会に関わる際の姿勢にもゆくゆくは関係しているんではないかと飛躍して思ったわけであります。

私はやっぱり他人の目が気になるので、人前でいちゃこらしたり大袈裟に感情を出すのは抵抗がありますがね。

よろしければサポートお願いします。 サポートは、今後のレシピ開発に使わせていただきます。