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おじさまと猫 14巻 【ネタバレありマンガ感想文】 魔女と一歩を踏み出したおじさま

★★★★⭐︎
Amazonでレビューしたものです

パパさん、もっともっと元気ににゃるにゃ!
再度立ち上がるために、ストリートピアノに挑戦する神田。苦しむ神田の前に現れたのは、恩師のマルガレーテだった。ふくまるちゃん、貴方がいてくれてよかったわ。立ち向かう勇気を最初に与えてくれたのは一匹の猫。パパさん、もっともっと元気ににゃるにゃ!



0.これまでのお話


ペットショップで売れ残った1匹の成猫。不細工と言われたその猫を、ある日一人の初老の紳士が購入した。ふくまると名付けられた猫とおじさまの愛情溢れる日常が始まった。
おじさま=神田冬樹は、世界的なピアニストだったが妻を亡くして以来、人前でピアノが演奏できなくなってしまい、現在は音楽教室で子供たちにピアノを教えている。親友の小林、バンドを目指す年下の同僚・森山に協力してもらいつつ、もう一度舞台に立つことを目指す。
神田をライバル視していたピアニストの日比野は、母に捨てられた猫を引き取りマリンと名付けるが、マリンがふくまるの姉と判明し、神田と猫を介して交流していく。さらに父との確執から神田に執着していたジョフロワは、5匹の子猫を拾ったことから神田の家に居候をはじめた。一気に賑やかになるふくまるとおじさまの家。
そこへ海外に行っていた神田の娘・空子が帰国。息子の星鳴もやってきたが、勢いで、森山のバンドメンバーに加入することに。

おじさまとふくまるの日常、神田の舞台復帰をメインに、森山のバンドメンバー集め、ふくまるとマリンの兄弟話がサブストーリーで進んできていました。
この巻ではおじさまにターンが戻ります。

1.ラスボスの次は魔女登場


世界的ピアニストだった神田冬樹=おじさまは、コンサートを行なっている最中に妻が急死してしまいます。何とか最後までコンサートを遂行したものの、その後舞台に立てなくなってしまいました。他のピアニストのコンサート会場に入っても、過呼吸を起こしてしまいます。
しかし、家で一人や家族友人を前に弾いたり、今の仕事のピアノ教室で子供たちを前に弾く分には問題なく、アマチュアバンドに飛び込みでキーボードを弾いた時は大丈夫でした。

何とか元の世界に戻ろうと、ふくまるの励ましと友人たちの協力を得ながら神田は奮闘を続けてきましたが、長引いています。

トラウマ反応かパニック障害というところでしょうか。
こういうのは時間がかかりますからねえ。。。

今度は変装してストリートピアノにチャレンジしますが、手が震えてしまいます。

そこへ突然やってきた、魔女。
いや、パワーアップして魔王になったそうです。

ピアノの世界ってどうなってるの?大丈夫?スパルタすぎない?

おじさまは実の親には恵まれなかったようですが、義理の親たちに恵まれたようですね。

そして何気に攻撃的なおじさま!
格好いい!
大好きです。

ちなみにストリートピアノは結構あるんだそうです。知りませんでした。


2.ふくまるの兄弟その3


ふくまるは5兄弟の末っ子です。
お姉ちゃんがヒビノンのマリンちゃん。ちょっとお太りになられたようですが。

ふくまるたちは小さい頃に離されて、ペットショップにバラバラに売られてしまったようです。
なかなか今の日本の犬猫の宿命で、子供を産ませてあげることは難しく、産まれても一緒には暮らせません。
まあ元々の猫も半年ぐらいで親元から離れるようですが、ペットショップに売られる子たちはそれよりもだいぶ早く引き離されてしまいます。

最近やっと8週規制が出来ましたけど、ちゃんと守られているんでしょうかね。


9巻で、犬とおじいさんと暮らすビャコという猫が描かれており、この子もふくまるのお兄ちゃんと思われていました。

が、今回だいぶやさぐれてしまったまた別のお兄ちゃんが登場しています。

かわいそうに。。

売られたり譲られたりした猫たちがみんな幸せになるとは限らないんですよね。

きっとこのお兄ちゃんも幸せになってくれると願っております。


著者:桜井海 (著)
ASIN ‏ : ‎ B0DL5FD2X3
出版社 ‏ : ‎ スクウェア・エニックス (2024/12/12)
発売日 ‏ : ‎ 2024/12/12
言語 ‏ : ‎ 日本語
ファイルサイズ ‏ : ‎ 96673 KB

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