黒執事 17巻 【ネタバレありマンガ感想文】 原作がお休みの間は今までの話を読んで待ってます〜
★★★★☆
Amazonでレビューしたものです
1.黒執事のこれまでのストーリー
黒執事とは、枢やな(とぼそやな)先生による漫画で、2006年から長期に連載中です。何度もアニメ化されて、現在寄宿学校編がアニメ放送中です。
19世紀末のイギリス・ヴィクトリア朝を舞台に、シエル・ファントムハイヴという13歳にして伯爵を継いた少年と、彼に使える完璧な執事のセバスチャン・ミカエリスの活躍を描いた漫画です。
ファントムハイヴ家は「女王の番犬」という裏社会の問題を扱う一族で、シエルもその役割を背負っています。そのため、命を狙われることも多く、2年前にファントムハイヴ家は何者かに襲われ先代夫婦は殺害され、シエルも1ヶ月誘拐監禁されていました。
そしてセバスチャンの正体は悪魔であり、シエルに従いその望みを叶える代わりにその魂を得るという契約を結びました。彼を救いだして、執事として仕え、行動を共にしています。
その二人が、大英帝国華やかなイギリスの裏の問題に立ち向かいつつ、シエルの敵を探っていくという物語です。
2.寄宿学校編
女王の従兄弟の息子=デリック・アーデンが名門寄宿学校から戻らず、他にも戻らない生徒がいるため、調査することになったシエル。シエルは生徒として、セバスチャンは寮長として潜入しました。
名門ウェストン校は、外部からは隔離され独立した組織であり、生徒は、「深紅の狐寮」「翡翠の獅子寮」「紺碧の梟寮」「紫黒の狼寮」の4つの寮に入って生活をします。4つの寮同士は歪みあっており、他の寮の情報を聞くことも訪問することもできません。
寮それぞれの監督生=P4が学園を仕切り、さらに、校長があらゆる面において絶対権力者となっています。ですが校長は、一般生徒の前には姿を見せず、校長に会えるのはP4だけです。
さらには、寮弟という、生徒が別の生徒の寮弟となって、その生徒の面倒を見るという独自の制度があります。
P4に取り入るべく行動を開始したシエル。妨害を跳ね除け、見事、「紺碧の梟寮」監督生の寮弟=クレイトンの寮弟となり、P4組の仲間入りを果たしました。
P4たちにデリック・アーデンの名前を出すと、明らかな変化があり。何か知っている様子もそれ以上の情報はえられず。さらに、デリックたちが引きこもっているはずの「紫黒の狼寮」に火をはなち、寮の生徒を全員外へだすが、そこにも彼らの姿はなかった。
残る手段は校長への接触だが、P4とその寮弟までで、シエルは対象外。
しかし、6月4日に開催される寮対抗クリケット大会に校長が来る、という情報をえる。そして、その大会で活躍した選手が校長との「真夜中のお茶会」に参加する権利を得られるという。シエルは、クリケット大会で寮を優勝に導き、「真夜中のお茶会」への参加を目指すことに。
シエルの所属する「紺碧の梟寮」は、頭脳派で運動は苦手な生徒ばかり。
シエルは策を弄し、初戦の「深紅の狐寮」を下剤をもって下し、決勝戦へ駒をすすめた。
相手は絶対王者「翡翠の獅子寮」!
3.造られた奇跡と本物の涙
次々と作戦に則り、反則でないが卑怯な策で点をとっていくシエルたち。
一方で、そのために必死に努力した後も垣間見え、それに気づいたのは、相手のキャプテン・グリーンヒルでした。
彼はよく言えばとても純粋な人、悪く言えば単純な人であり、そんな彼のキャラを念頭において、感動のゲームセットも造られたようです。
昔シエルのパパが成し遂げた「碧の奇跡」再び。
そして迎えた後夜祭で、優勝寮はボートパレードを行います。
美しい灯籠がテムズ河に灯をともし、華やかな花火が夜空を彩ります。
河に落ちたシエルたち。
いつも冷静なブルーアーの目には涙が。。
この後夜祭の場面は、とても綺麗で、皆が笑いあい、とても楽しそうな、ホッとするひとときでした。
黒執事には珍しい、裏のない、美しいシーンでした。
ここで終わってもよかったのに・・・と思うぐらい(笑)
斬炎ながら、シエルの目的はさらに別にあり、思惑通り校長の「真夜中のお茶会」に招待され、参加します。
シエルは行方不明者について校長に言い募るが、そこへデリック・アーデン本人が登場。
そして明らかになる校長の正体とは・・・
4.アニメ寄宿学校編はついにクライマックスです!
アニメはもっと進んでおります。
ついに次回が最終回となってしまいました。。
寂しい。。。
きっと次のシリーズが来てくれると祈っております。
5.黒執事原作はしばらくお休みだそうです!
Gファンタジー連載中の黒執事ですが、
8月号よりしばらく休載だそうです!
ああ、、
しばらくお休みというのも、クライマックスが近いというのもわかってはいても寂しいです。
でも、ずっとお休みがなかったのでしたら、少しゆっくりして、ぜひ最後までシエルとセバスチャンの物語を描き切っていただきたいと思います。
枢やな先生
復帰をお待ちしていますーー
よろしければこちらもどうぞ〜