猫の咬傷に抗生剤&破傷風ワクチンを
先日ご報告しました通り、飼い猫に手を噛まれてしまいました。
実は飼い猫に手をガッツリ噛まれるのは2回目です。
前回は2019年でした。
うちの猫は凶暴なんですよ。。可愛い顔して。。。
1.ペットに手を噛まれたらまずは流水でよく洗いましょう
犬や手を噛まれてしまった時は、まず流水で洗うことが大事だと、日本創傷外科学会では言われています。
口の中って菌が多いのですよね。人間もいますけど。
洗い流します。
2.次に病院を受診しましょう
次に病院クリニックを受診しましょうと、日本創傷外科学会では言われています。
といっても実際夜はなかなか受診できないですよね。
私が噛まれたのは夜だったので、受診したのは翌日の夕方でした。
なるべく遅くまでやっている内科外科に、仕事を早退して受診に行きました。
上の日本創傷外科学会では、形成外科といっていますが、近くにないんですよねえ。
救急まで行くかは迷うところです。
傷が大きくて縫ったり必要そうなら、救急病院の外来か、形成外科とかがいいかなと思います。
あとは、皮膚科とか外科になるでしょうか。
対応可能か行く前に電話してみるといいですね。
①消毒と抗生剤治療
受診したら、傷を消毒してガーゼ保護されました。
そして飲み薬の抗生剤が出ました。
ゲンタマイシン
アミノグリコシド系の抗生剤です。
(抗生剤にも効き方によってたくさんの種類があります)
ゲンタシン軟膏として皮膚の感染症にとてもよく使われている軟膏です。
(ゲンタマイシンはジェネリック)
オーグメンチン配合錠
内服はこちらが出ました。
配合剤で、2種類の有効成分が入っています。
・アモキシシリン水和物=ペニシリン系抗生物質
・クラブラン酸カリウム=βラクタマーゼ阻害剤
②細菌とウイルスは違います。
ちなみに、
抗生剤抗生物質は、細菌に対して作用するものです。
細菌は、大腸菌とかサルモネラ菌とか肺炎球菌とかの、菌です。
よく風邪をひくと抗生剤をという方がいるのですが、風邪は8−9割はウイルスによるものです。
ウイルスと細菌は別物です。
ウイルスは細菌よりすごく小さいものです。
ウイルスには抗生剤は効かないんですよね。
その辺ははたらく細胞がイメージしやすいと思います。
でも、ウイルス感染でも、細菌の二次感染とか合併を防ぐ場合に、一緒に抗生剤を出したりすることはあるようです。
③破傷風ワクチン
場合によっては破傷風ワクチンも打つことがあると、日本創傷外科学会では言われており、私も「打ちますか?」と聞かれて打ちました。
前回噛まれた時は特に打たなかったんですよね。
破傷風は怖い病気です。
意識は保たれるのに、体が弓なりにそりかえるという怖い症状です。
原因は破傷風菌という細菌で、ワクチンが効果的です。
また、同様に犬や猫の噛まれた後の怖い病気だと狂犬病があります。
発症するとほぼ100%死亡する恐ろしい病気です。
日本だと狂犬病はまずないですが、海外ではまだまだ多いそうです。
私も破傷風ワクチンを打ちました。
3.薬には副作用もあります
薬には作用があれば副作用があります。
副作用のない薬ってまずないです。
ただ、飲んだ人みんなに出るわけではなくて、確率の問題です。
前回私が飼い猫に手を噛まれた時は、フルマリンという抗生剤の点滴をして、フロモックスという抗生剤の飲み薬を飲みました。
今回より腫れていましたので。
したら、、、
薬疹が出てしまいました。。
フルマリンかなーって話でしたが、どちらかわからないので、病院や薬局に行くたびに、薬で具合が悪くなった欄にその都度この2つの名前を書いています。
めんどくさい。。。
早くマイナンバーで共有されるようにならないですかねえ。
カルテも全部共有になればいいのに。
って、
話がそれました。
今回も抗生剤もらって大丈夫かなーと思っていたら、
下痢しました。。
抗生剤は菌を殺すのですが、我々の腸にいる善玉菌も殺しちゃうんですよね。
で、腸内環境が変わってしまって下痢をするというのは、割とよくあることです。
結構な下痢になってしまったので、2日ぐらいで飲むのをやめてしまいました。
くそう。。。
3日後にもう一度受診したら経過がいいので、塗り薬だけで様子を見ていいですよ、と言われました。
4.動物を理解して予防を
上記の日本創傷外科学会では最後にこう言われています。
いい言葉ですね。
言葉の通じる人間同士でも、わかりあうのは困難です。
言葉も通じない、種族も違う動物なら尚更です。
違う種族のもの同士が生活していくには色々と困難が付きまといます。
うちの場合は、飲みたくない薬を飲ませようとした時でした。
なかなか難しいところがありますが、今後も努力していこうと思っております。
今後も一緒に暮らしていきたい大事な家族なので。