黒執事 2巻 【ネタバレありマンガ感想文】 68歳母も夢中です!
★★★★★
Amazonでレビューしたものです
1.今までのお話
黒執事とは、枢やな(とぼそやな)先生による漫画で、2006年から長期に連載中です。現在漫画は34巻まで刊行されています。
何度もアニメ化され先日寄宿学校編のアニメが終了し、2025年に続編の放送が発表されました。
19世紀末のイギリス・ヴィクトリア朝を舞台に、シエル・ファントムハイヴという12歳にして伯爵の少年と、彼に使える完璧な執事のセバスチャン・ミカエリスの活躍を描いています。
万能執事セバスチャンの正体は、悪魔。
シエルに従う代わりに、願いが叶ったら彼の魂を奪う契約を結んでおり、彼に従っています。
前回の1巻は、4話の短期集中連載で、これらの設定が提示されました。
この2巻からは、長期連載のスタートになります。
2.切り裂きジャックに挑む女王の番犬
①切り裂きジャック編スタート
この2巻は、全5話。
最初の1話はシエルとセバスチャンの日常短編になっています。この巻から初めて黒執事を見る方への、紹介も兼ねており、わがままな主人に、使えない使用人たちに、心の中で毒を吐きながら奮闘する執事・セバスチャンの姿が見られます。
2話から、シリーズがスタートします。
シエルは、とあるところから手紙を受け取ります。
それは当時のイギリス女王・ヴィクトリア女王からの手紙でした。
シエルは、12歳にしてファントムハイヴ伯爵当主をしています。
それだけでもおかしいのに、さらに、ファントムという菓子玩具会社を経営する社長でもあります。(貴族は仕事しないんじゃなかったかしら・・・?)
これだけでもう天才すぎでしょう、という感じなんですが。
さらにさらに、「女王の番犬」という役割も担っています。
「女王の番犬」とは、ファントムハイヴ家が代々になう役割で、英国裏社会を統括するというものです。裏社会に目を光らせ、表に影響を及ぼさないように手を下す。そのため、ファントムハイヴ家は、多くの人間たちから恨まれており、前の巻ではシエルは誘拐されていました。
そんな「女王の番犬」に下された今回の指令は、ロンドンで起こる猟奇殺人についての調査でした。
切り裂きジャックです。
切り裂きジャックは実際に1888年ごろにイギリスで起きた連続殺人事件です。
スラム街に住み客をとっていた娼婦を殺害し、臓器を取り出し持ち去ったという事件でした。
ちょっと12歳には刺激が強すぎるかと、、グロいですよ。。
②シエルの仕事仲間
ここで、新たな登場人物が出てきます。
マダム・レッドことアンジェリーナ・ダレス。
その執事のグレル・サトクリフ。
中国貿易会社英国支店長・劉。
マダム・レッドと劉は、1巻でも顔を見せていましたが、紹介はされておらず、今回から本格的に絡んできます。
どちらもシエルの「女王の番犬」の仕事に協力してくれます。
彼らと訪れた先は、葬儀屋(アンダーテイカー)の元でした。
死体の処理をしている彼に、”支払い”をして情報を得ます。
被害者は例外なく子宮を持ち去られていたということでした。
この情報から、医学に精通し、儀式性から黒魔術などに関係し、事件夜にアリバイのないものをセバスチャンが炙り出し、ドルイット子爵という人物が浮かび上がります。
③可憐な駒鳥
そんなわけでドルイット子爵のパーティーに侵入することになった一行。
なぜかシエルは女装していくことに。。。まあ正体がバレるといけないんですが。
やっぱり美少年は女装しても美少女です。
貴族のパーティー。豪華ですなあ。
ただ、ヴィクトリア朝イギリスは貴族社会。普段使用人である執事のセバスチャンは主人とダンスはできないのに、変装して家庭教師なら上流階級でダンスできるんだそうです。
めんどくさ、、わかりにくい、、そしてひどい。
なんとか子爵に取り入ったシエルでしたが、また攫われてしまいます。
先はなんと闇オークション会場。
人間に臓器を売り捌いていたようだと。。。
腐ってますなあ。。
セバスチャンが一掃し、警察を呼んで事件解決となりました。
が、、、
またもや事件が発生!
容疑者リストから考え直しになってしまいました。
④シエルの両親と叔母さん
マダム・レッドはシエルの母の妹で、病院に勤務しています。
赤い髪に赤い服で、社交界を楽しむ明るい性格の女性で、シエルの女装も潜入捜査も楽しんでいました。
一方で、甥のシエルを心配もしています。
シエルの両親は殺されていたのでした。
それに対し、シエルは答えます。
まだ子供なのに、並々ならぬシエルの覚悟が読み取れます。
とんでもない頭の良さも。
でも、ちょっと切ないですね。
3.68歳の母(介護職員)も夢中です
先日、うちの母が実家から我が家に泊まりにきました。
置いてあった黒執事を勝手に読み始め、止まらなくなってしまっていました。
ご飯の準備中も気にせず読み耽っておりました。
「本屋に並んでいるの知っていたけど、面白いね」とのこと。
また泊まりに来たら続きを読むことになってしまいました。
恐るべし、黒執事。
ただ、
「何この執事は?吸血鬼かなんかかい?」
いや!
「あくまで執事ですから」
って言ってるでしょう、お母さんよー!!
よろしければこちらもどうぞ〜