暁のヨナ44巻 【ネタバレありマンガ感想文】 二人に戻った二人
*金曜日は医学の予定ですが、今日は変更してマンガをお届けします。
★★★★★
Amazonでレビューしたものです
1.これまでのあらすじ
高華国中を周ってトラブルを解決してきた四龍と赤い髪の少女たち。
しかし、有名になったことにより国中枢に知られ、身を守るため再び緋龍城に戻ることになった。
スウォンが緋龍王の血筋であり、緋の病により苦しみ長くないことを知るヨナ。
さらに同じ病を持つ南戒のメイニャンが侵入、南戒のチャゴルと戦になった。野営地で勝利するが、シンア、ジェハ、ゼノが南戒の都に向けて連れ去られ、途中で三体の巨大な龍に変わり行方不明に。
ヨナ、ハク、キジャは、ユンを陣営に残し三龍を探しに出る。見つけたジェハは、緑龍に変わり消えた。入れ替わりに高華国陣営に出没した青龍は乱闘となり、ユンから人を逃げるように言われヨナのところへ辿り着いた直後に消えた。
戸惑うヨナ、ハク、キジャのところへ、ゼノが合流。さらにそこへスウォンの側近がやってきます。四龍を処分するため、そして、スウォンが次の国王に指名したヨナを認めず暗殺するために。戦闘になり、怪我を負ったキジャは白龍に変化し応戦するが、ゼノが盃を取り出し白龍を回収してしまった。
2.ゼノの心はどこへ
盃に白龍を回収したゼノ。
ヨナが盃の中に、緑龍も青龍もいると気づきます。
ゼノは血の盃と四龍を天に還す、といいます。
四龍を終わらせ、自分の命を断つために。
そのために、緋龍王が現れ四龍が集結し、三龍が死ぬのを待っていたと。
当然受け入れられないヨナとハク。
止める二人を置いて、黄龍に変わり天を飛んで行ってしまいました。
黄龍・ゼノ。
彼は決して皆の名前を呼ばず、一線を引いて過ごしてきました。
一緒にいながら早く死んで欲しいと願っていたのでしょうか?
自分が死ぬために。
二千年もの長きにわたり孤独に過ごし、多くの不幸な龍たちをみつづけけてきた。
彼の望みが、死を願うものなのは理解できます。
悲しい望みではありますが。
でも、彼は他の三龍をかわいがり、守ろうともしてきたはずです。
本当にこれが彼の望みなのでしょうか。
一体彼の真意はどこにあるのでしょうか。
3.剣と盾は?
イクスの予言、、と思ったら、初代緋龍王の残した言葉だったとは。
ゼノは”四龍と緋龍王の終わり方”だと思ったようです。
その言葉を聞いた時に、初代緋龍王が彼に剣を向け、持っていた剣が”剣”で、”盾”はゼノに渡した紋章だと言ったので、この方法によってゼノは死ぬことができると考えた。二千年の結論でした。
しかし、それは黄龍によって否定されてしまいました。
ゼノの言うように、四龍は呪いでしょう。
あったこともない遠い先祖が勝手に龍と誓ったことから、その子孫が迫害され、短い生を終わるというのは、呪い以外の何者でもなく、解放されるべきです。
個人的には、普通の人になって人として生きて生を全うして欲しいですね。
以前、予言について触れた時、イクスは「今ではない」と言っていました。
今がその時なら、剣も盾も違っていたので、初代緋龍王は間違っていたと言うことでしょう。紋章は盾には見えないし、「目覚める」わけですから。
人が”剣”と”盾”に目覚めると考えるべきでしょうね。
”盾”はハクでしょうか。
”剣”は、、、スウォン?
緋龍が還るのは、現れると言うことなんでしょうか。
4.二人に戻った二人
ヨナとハクは、ゼノたちを追います。
父王を殺され、城から逃れた時のように、二人きりの旅になってしまいました。
途中ヨナは繰り返し夢を見ます。
ハクがゼノに撃たれる夢。
始まりのシーンの未来の夢。
そして、
初代飛龍王と出会います。
同じ魂、だけど違う人間の二人。
ヨナは彼から引き継いで、四龍を迎えにいけるのでしょうか。
そしてハクはどうなるのでしょうか。
最終章なのはわかります。
でも、終わるのは寂しいですね。
人間ドッグ受けて、作者さんには最後まで健康に描き終えていただきたいです。
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