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ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王 11巻 【ネタバレマンガ感想文】 正々堂々とした魔物。血を求める人。そして・・・
★★★★★
Amazonでレビューしたものです
勇者と魔王との最終決戦、ついに決着!! 敗れたハドラーは、大魔王バーンの力で魂の姿へ…。勝利したアバンは、バルトスとの約束のため、ヒュンケルを捜し…。
1.ハドラー戦決着!
①アバンの究極奥義
マトリフが、ロカが、レイラが、身を呈して勇者アバンを魔王の元へ行かせてくれた。
その力と技と心をのせて放たれた奥義。
全力のアバンストラッシュ。
断末魔の叫びをあげて倒れる魔王ハドラー。
こうして勇者は世界を救ったのだった。
②バルトスの最期の言葉
しかし、どっこい。
魔界の神・大魔王バーンによって、ハドラーは生き延びます。
ここから未来の話になる「ダイの大冒険」。
その中の回想であった通り、ハドラーはバルトスを処刑に向かいます。
処刑されようとするバルトス。
しかしここで、「ダイ」にはなかった改変が!
「そもそも!あなたはくだらぬといったが
強敵とも正々堂々と渡り合う騎士道精神は
ワシの生前の名残だけではない!
あなたから・・・・
ハドラー様から譲り受けたもののはず!」
「この魂はワシの誇りだった!
あなた自身がそれを忘れていたとしたら勇者たちに勝てる道理は無し!」
「あなたはあなたらしさを失ったから負けたのです!
どうか気高き心を取り戻していただきたい
このバルトスの最期の忠言でございます・・・!」
いい。。
いいセリフだわ。
そう、ハドラーは「残酷だが卑怯ではない」人だったはずなんです。(人じゃないけど。)
強いものを強いと認めて、そんな相手に対して正々堂々と戦う、騎士道精神を持った男だったはずなんです。
しかし、一方で、築き上げた地位を失う不安に耐えられない、弱さを持った魔人でもあります。
本来の彼から歪んでしまったハドラー。
バルトスの忠言が聞き入れられるのは、だいぶ先になります。
2.争い始める人間たち
「ダイの大冒険」も、その前日談のこちらも、今ドキ珍しいほどの王道マンガです。友情・努力・勝利。
しかし、「ダイ」の時からの特徴として、人間の醜さもしっかりと描かれています。
勇者がボロボロになって人間の勝利を手に入れることができ、地上に平和が戻りました。
そして、平和になった途端、人々は団結を失い、バラバラに動き始めました。他の国の寝首をかこうとする国まで。
人間に迷惑をかけないように、デルムリン島にひきこもるじいちゃんたちの立派なこと。。。
情けないなあ、人間は。
そりゃジャンクも怒るわ。
でも、13年の眠り?ポップ15歳じゃなかったっけ?
3.アバンの第二の人生スタート
「ダイ」でも言われていましたが、平和になった途端に強い戦士は不要になり、場合によっては迫害されます。
魔王ハドラーを倒した勇者アバンも例外ではなかったようです。
今後について悩んだ勇者アバンをアバン先生にしたのは、
なんとヒュンケルでした!
第2部スタート!
てっきりハドラーを倒して幕だと思っていたのに、、、
びっくりです!
人気があってよかった!
誰も知らないアバン先生とヒュンケルの大冒険の始まりですよー!
楽しみに待ってます!!
巻末のおまけマンガも大好きですよ!
いきなり犯人絞られてるーー
ヒュンケルかわいいーーー!!
著者:三条陸 (著), 芝田優作 (著)
ASIN : B0DB4FKR56
出版社 : 集英社 (2024/9/4)
発売日 : 2024/9/4
言語 : 日本語
ファイルサイズ : 98411 KB
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