文房具アーカイブ#49『セーラー万年筆 TUZU-ADJUST 万年筆』
お久しぶりの更新。そしてペンの持ち方が違う族に時代が追いつきました。
セーラー万年筆 TUZU-ADJUST 万年筆
商品スペック(セーラー万年筆公式より)
気になっていた万年筆。なぜ気になっていたかは後述するが買うまではいかないと思っていたのに試筆したら思いのほかよかったので買ってしまった。本当は伊東屋限定のLAMYカッパー02の漢字ニブを買おうと思ってたのに。
『TUZU』とは
今は若干落ち着いたように思っているのだがガラスペン、インクブームがあったとき一緒に万年筆も注目度が上がった。安くて気軽に使えるものも増え、お年寄りが使うんでしょ?と言われていたクラシックなデザインも若者向けのものが増えた。でも……。
結局使うのにハードル高いのよね
万年筆はペン先の向きが上向きにならないと書けない筆記具であり、”万年筆できれいに文字を書こう!”という本をたまに見かけるが慣れていないままで握ってもペン先が安定せずヘロヘロな文字になりがち。結局うまく書けないじゃん!って挫折するのである。ペンの持ち方自体は合っていても力加減や癖は人それぞれ。と、いうわけで……
「ペン先回転機能」
この機能こそが『ADJUST』な機能であり、現在唯一無二の万年筆たるところ。ペン先は常に上向きが正しいのだがそうならない人、そもそも持ち方が違う人も快適に持てる位置が自分で調整できるのである。持ち方の違う自分は常々「ペンが自分に合わせてくれたらいいのに」と思っていたのですごくいい機能だと思う。
スライド式シール機構
最近の新しい万年筆には必須ともいえるペン先のインクの乾燥を抑える機構。万年筆はインクを入れたら終わりではなく、血液を循環させるように毎日使うことがメンテナンスともいえるのだがそう毎日使わない初心者にはとても優しい。これがないと次使ったときに書き出せなくてとてもイライラする。
『TUZU(ツヅ)』は実は万年筆だけではなく水性ゲルボールペンも存在している。ただしこちらは「ペン先回転機能」が無いため「そういうのもあるのか~」くらいでいいと思う。そもそも替芯ぺんてる製だし。
使ってみた感想
自分が大好きなLAMY「サファリ」の首軸もくぼみがあるが、デザインは好きなのに持ち方のせいでちょっと痛い。しかし『TUZU』はめちゃくちゃフィット。ナチュラルフィットグリップできちんと安定するし、しっくりくる感がすごい。自分のためのペンって感じ。
デザインも淡い色もあり(限定色は違うけど)かわいらしくシンプルなデザインで一見万年筆感がないのも良い。これからの万年筆感ある。どこに持って行っても違和感のないペンはいい。
ペン先は価格相応なステンレスではあるが、最近のステンレスペン先はどのメーカーも馬鹿にはできないくらい書き心地がなめらか。普段使いするには十分なポテンシャルがある。
もちろんスライド式シール機構があることで使わない日があってもインクが固まりにくく最高。キャップもネジ式ではなく嵌合式(カチって閉まるタイプ)だから閉め忘れもあまりないだろう。きっと。
気になったら使ってみてほしい。
限定軸色に関しては流通分のみなので運が良ければ。実店舗で買うのであれば伊東屋などの筆記具が強めの店が試筆が確実にできるためおススメ。(※2024年7月現在。店舗によって異なります)できれば試筆させてもらってから納得して買うべし。一応上にオンラインストアのリンク貼っときます。
ボールペンもあるよ
「ペン先回転機能」はないけど万年筆を始める前に手を慣らしたい方はコチラから。エナージェルの書き味が好きな人もおススメ。
文房具との出会いは一期一会。気になったら買うんだ。
今回はここまで。
最近バタバタできちんとした記事を書こうと思うと毎週更新が難しい~。
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