生きるとは 若い頃は自分の死など考えず、いや、思いつきのように考えたことはあるが、がむしゃらに欲望に向けて突き進んだ。死というものは、概念として理解はできるが、自分のこととして考えついたことはなかった。 死については、一旦横に置き、自分の欲望の実現に向けたシミュレーションと実践を繰り返し、悲喜交々と過ごしていた。仕事も私生活も、全てこうしたいという目標があり、実現できることは少なく、できなかったことは忘れ、次々と目標を立てて邁進していた。目標がエネルギーであり、実現に向けて