水滸伝
北方先生の言わずと知れた名作。母に勧められて30代で出会った本です。それぞれが抱くそれぞれの正義を信じて行動する姿にはっとしたものです。
もうすぐすれば医療現場に放り込まれるわけであるが、この水滸伝に登場する人物達は所謂チーム医療にみえてならない。誰も欠けてはならず、それぞれ自分の役割分担があり、自分の仕事に誇りを持っている。
当時していた仕事も楽しかったし、不自由ない暮らしをしていたが、子供もころに描いていた仕事や夢に背中を向けていた頃に出会った本である。全てのキャラクターに
「お前は誇りを持って生きているか?」
と問いかけられる感覚に襲われた記憶がある。
この本は30代と遅く出会った本であるが今も北極星みたいに自分の進むべき道を示す羅針盤のように今も私の本棚でひっそりの私の勉強を見守ってくれている。