霧が晴れた
やっぱり独りが気楽でいい。
独りなら勝つも負けるも面白くて悠々と過ごせるんだけどね。
誰かのために勝たなきゃと思うと何もかも面白くなくなる。
もうこれは放し飼いじゃダメなレベル。
誰かが私を放し飼いしてくれても窮屈に感じるレベル。
誰のための何もしたくない。人恋しい人はみんなそういう人種どうしでやってくれたらいい。
開き直って言うよ。私は人間だ。私が人間ではないといつ誰が言ったか記憶も薄れてるようだから私はもう私の人間だ。
それでもお前は人間ではないと言うなら、人間になる方法は他にもあると反論してやりたい。
それに短期間だけど擬態できたようだし、あとは期間を延ばすやり方を作ればいいんだ。誰にも理解を求めない。これはこれで孤高や孤独と呼ばれて差し支えない。
共感も腹の足しにはならないし、世間話にも興味がない。
天気も気温もどうでもいい。見れば自分で分かることを相手に確認してどうなるんだろう。
新しい知識以外のための会話なんて何の役に立つんだろう。
デブで無能な失敗作が少しの間だけ適応して優秀なふりをしただけだ。
そんなに私に期待するな。
多くを望むな。
他者からの共感力が必要なら自分で作って自分を慰めていればいい。
孤独を癒してほしい、苦しみを理解してほしい、一緒に笑ってほしい、一緒に悲しんでほしい、これをやってほしい、あれもやってほしい。
自分でやれ。
感情や信念の希薄さが外にその代わりを探させてるんでしょ。
そんなに確たる自己があるくせに何だその様。
私は嘘の共感を嘘でなくする実験に一時失敗しただけだ。
眩しいものを肯定する方法は他にもある。
私がもらってるのは人間的な反応だよ。あれだけでいい思いができたんだから最高と思ってくれなきゃ。
やっぱり私はこんな感じでないとね。霧も大好きだけど。