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マルチタスクについて

今回は、マルチタスクについて私の独断と偏見をもとに考えてみました。
「マルチタスクとはどんなものか」、「マルチタスクの良し悪しについて」の順に述べ、最後にマルチタスクの反対の概念であるシングルタスクについて感じることを述べていきます。
それでは、いきましょう!


マルチタスクについて

 前提として、タスクについて私なりの定義をしておきます。人間の生きるために必要な呼吸や睡眠は、ここではタスクとしての対象外とします。その理由としては、それらをタスクとしての対象としてしまうと、あらゆる活動はマルチタスクとなってしまい、マルチタスクについて議論が深めにくいと考えたためです。また、思考についてもタスクの対象外とします。どういうことか説明します。日々生活する中で、仕事、趣味、恋愛、人間関係、お金など様々な要素に分類して、調子が良い悪い(例. 仕事で結果が出た、新しい趣味を見つけた)や、それらの要素の間でエネルギーのバランスを取る(例. 仕事に集中する分、趣味の時間を少し減らす)などして思考している人がいると思います。それらの思考は目に見えにくいので、タスクの対象外とします。
 前述の対象外以外、つまり呼吸や睡眠ではなく、かつ思考などの頭の中に思い浮かぶものでもないものを、タスクと定義します。例えば、音楽を聴く(音が出ているイヤホンを耳に付け様々な音を聞き取る)、映画を観る(スマホの画面に出ている映像を画像と音声で情報を仕入れる)など、実際にそれを行っている姿を視覚的にイメージできる活動をタスクと定義します。
 したがって、マルチタスクとは、二つ以上の視覚的に分かり同時並行で行う活動のことを指し示します。

良いマルチタスク

 ここでいう「良い」とは、「頭が疲労せず、集中できたりリラックスできたりするのであれば良い」ということです。ここでは、具体的に疲労せず集中やリラックスを得られることを論理的に議論を展開するよりかはあくまでも、私の感覚ベースでお話ししていきます。
私の普段行っている「良い」マルチタスクを以下に示します。

 ・スピーカーで音楽を聴きながら、フローリングをクイックルワイパーで掃除する。
 ・コーヒーを飲みながら映画を見る。
 ・イヤホンで音楽を聴きながら外の道を散歩する。

いかがでしょうか。感覚的には、言われてみたらマルチタスクだけど自然な動作ではないでしょうか。

悪いマルチタスク

 一方で、「悪い」マルチタスクというのは、マルチタスクの最中に集中力が削がれたり、マルチタスクを終えた後に脳や体に疲労感を感じたりするものを指します。これも感覚ベースのお話ですが、私がついやってしまう「悪い」マルチタスクを以下に示します。

 ・映画やドラマを見ながら食事をとる。
 ・音楽を聴きながら調べごとをする。
 ・机に向かって作業をしている時に、周囲を見渡して服を洗濯していないことに気づき、洗濯を始める。
 ・机で作業をしながら、ドラム式洗濯機の乾燥が終わる時間を見に行くために席を離れたり戻ったりを繰り返す。

いかがでしょうか。以上のマルチタスクをすると、精神的に少し負担になることは頭では分かってはいるのですが、つい癖でやってしまう時があります。

マルチタスク vs シングルタスク

 前項まで、良いマルチタスクと悪いマルチタスクを自分の感覚を基準にし説明してきました。次に、マルチタスクとは異なるシングルタスクについて自分の考えを述べ、マルチタスクとの比較をしたいと思います。
 シングルタスクとは、マルチタスクとは違い、「シングル」=単一の、一つのタスクでありますから、何か一つの活動を指します。前述した、睡眠や呼吸、思考などを除外したとしても、シングルタスクというのは言葉では定義しやすいものの実践するのは少し難しいと感じる時があります。
例えば、こんなものがシングルタスクとして挙げられるかと思います。

 ・テレワークでPC上のWordのソフトだけを開き、すでに入力済みの文章を校正する。
 ・自宅で淹れたコーヒーを、お菓子やスイーツ無しで飲む。
 ・飛行機でスマホを機内モードにし(通知、通話完全シャットアウト)、手元に何も置かず、誰とも話さず前だけ見てボーッとする。
 ・1人で映画館に行き、スマホの電源を切り(通知、通話完全シャットアウト)、飲食なしで、映画を鑑賞する。
 ・恋人や友達を作らず、家族との連絡もせず、プライベートの趣味の活動を無くし、1人で楽しめる娯楽(音楽や映画、動画のサブスクなど)もせず、仕事の勉強や学習に没頭する(※1ヶ月〜2,3ヶ月の期間を想定)。

 いかがでしょうか。言葉では何となく定義できるものの、実際に行動に移すとなると難しいと感じたり、少し戸惑うと感じたりするのは私だけでしょうか。また、シングルタスクを考える際に、ある時間の一点を指すのか、ある程度の期間を指すのかという期間の長さの違いであったり、家の外か内かという場所の違いであったり、様々な要素があることに、この記事を書いていながら気づくことができました。パッと、シングルタスクについて考えてみると、集中しているあるいは没頭している姿がイメージできるのではないでしょうか。まずシングルタスクとは何か、具体例を言葉で表現し試しに行動してみて、集中している、没頭している、精神が研ぎ澄まされている、といった感覚を味わうというのは一つの学びであったり、後で振り返った時に、「あの時の集中力を活かせば何とかなる」など一つの成功体験になったりすることも考えられると思います。
 シングルタスクとマルチタスクとの比較をすると言いましたが、両者は決して対の概念ではなく、両者を上手に取り入れることが良いのではないかと思います。
例えば、
何かに集中したい、没頭したい → シングルタスク◎
集中するというよりかは適度にリラックスしたい → 「良い」マルチタスク

上記のように、自分の気分に合わせ変えてみるのも一つの方法です。人によっては、集中することが同時にリラックスにもなるという方は、シングルタスクがたくさんの時間を占めることにもなるでしょう。

まとめ

 ここまで、マルチタスクの定義やマルチタスクの良し悪し、シングルタスクとの比較について説明してきました。そもそも、どうしてマルチタスクのことを記事にしようと思ったかというと、自分の行動を客観的にみたときに、何か同時に行っていないだろうかと気になったり、インターネット上の記事でマルチタスクが集中力を低下させるといった情報を目にしたので、一度マルチタスクについての自分の考えを文章で整理しようと決めたことがきっかけです。ちなみに、この記事を書いている最中は、スマホの通知をオフにはしておらずすぐ横に置いてあったので、画面を下にはしていたものの完全にはシングルタスクとは言えないですね(笑)
 ここまで読んでいただきありがとうございました。この記事を読んでくれた方が、普段の行動がマルチタスクかシングルタスクか判別したり、集中力が低いと感じる時に、それはマルチタスクをしているからなのかと一つの原因である可能性に気付いたり、客観的に自分の行動を振り返る時に活用していただけたら嬉しいです。
 それでは、また。

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