三歩下がって歩くのは女性差別なのか?
さて、今日は女性の方には総スカンを食ってしまうかもしれませんが、男性と女性と言うことで本来は同じ権利を保有するはずなのですが、男性有利だとか、その逆に女性が優遇されているのでは無いかといった意見があったりします。
特に、昭和の世代の男性は「男尊女卑」だと言う方が居たりしますが、一概に男尊女卑とは言えないと思うわけです。
まぁ、確かに当時の世相と言いますか歌謡曲の歌詞などを見ても、女性が一方的に尽くすのだとか、耐えるのだ・・・的な歌が多いのも事実ですが。それを持って、だから昔は・・・と言う発想になってしまうわけでしょうね。
まぁ、実際私の母親や、もっと言えば祖母などはそれが当たり前という感じでしたので、当然という刷り込みもあったのでしょうね。
ただ、女性だけが、虐げられていたのかというと決してそうではなく、昭和という時代は命の値段自体が非常に軽かった時代であったと言えるかもしれません。
現在では、高所での作業はハーネスの完全着用、ヘルメットの装着など完全防備が当然ですが、昭和40年代前半頃までは、高所作業は軽業師と呼ばれヘルメットなども当然のことながらかぶっておらず・・・なんてことは当たり前のような時代でした。
製鉄所などでは、溶鉱炉での確認作業などで足を踏み外して溶鉱炉にという事故も少なからず有ったり、貨物列車の操車場と呼ばれた場所では貨車の入換に際して、貨車や構造物と接触して怪我したり、死亡する事故が発生するなど、本当に命の値段が安く見られているような時代であったと言えます。
そんな中で、女性の場合は母性保護という観点から危険職業の制限や深夜勤の制限などがありました。
決して女性を下に見ているということではなく、女性の保護を目的として法律が制定されていたわけです。
どんなことでもそうなのですが、見方を変えることでその行動や言葉が持つ意味は大きく変わってくるように思うのです。
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