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「叱る」と「怒る」

おはようございます。

皆さん、「叱る」と「怒る」の違いを知っていますよね。

この違いを初めて知ったのは小学生の頃だったかな、感情に任せて注意するのは「怒り」であり、相手を諭すのが「叱り」であると、先生の教えてもらったような記憶があります。

その先生は国語が専門と言っても小学校なので全教科教えるわけですが・・・。(^-^;

結局その先生に学んだのは1年ほどで、別の学校に転校したのですが、人生の指針を得たことは間違いないです。

最後は雑賀小学校の校長で退職されたようですでに鬼籍に入られていますが、「和歌山のわらべ歌 」という本を出版されており今でも読むことができます。

さて、本題の「叱る」と「怒る」ですが

「叱る」というのは本当に難しいんですね。

感情に任せて「怒る」のはむしろ簡単でしょう。

「こんな簡単なこともできないのか、お前みたいなやつは初めてだ。とことん使えないやつだ・・・。」

的に間違いも指摘せず、自分の感情のままに言ったらどうでしょうか。

ある人は委縮してそれ以上何も言わないでしょうし、ある人は同じように怒ってそのまま会社を辞めてしまうかもしれない。どちらにしても「不幸は不幸ですよね。」

でも、多くの人がこのパターンで部下に言いますから、ますます業績が上がらなくなる。

もしくは、定着率が悪くなるんですね。

ある会社がありました、ワンマンな社長で自分以外はすべてバカという考え方の持ち主で、自称「空気が読める人」だそうです。

まぁ、横で見ていると脇は甘いし、空気を読むどころか全くその場の空気読めていないのですが・・・。(^-^;

そんな会社ですから、従業員が半年で五人採用して五人辞めるような会社なんですね。

そして、社員が退職することには特に何も感じていない。

むしろ、試用期間中に辞めてくれたので良かったという考え方なんですね。

当然労基法等も熟知していないわけです。

結局、どこまで行っても従業員が育たないというか、従業員を育てないから結局自分ですべてするしかないし、逆に即戦力なりそうな人を呼んでくるけどそうした人は、そうした社長の下で働かなくても自分で仕事ができますからやはり定着しないんです。

上記のような社長は、従業員さんは「人材」としか考えないんです。

材料です、人は自分の富を助けるための材料である、いわば消耗品、古くなったり使えなくなったら新しいものに取り換える、そう言った考え方なんですね。

でも、私は従業員さんは、「人財」だと言っています。

「人は財(たから)」なんです。

自分の仕事を手伝ってもらうのならば、同じ志を持つものとして活躍してもらえるように育てるほうが素敵じゃないですか。

最初は、生活習慣も環境も違うのですから初めてのことが上手く行くわけではありません。

最初から上手く行かないのはあたりまえですから、その場合は間違った箇所を指摘して間違っていた理由を伝えるとともに、どうすればその間違いを防げるか一緒に考えるようにする。

それは、「怒り」ではなくて「叱り」だと思うんですね。

間違っていることを指摘しないでそのままにしておけば本人も同じ間違いを繰り返すことになるわけでこれでは双方に不幸です。

そうすることで、人はやがて育ちます。

そうなれば、会社はもし自分がいなくとも十分発展させていくことができるわけです。

感情に任せて「怒り」を発していると従業員が育ちませんから会社も発展しません、でも従業員さんのミスを怒るのではなくて「叱る」ことで自然と間違いに気づかせてやる気を引き出すことが出来れば従業員は育ち、自然と会社も発展するのではないでしょうか。

「怒り」と「叱り」

会社経営者の方は特に今一度考えてみてはいかがでしょうか?

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