黒猫流写真講座
久々にカメラのお話でもしてみようかと思います。
鉄道を趣味とされる方では、カメラをお持ちの方も多いと思います。
私も以前は一眼レフを7台(デジカメ2台)銀塩35mm〈5台))を持っていたのですが、諸般の事情で全て手放してしまいました。
いまは、安い初心者向けのコンデジで撮影しています。
さて、今日はそんな貧乏自慢をするのではなくて、写真でも何でもそうなんですが、ひとつの道を極めることの難しさと楽しさということをお話したいと思います。
現在は引退したコンデジ、表紙の写真はこのカメラで撮影しました。
私は写真に関しては、独学です。
独学といえばかっこいいですが、いわゆる我流です。苦笑
一応、写真の基礎と言うべき入門書とか読みましたし、今でも迷った時は原点に帰るようにしています。
特に写真の場合は一番重要なことは、「露出」だと自分で言い聞かせています。
「裸で街を歩け」という露出ではなくて、カメラに入り込む光の量と時間を調節すること、この関係はシャッタースピードと絞りの関係で決定されるのですが、この相関関係と、レンズの焦点距離によるピントが合う範囲等を理解すれば概ねいい写真を撮る準備が出来たと言えますよね。
最近は内蔵の露出計も色々な測光方式を選べるようになっていますから。評価平均測光だったり、中央重点測光・スポット測光なんて使い方もあります。
プロの方はよくスポット測光などを使いますが、写真が初めての人は評価平均測光辺りが失敗しないでしょうね。
私の場合は、昔ながらの中央重点測光です。
ある意味使い慣れているので一番使い良いんです。
余談ですが、日本で最初に一眼レフで露出計を内蔵したのはPENTAXのSPではなかったかと記憶しています。
このカメラの場合「絞り込み平均測光」と呼ばれるもので、一度カメラのレンズを絞って、そこに入ってくる光の量をCds(カドミウムセル)と呼ばれる受光素子で受けて、露出を決定していました。
かなり貧弱な露出機能で、露出計の針を真ん中に持ってくるようにと言われながら撮影したものですが、当時は殆どネガフィルムで、かつ白黒も多かったので多少の露出過不足は写真屋さんの技量で補正してもらっていました。〈その分今からは考えられないくらいプリントは高かったですよね。カラーフィルムで純正処理すれば、今から40年ほど前で一枚70円とかしましたから。
当時の国鉄〈現在のJR)運賃が30円の時代ですから今なら概ね、一枚250円位・・・。10枚で2500円それに現像代+フィルム代なので子供の小遣いでは到底手が出る趣味ではありませんでした。
カメラにフイルムを入れたらそれこそ、大事に大事に1枚1枚撮影してと言った状況でした。
50年3月9日の新幹線博多開業前でも。24枚撮り2本が精一杯でした。
たぶん今なら、無駄に4GB使いきりましたなんて言っているんでしょうね。
いかんいかん、話が全く違う方向に行ってる。
軌道修正をしなくては、・・・。
余談のほうが長くなってしまったのですが、先ほどの話。
露出という行為に対して、これも極めていくというのは正直奥が深いんです。
初心者のかたが陥りやすい問題として、まず有名カメラマンと同じ機材を揃えて、同じ場所で同じアングルでとれば、同じ写真が撮れると思っている方が多いんです。
他にも、三脚が無いときちんとした構図が取れないとか・・・。
ああ、そういえば、昔は、良くあったのが撮影データを公開しろと・・・。
でも考えてみたら、同じ場所で同じ位置で、同じカメラで撮影しても同じ写真は撮れません。
だって、同じ時間で、同じ気温で、同じ季節であったとして、仮にプロと全く同じ写真が撮れてもそれはコピーでしかないですから。
写真をうまく撮りたいのなら、自分が何を撮りたいのか、何をしたいのか、そんなことを突き詰めていく必要があるんです。
でも、皆さん意外とそこを極めないんです。
最初はたしかに真似をすればいいと思います、もちろん撮影データが公開されているのであればそれを利用すれば良い。
プログラム撮影というのはある意味そうしたプロの写真家のデータを参考に作られた最適解みたいなものですからね。
写真の基本は適正な露出です。
これに尽きます、その上で適切なフレーミングと言ったところでしょうか。
これらを極めてから初めて自分なりの個性を持たせることが出来るんです。
私の場合は、若干アンダー気味に撮影するのがするのがひとつの特徴で、いわゆる黒猫モードなんて言われていました。笑
みなさんも、写真を始めようと思ったら別に最高級のカメラ買わなくてもいいんです。
私みたいに入門機でもいいから、まず露出と適切なフレーミングを学んでいただければと思っています。
今日は、元気になる話の予定が写真講座みたいな話になってしまいましたね。(^^ゞ
明日からは、また元気になる話に戻させていただきますね。