Dragon Sanctuary🐉🗡🔮 第1章 「始まり」
遥か彼方の北方に、神の存在を重んじる、神聖レムリア国⛲️があった。かつてこの地に魔王ルシファーが君臨して人々を脅かした時、この国の王城🏰に突き刺さっている、神から伝わる…伝説の聖剣🗡を引き抜いた男が居た。…英雄シグルドだ。
苦闘の末、英雄は魔王を倒し、平和が訪れた。
それから時は流れ、3人の少年少女が、近場の洞窟を探索していた。貴族出身で、聖騎士見習いの兄妹と、魔導師を志す少年だった。いつも仲が良く、歳も同じくらいなので、よく共に修行していた。
「…流石に、この洞窟も飽きたな。レベルもそこそこ上がったし、次は少し離れた街から近い、塔のボスでも倒しに行くか」
兄フォレストは、フロアの最後の敵を倒すと剣を鞘に収め、眼鏡を掛け魔導書📗と炎🔥の杖を抱えた少年、アルフリードに聞いた。
「…そうだね、ここの魔物も図鑑に載っているものは全て網羅したし、次行こう」
すると突然、妹ローズ🥀は2人に、しぃーっ、静かに、と小声で言った。
「…向こうから、話し声が聞こえない🥺❓」
何人か居るみたい、と隠れながら合図した。
隣国ヨルムンガンドの蛇🐍の紋章🔱を持つ兵士達が、ローブのフードを目深く被った、魔導師🧙♀️を囲んでいる。隣国とは、長らく休戦状態にあったはず。
魔導師は以前からこの洞窟にあった、ドラゴンの石像🐉を氷結❄️し、破壊した😨💦兵士達は上手くいったと喜んでいる。…その企む表情に、何だか嫌な予感がした。他国から侵入しているのもおかしいし、何らかの封印が解けてしまった感覚がしてならない😱