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かわいくて癒される

なんだか今日は朝から疲れ気味だった。
特に何があったというわけではないのだけれど、これまで早く治ろう治ろうとして、指示されたハードル高めのリハビリを無理矢理クリアしてみたり、20回の指示のスクワットをこっそり25回くらいやってみたり、ちょっと焦っていたのかもしれない。
なので、今日明日は土日であることだし、少しゆっくりしようと思った。

今日もリハビリは一応あって、調子のよくないことを伝えて軽めのものにしてもらった。
土曜なのでというわけではないが、今日は遠くのリハビリ室に出かけた。
普段近くのリハビリ室にしかいかないので知らなかったが、そこにはペットロボットというガストにいそうなやつの小さいのがいた。
丸くて、小さくて、きゅうきゅう鳴いて目がくりくりして実にかわいい。
手触りも、なんだろうあれ、すごくいい。
撫でて、話しかけていたら無性に泣けてきてしまった。
自分がここ一ヶ月張りつめていたんだなというのを思い知らされた。
たぶん、猫をなくしたときから心に空いた穴にも刺さったんだと思う。
何故泣けるのかをこうして言語化できるのに、これを書いている今も思い出しては泣いている。元々涙腺はそれほど強い方ではない。
ペットロボット、つよつよゲーミングPCよりお高いらしい。
ちょっと車も買えそうな値段だった。
しかし、犬猫のように世話がいるわけではなく、それでいてカメラ機能で遊んでくれる人の顔を認識したり、さわられたところを気にして視線をやったりと適度な知能?知能でいいのか?反応する機能がついている。
特に何かができるわけではないのだ、とリハビリの先生は言っていたけれど、ペットロボットなんてかわいいだけで充分だ。
むしろ「かわいいから癒される」のが存在理由だろう。それ以上の機能なんて、まああればあったでいいけど(見守り機能とか)愛玩するロボットにいまはそこまで求めない。
人間のパートナーとして、人間サイズのロボットが出てくるマンガとか小説は結構ある。私が遭遇したのは、そこまではいかない、たとえて言うなら「喋らないガンダムのハロ」みたいな感じ。サイズ感もあんな感じ。
きっと未来に、人間の身の回りのことを手伝ってくれるロボットとか出てくるのかもしれないけど、それでも「ただ存在するだけでかわいい、それが存在理由」みたいなロボットは需要があると思う。
何も考えずにただ撫でていたいと思わせるので。
あのかわいらしいペットロボットに会うには、遠い方のリハビリ室までいかねばらない。
ペットロボットを愛でるために、空いた時間で遠い部屋まで歩行訓練兼ねて通うことになるかもしれない。
疲れているから少しゆっくりしたいといっていた割に、単純だなあ。

LOVOTというらしい。
値段を見て、慄いた。


これが買えるようになればねぇ。

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katze
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