プリキュアを語るためには、どこから語ればいいのか―『Yes!プリキュア5』―プリキュアに月野うさぎが合流すると……

07年『Yes!プリキュア5』
かっこいい!
人数が増えたのもあって、キャラクターや技の属性もより細分化されていて。

人数が増えたときの女児向け作品において、月野うさぎ型のコミュ力(りょく)おばけがいるのは必須なのだろうか?
夢原のぞみという大ボケが引っかきまわすことによって、それぞれのキャラクターに厚みやギャップが生まれて、それぞれがより魅力的になっていく。
そして戦闘に入った時のポーズ、セリフ、必殺技……、王道的ヒーロー感が、ただただ、かっこいい!
一方で敵方のブラック企業感……。ゆえの倒されたときのカタルシス。

『セーラームーン』との相違点として、『セーラームーン』では”前世からの運命” によって戦士になったのに対し、『プリキュア5』においては ”自分の意志” が伴わないと、プリキュアにはなれないという所。
5話「プリキュアの資格」

また、『セーラームーン』では、”運命” だったということを知ることによって、うさぎを除く4人が孤立から救われる描写があること、『プリキュア5』では、のぞみを除く4人は、学校でも ”華” のような存在として描かれている(うららは当初は孤立していたが)といった点での違いがある。
以降のプリキュアシリーズでも、『5』のような構成をとるものが多い。

08年『Yes!プリキュア5GoGo!』
めっちゃかっこいい!

ミルキィローズの頂心肘!!
10話「出た! 青いバラの力!」

跳弾をさばくミント……。独歩越え!?
「映画 Yes!プリキュア5GoGo! お菓子の国のハッピーバースディ♪」

プリキュアシリーズの基本的なアクション構成は、ドラゴンボールばりの空中でのパンチ、キックが中心。
ここぞのシーンのときには太極拳・八極拳などリアルな武術が丁寧に描かれる。
いなしてから全身の力を伝える、女性戦士ゆえの理にかなった動きを描いているのがアクションシーンへのこだわりが感じられる。

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