DIYでおうちを暖かく 〜断熱リカバリーまとめ〜
DIYでの断熱リカバリーが一段落つき、それなりの効果を得られたので実施した内容をまとめました。効果が高かった順に紹介しつつ、それぞれの材料費と作業にかかった時間も記載してあります。
詳しい作業手順までは書いていませんが、こんな方法もあるんだと断熱リカバリーのきっかけになれば幸いです。
窓 🪟
小窓の内窓を作り直し
小窓にはガラス戸レールを使った内窓をDIYで取り付けていましたが、フレームの強度が低いのでどうしても隙間が開いてしまいます。木枠でFIX内窓を作り直すことで気密性を高めました。
キッチンの窓は小物を置くスペースを確保したかったので、敷居を兼ねた木箱を作って引き違いの内窓を取り付けています。引き違い中央部の隙間はモヘアテープで埋めるのをお忘れなく。
天窓に中空ポリカ
以前はカーテンで冷気を防いでいましたが、隙間があるのとせっかくの日光を遮ってしまっていたので、中空ポリカをビスで固定しました。夏場はさらにカーテンをつけて日差しをやわらげる予定です。
掃き出し窓はプラマードU
掃き出し窓もDIY木枠で作ろうと思っていましたが、先進的窓リノベの支援を受けると高性能な内窓でも4万円ほどで取り付けてもらえるので、近所のホームセンターに依頼しました(Low-E複層断熱ガス入り)。現在は工事待ちなので完了したら追記します。
ちなみに同じ内窓を補助金なしでDIYで取り付けると10万円弱、木枠をDIYすると1万円ほどかかります。見た目は木枠DIYの方が好きなのですが、性能と手間を考えて市販品を選びました。
追記:すでにDIYで作った内窓はそのままにして、掃き出し窓3つと腰高窓2つをプラマードUにしました。
玄関 🚪
玄関ドアとタイルに断熱材を貼り付ける
見た目や使い勝手はなるべく変えずに、玄関ドアとタイルに断熱材を貼り付けました。ドアの結露がなくなり快適です。
浴室 🛁
洗い場の床断熱
洗い場床の裏側にカットしたスタイロフォームを1つずつ埋め込みました。根気のいる作業でしたがずいぶん暖かくなりました。
浴室のDIY内窓を引き違いからFIXに
以前はDIYの引き違い窓を設置していましたが、中央の引き違い部に隙間が空いてしまうのでFIX窓に作り替えました。また、浴室の窓を開けることはほとんどないので、サッシの下部にバックアップ材を埋め込んで隙間を塞いであります。
床下 🪨
断熱材の気密処理
床下はポリスチレン系の断熱材が入っていましたが、気密処理がされていなかったので隙間を気密テープで埋めました。床下に入って1つずつ処理しますが、配管が入り組んでいて狭い箇所もあるのでそれなりの覚悟が必要です。
玄関のパッキンを塞ぐ
床下の冷気が玄関の土間に入ってこないようにするためには気密パッキンを使うようですが、残念ながら我が家は通気パッキンが使われていました。床下に潜ったついでに気密テープで塞いでおきましたが、そのうちウレタンフォームで埋めようと思います。
追記)後日ウレタンフォームで埋めました。
配管と断熱材の隙間を埋める
配管を通すために断熱材に穴を開けるのは仕方がないのですが、配管と断熱材との隙間が埋められておらず床下の冷気が上がってきていました。
床下から隙間に発泡ウレタンを吹き付けて処理しておきました。
小屋裏(2階天井) 🏠
気流止め
間仕切り壁の上部が開いていると壁内で温められた空気が小屋裏に逃げてしまうので、気流止めを行いました。気流止め部材はカットしたグラスウールを2つ折りにしたもので代用するとコストが抑えられます。
既存グラスウールの欠損箇所を調整
吊り木や金具などの周りはグラスウールが無理やり押し込まれていたり正しく施工されておらず、断熱欠損が起きていました。小屋裏に登ってカッターで切り欠きして調整しました。
グラスウールを追加
小屋裏には100mmのグラスウールが敷かれていましたが、その上にさらに100mm追加して合計200mmとしました。透湿フィルムが複層になると湿気が逃げなくなるそうなので剥がして敷き詰めてあります。
天井点検口を気密タイプに交換
サーモカメラを片手に家中ウロウロしていて気づいた点検口の断熱欠損。気密点検口を買って取り付けました。
洗面所 🚰
床下収納の断熱
床下点検口は収納があるタイプで、収納部分が空気層となるため少しは断熱されていましたがやはり冷えは気になるところ。
30mmのスタイロフォームをちょうど良い大きさにカットして内蓋にしました。取っ手はビニール紐にしたので、開ける時にスタイロフォームが破損しないように裏側に当て木をしてあります。
分電盤の隙間を埋める
分電盤の裏側に大きな穴が空いたままとなっており、キッチンの換気扇を回すと冷気がガンガンに入ってきていたので、絶縁性パテで埋めておきました。粘土のような材質なので施工は簡単でしたが、感電防止のためブレーカーは落として作業しましょう。
給湯ホースの保温
キッチンと洗面所でお湯が出るまでの時間を短くするために、床下の給湯ホースに保温チューブを取り付けました。床下での作業は大変なので、作業効率重視で粘着テープ付きのものがおすすめです。曲がり部分は別途テープで巻くと剥がれにくくなります。
洗面収納台裏の穴を塞ぐ
サーモカメラで家中を確認していた際に、洗面収納台の下から冷気が出ているのに気づきました。洗面収納台を外してみるとポッカリ穴が空いたままになっていたので気密テープで塞いでおきました。
外壁に接する室内壁 💨
巾木の下をシーリング
壁と床の境目にある巾木の下から冷気が上がってきていたので、外壁に接する部分のみ透明のシーリングで埋めました。表面温度が2.6℃あがって底冷えが改善されました🎉
スイッチボックスに防気カバー
スイッチボックスからの隙間風対策として防気カバーを取り付けました。電気工事士の資格なしだと配線を抜くわけにはいかないので、防気カバーを一度カットしたあと配線を通してから気密テープで塞いであります。
おわりに
合計で8万円ほどのDIY断熱リカバリーとなりました。まだ掃き出し窓に内窓が付いていない状況ですが、夜間エアコンOFFでも室温が12度を下回ることはないので、それなりに効果があったかなと思います。
断熱リカバリーは一般的に窓、壁、床、天井の順に効果が高いと言われているので、その中でも手間がかからず効果の高いところから進める参考になれば幸いです。
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