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養子の次男の、忘れ物を探しに。

すっごく美味しいものを食べたときとか、
嬉しいことがあった時とか、

「あ~~いまのこの味や感動、いつまでも覚えていたい~~~!」

と思うけど、
残念ながら人間は
けっこう忘れる生き物で…


時には
どれだけ自分が大切に思っていても、
その気持ちとは関係なく
忘れてしまうこともあります。


( 私には、毎年きれい~に
結婚記念日を忘れて、
義母からの突然の花束に驚き思い出すという
恒例の儀式があります。

夫と出会えた自分の人生に
かなり満足しているのにおかしいな…

ちなみに夫も忘れています。
もう冷蔵庫にでも書いとこ。 )



だけどこの「忘れる力」にこそ、
けっこう助けられているなぁと
感じます。


人は、特にしんどい記憶から
忘れていくそうで。
脳が、覚えておくのを放棄するらしいです。


忘れてしまうから
ちゃんと前に進んでいけるというのは
ちょっと切ない気もしますが

脳ミソの仕組みデザインは
上手く出来ているなぁ〜と感動します。







特別養子縁組で
実親さんの元を離れる子どもたちには
新生児にはじまり年齢が低い子も多いので、
実親さんの記憶が無い、という子が
たくさんいます。


我が家の次男も、
生後数日でやってきたので、
実親さんの記憶は持たずに
成長することと思います。


そして、次男が大きくなって、
自分のルーツを知りたいと思うことが
きっとあるかもしれませんが、

それって、ごくごく、
普通のことだよなぁと思います。


自分が覚えていないのに
確かにルーツが存在していると知ったら、
自分について知らない事を知りにいくのは
当たり前だよなぁと。



その時、親として私は

自分の大事な子どもが、

「 大切な忘れものを探しにいく! 」
と言ったら

やっぱり一緒に探したいんだよなぁー。



もちろん形の無いものなので、
次男が求める忘れものが
見つからないことも
あるだろうと思います。


だけど、もし忘れ物が見つからなかったとしても
一所懸命探したことは、
また新しい記憶になるから


そして、探したのがひとりじゃなくて
家族と一緒ならより一層、
次男も心強く思ってもらえるんじゃないかな、
そうあればいいなと
思っています。







話は変わりまして
最近『となりのトトロ』の録画を見ると
周りが引くぐらい泣くんですが。

最後の、トウモロコシに“おかあさんへ”の頃はもう嗚咽…


トトロも猫バスも見えない大人の私は
子ども時代に何か忘れてきたのだろうか…


トトロの上に寝そべるメイちゃんと、
気づけば同じポーズの父子を見ながら
子どもたちよ、のびのび育て〜と
心でとなえます。



#特別養子縁組 
#多様性 

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